クラミジア、エイズ、梅毒など性感染症は10種類以上!原因、感染経路、予防と検査機関の比較まで

性感染症(STD)とは性行為によって感染する病気のことです。HIV感染症や性器クラミジア感染症など、その種類はなんと10種類以上! それぞれの症状・予防・検査について詳しくみていきましょう。

性行為で広がる「性感染症(STD)」!特別な病気ではありません

性感染症とは、性行為または性交類似行為によって感染する病気です。

英語ではSexually Transmitted Diseases(=性行為でうつる病気)と書くため、頭文字をとって「STD」とも呼ばれます。

 

近年この性感染症が広がりをみせ、問題になっています。その背景には、性行為の多様化や性行為に対する価値観の変化が大きく関わっているといえるでしょう。

 

安全な性生活を送るには、性感染症について、きちんと理解することが大切です。

この記事で性感染症の症状から予防・検査まで、正しい知識を身につけましょう。

症状に無自覚なままの性行為が、性感染症の感染を広げる

性感染症が恐ろしいのは、「感染後の症状が軽いこと」または「症状が無いこと」です。

感染したことに自覚がないまま性行為を行うことで、さらに感染を広げてしまいます。

 

もちろん感染者自身にとっても、良いことはありません。

検査や治療が遅れた結果、症状が悪化して回復が遅れる、または完治できない状態にまで発展してしまいます。

 

性感染症による二次被害は不妊症やHIV感染・エイズへ

女性が性感染症にかかり症状が進むと、卵管炎や子宮内膜炎を引き起こし、不妊症や子宮外妊娠の原因となることがあります。また、性感染症の感染は男女ともHIV感染の確率が高くなるともいわれています。

性感染症は10種類以上あります!それぞれの症状をチェック

性感染症には10種類以上もの病気があるとされています。

性器クラミジア感染症がダントツで感染率が高く、次いで淋菌、性器ヘルペス感染症・尖型コンジローマなどが増えつつあります。

それぞれの症状について、詳しくは関連記事をも読んでみてください。

◼︎感染症状がわかりづらい「性器クラミジア感染症」

男女とも感染の症状が出にくく、日本で一番感染率の高い性感染症です。女性が感染すると不妊症や子宮外妊娠といった婦人科系疾患につながることもあります。

性器クラミジア感染症は放置をすると不妊症になる危険性がありますが、それは女性だけの話ではありません!男性不妊の原因にもなるクラミジアについて解説!

 

◼︎感染率30%、強力な感染力がある「淋菌感染症(淋病)」

オーラルセックスでの感染しやすく、1回の性行為で30%が感染するなど感染率のとても高い性感染症です。フェラチオをすることによる咽頭(のど)への感染もあります。

 

 

最も古くからある性感染症の一つ「淋菌感染症(淋病)」。近年、また増加傾向にあることが注目されています。淋菌感染症(淋病)の症状、感染経路、検査法、治療法、予防法について徹底解説!

 

 

◼︎排尿時の痛みが特徴の「性器ヘルペス感染症」

ヘルペスウイルスには口や顔などにでる1型と下半身にでる2型があり、性器ヘルペスは2型になります。女性が初めて感染すると、排尿時に強い痛みを伴うことがあります。

 

性病といえば若い世代の病気というイメージが強いかと思いますが、性器ヘルペスは60歳以上の高齢者にも患者が多いのが特徴。その理由は、性器ヘルペスが1度感染したら一生治らない病気だからなんです!性器ヘルペスについて詳しく解説!

 

◼︎ウイルスではなく原虫が潜む「膣トリコモナス症」

原虫が性器の中に入り込むことで炎症が起きます。性交渉以外でも下着やタオル、浴槽などからの感染の可能性があります。

 

膣トリコモナス症は性病ですが、タオルの共有や便器、お風呂でも感染する可能性のある病気です。知らない間に感染してた!なんてことにならないように症状や治療法、予防法について知っておきましょう。

 

 

◼︎イボイボが目印の「尖型コンジローマ」

陰部にニワトリのトサカのようなイボができます。ウイルス自体を取り除くことが難しく、感染者の1/4が再発する再発率の高い性感染症です。

 

尖圭コンジローマは性病の中でも患者数の多い病気です。さらに他の性感染症に比べて患者数の減少率が少ないことが注目されています。性行為の経験があれば誰でも感染の危険性がある尖圭コンジローマについて解説します!

 

◼︎下半身がかゆくなったら「性器カンジタ症」

カンジダ属の真菌(カビの一種)が原因。女性に多くみられ、陰部のかゆみやヨーグルト状のおりものがでます。男性の場合は包茎の人にでやすいとされています。

 

ペニスがかゆい!赤くただれている!そんなトラブルがあったとしても、性器の悩みはなかなか人には言いづらいもの。しかし、それが亀頭包皮炎だった場合、早く治療をしないと症状は悪化していきますよ!亀頭包皮炎の症状や対処法を解説!

 

◼︎複数のパートナーから感染「B型肝炎」

B型肝炎ウイルスに感染して肝炎になると、肝臓の細胞が壊されます。アジアやアフリカなどの海外から感染して日本に戻るケースが多いとされていますが、性行為のパートナーが多いと感染する確率が高くなるともいわれています。

 

◼︎早期発見すれば完治も可能「梅毒」

梅毒トレポネーマという病原菌が皮膚や粘膜の小さな傷から体に入り感染します。早期発見できれば完治が可能です。

 

◼︎免疫力を低下させてしまう「HIV感染症、エイズ」

ヒト免疫不全ウイルス(HIV)に感染すると免疫力が低下し、エイズを発症します。現段階では完治できませんが、早期発見により治療でエイズ発症を遅らせることができます。

 

※その他、性器伝染性軟属腫、細菌性腟症、ケジラミ症 、軟性下疳、A型肝炎、B型肝炎、赤痢アメーバ症などがあげられます。

 

 

 

性感染症の検査ができる保健所・病院・検査キットの違いを知っておこう

少しでも性感染症の疑いがある場合は早めに検査をしましょう。検査方法は保健所・医療機関・検査キットの3つ。それぞれのメリット、デメリットをみていきましょう。

保健所は性感染症の検査が無料で受けられる

全国の保健所や自治体が運営する施設では、性感染症の検査が原則無料で受けられます。自治体によって感染者への相談窓口を設けていたり、検査に予約が必要な場合もあります。また検査結果は面接式で直接本人に伝えられます。お近くの保健所などの情報を確認しましょう。

 

≪保健所で検査を受けるメリット≫

・匿名での検査が可能

・夜間帯での検査が可能(地域によって異なります)

・プライバシーの配慮がある

・即日に検査結果が知れる「即日検査」を選べる(地域によって異なります)

≪保健所で検査を受けるデメリット≫

・検査項目が病院に比べて少ない

・検査日が限られるほか、1日の検査可能人数も限られる場合がある

・検査結果の電話問い合わせは不可

・検査結果が陽性の場合、検査後の治療ができない

 

医療機関の検査は、すぐに治療を受けられる安心感があります

医療機関では検査を受けた場合、すぐに治療を始められることが大きな特徴です。医療機関ごとに検査可能な性感染症や検査可能な時間帯などが違うため、必ず事前に調べておきましょう。

検査費用の目安は1項目あたり2000~5000円ほど。これに初診料や診察代がプラスされます。男性は「皮膚科、泌尿器科、性病科」、女性は「産婦人科、皮膚科、泌尿器科、性病科」のいずれかを受診しましょう。

 

≪医療機関で検査を受けるメリット≫

・診察日や検査日の日程や時間帯が選びやすい

・専門医による診察や治療が可能

・女性の医師による診察が選べる

≪医療機関で検査を受けるデメリット≫

・保険適用の場合匿名で受診できない

・受付やロビーで知人に出会う可能性あり

・症状がない場合、検査で保険が適用されない場合がある

プライバシーが1番守られる!性感染症の検査キット

医療機関と同じくら高精度の検査を匿名で行えるのが性感染症の検査キットです。誰でも簡単に自宅で検査が可能。郵送で届き、検査結果はインターネットで確認できますので、プライバシーが1番守られる検査方法といえます。

≪検査キットのメリット≫

・自宅で検査できるので時間の融通が利く

・プライバシーが守られるので、誰にも知られずに検査できる

・症状の自覚がなく、検査だけしたい場合も気軽に受けられる

 

≪検査キットのデメリット≫

 

・自分で分泌物などを採取するため、正確性に不安を感じる可能性あり

・ほかの検査方法に比べて料金が高い

・性感染症が分かった場合も、医師からのアドバイスを受けられない

さまざまなメーカーから発売されている検査キット

性感染症の検査キットは複数のメーカーからを販売されています。

検査できる病気もさまざま。料金は2.000~4.000円が相場です。

 

【STD研究所】

「性病検査STDチェッカー」。男女とも検査が可能な項目も多く、コンビニ受け取りができます。

【宅配ドクター】

年中無休、24時間対応で、セット購入や定期宅配で割引サービスや送料無料サービスがあります。

 

 

【GME医学検査研究所】

営業日17時までの注文で即日発送が可能。性病検査キットの他にも、がん検査キットを購入できます。

 

感染経路を知ることで性感染症の予防につなげよう!

性感染症の病原菌は、感染者の精液、膣分泌液、血液など、あらゆるものに含まれています。

そのため、性器の接触だけでなくオーラルセックスやアナルセックス、フェラチオなどあらゆる性的な接触が性感染症の原因となるのです。

 

予防で最も大切なことは、コンドームを着用すること。

女性にとってはコンドームの着用は言い出しにくいことかもしれません。

しかし、パートナーが陰性と分かっている場合でも必ず、コンドームで予防を行ってください。

 

万が一性感染症に感染したまま妊娠すると、出産時や育児期に赤ちゃんにまで感染させてしまう可能性があります。

「自分たちは大丈夫」と決して安心せず、予防と検査は常に心がけることが大切です。

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