亀頭包皮炎は男の性病?症状・原因・治療薬を徹底解説!

亀頭包皮炎はペニスの炎症です。発症するとかゆみや異臭、白いカスが出るなどの症状があらわれます。性病と思われがちですが、自分の菌から感染することもあります。特に、大人に多いカンジダ性は再発しやすく、一度かかると厄介です。

かゆい!臭い!変なカスが出る!ペニスにそんな異変があらわれたら、亀頭包皮炎かもしれません。

 

子どもの病気と思われがちな亀頭包皮炎、実は大人でも発症します。

 

性行為や自慰、包茎による不衛生などが原因で細菌・雑菌が繁殖し、かゆみ、ただれ、赤みなどの症状を引き起こします。

 

軽度の症状なら自然治癒することもありますが、安易に自分で治そうとすれば悪化するおそれもある病気です。

 

デリケートな部分の症状は、なかなか相談しづらいものですね。

万が一感染したときのためにも、亀頭包皮炎について知っておきましょう。

亀頭包皮炎は菌によるペニスの炎症

亀頭包皮炎とは亀頭炎と包皮炎を合わせた総称で、ペニスの亀頭から包皮にかけて起きる炎症です。

亀頭包皮炎には3タイプあります。

 

■細菌性亀頭包皮炎・・細菌によるもの

■カンジダ性亀頭包皮炎・・カンジダ菌(カビの一種)によるもの

■上記ふたつを併せ持ったもの

 

子どもの場合は細菌性亀頭包皮炎が、大人ではカンジダ性亀頭包皮炎が多くみられるのが特徴です。

 

 

亀頭包皮炎の症状

亀頭包皮炎には、主に次のような症状があります。

  • かゆみ・軽い痛み
  • 異臭
  • 赤み・ただれ
  • 白い垢(あか)のようなカスが出る
  • ブツブツ・斑点
  • 膿(うみ)
  • 排尿時の痛み

まれに尿道炎を起こすこともあり、症状が進行するとペニスに潰瘍ができたり、鼠径部(大腿の付け根部分)のリンパ節の腫れ、さらには陰茎がんに進展することもあります。

亀頭包皮炎の原因

細菌性亀頭包皮炎、カンジダ性亀頭包皮炎ともに、皮膚や傷口に菌が付着することが発症の原因です。

 

激しい性行為や自慰を行ったとき、あるいは体調不良で免疫力が低下したときなどにペニスに小さな傷ができ、その傷口から菌が入り込むことで亀頭包皮炎を発症します。

 

細菌性亀頭包皮炎の場合、原因となるのは黄色ブドウ球菌や大腸菌です。

 

次のような場合に亀頭包皮炎を発症することが多く、通常、感染から2~3日で症状があらわれます。

  • 包茎により亀頭と包皮が不衛生な状態にある
  • 激しい性行為または自慰行為によりペニスに傷ができた
  • 膣カンジダを発症しているの女性との性交渉
  • 性交渉の後、長時間ペニスを洗わないままでいる
  • オーラルセックス
  • 洗いすぎによりペニスに傷ができた
  • 糖尿病を患っている

成人男性に多いカンジダ性亀頭包皮炎について

カンジダ菌は皮膚や口の中、腸などにいる常在菌で、通常の健康状態なら害を及ぼすことはありません。

しかし、抗生物質の服用や疲労、ストレスによる免疫力低下などで異常に繁殖すると、さまざまな症状を引き起こします。

 

成人男性に最も多いカンジダ性亀頭包皮炎も、こうした菌のバランスの乱れが原因です。

 

ちなみに女性特有の病気である「膣カンジダ」も同じメカニズムで発症します。

市販の治療薬であるフェミニーナ軟膏(小林製薬)のCMで知られる、女性にとっては大変身近な病気です。

 

カンジダは空気に触れていればあまり繁殖しません。そのため、女性に比べ男性の性器への害は少ないといわれています。しかし、何らかの原因によりペニスにカンジダが付着しカンジダ性亀頭包皮炎を発症してしまうと、菌が皮膚に根付いてしまうため治りづらく、根本的に菌を除去しない限り何度も再発してしまう傾向があります。

亀頭包皮炎は性病か?

カンジダ菌による性器の炎症は女性の方が圧倒的に発症する確率が高く、そのため、カンジダ性亀頭包皮炎も女性から菌をうつされて発症するものと思われがちです。

 

しかし、だからといって必ずしも性病や性感染症とはいえないのです

 

カンジダは男性にも普段から存在している菌です。性交渉だけでなく、ペニスの不衛生や表面にできた傷が原因でもともと自分の体にあった菌が増殖し、亀頭包皮炎を発症することもあります。

 

その代表例ともいえるのが包茎です。実際、子どもの亀頭包皮炎の多くは包茎によるものです。

 

包茎により亀頭部分が包皮に覆われていると亀頭と包皮の間に恥垢(ちこう)がたまり、細菌や雑菌が繁殖しやすくなります。

 

特に、菌はジメジメした状態を好むため、包茎のように亀頭が不衛生で常に蒸れた状態が続くと、亀頭包皮炎のリスクも高まります。

亀頭包皮炎の治療と薬

亀頭包皮炎の治療は、細菌が原因の場合とカンジダ菌が原因の場合によって異なります。

 

細菌性亀頭包皮炎の場合は、抗生物質の塗り薬を使用し、症状がひどい場合には飲み薬の抗生物質を併用します。

 

主に使用されるのはフシジンレオ、リンデロンVG、エキザルベ、ネオメドロールEE、市販もされているクロマイP(第一三共)などの軟膏です。飲み薬ではオゼックス、クラリス、クラビット、フロモックス、ミノマイシンなどが用いられています。

 

しかし、カンジダ性亀頭包皮炎の場合、これらの抗生物質では効果がありません

 

カンジダ菌は皮膚に根付いているため、抗生物質のように炎症や細菌の増殖を抑える薬では根本的な治療にはならないのです。そのため、カンジダ性亀頭包皮炎の場合には、抗真菌薬の塗り薬・軟膏を使用します。

 

主に用いられるのはアスタット、ニラゾール、ラシミールです。

 

さらに、細菌性とカンジダ性が混合している場合には両方の薬を併用します。

 

細菌性、カンジダ性、混合性、いずれのタイプでも赤みやかゆみがみられる場合には、キンダベード、グリメサゾン、プレドニン眼軟膏、ロコイドなど、炎症を抑える働きをするステロイド系の塗り薬も併用します。

洗いすぎは逆効果!

注意しなければならないのは、カンジダ菌が原因の場合、石鹸やボディソープできれいに洗っても良くはならない、むしろ洗いすぎは悪化に繋がるということです。

 

石鹸は皮膚に付着した細菌を洗い落とすことはできますが、カンジダ菌のように皮膚に根付いた菌を取り除くことはできません。逆に、細菌がいなくなることによりカンジダ菌が繁殖しやすくなり、結果的に症状を悪化させてしまう危険性があります。

 

そのため、薬も使わず安易に自分で治そうとするのは禁物です。

亀頭包皮炎には正しい治療を

性器のトラブルは、医師にも相談しづらいものです。

 

大事なのは、正しい治療を行うことです。特に、カンジダ性の亀頭包皮炎は一度発症すると繰り返す可能性が高く、再発が続けば皮膚自体が弱くなり、慢性化するおそれがあります。

 

また、日頃の生活のなかで亀頭包皮炎の予防を心がけておくことも大切です。ペニスを清潔にしておくことや性交時にコンドームを着用することは亀頭包皮炎の予防にもつながります。

 

現在は市販の治療薬も存在しますが、病院やクリニックの泌尿器科では亀頭包皮炎の専門的な治療を行っており、症状に合わせた処方箋を提供しています。

 

気になる方や自覚症状のある方はぜひ病院を受診しましょう。

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