はじめに

温風や強風で手を乾かすハンドドライヤーは、タオルの交換や補充が不要な便利さや、紙を使わず環境に優しいなどの利点から、多くの公衆トイレで導入されています。

しかし清潔な印象とは裏腹に、実はハンドドライヤーは周囲に細菌を拡散させていることが、リーズ大学で行われた研究により明らかになりました。


 

ハンドドライヤーの周囲にはペーパータオルの27倍のバクテリアが!

ハンドドライヤーには温風で乾かすタイプと強風(ジェットエア)の勢いで乾かすタイプがありますが、どちらも空気中に細菌を拡散させる効果があるようです。

特に、ジェットエア式のハンドドライヤーの周囲では、ペーパータオルディスペンサーの周囲の27倍の細菌が検出されたそうです。

リーズ大学医学部のMark Wilcox教授らが行った実験では、ラクトバシラス菌という無害な菌を濡れた手に塗布し、温風式・ジェットエア式のハンドドライヤーとペーパータオルのそれぞれで手を乾かした後、周囲の空気を検査しました。

ラクトバシラスは通常公衆トイレの空気中に存在するものではないので、実験で検出されたこの細菌はすべて手を乾かすことにより空気中に拡散したものだと考えられます。

結果は、温風式ハンドドライヤーの周囲ではペーパータオルの周囲の6倍、ジェットエア式のハンドドライヤーの周囲では27倍のラクトバシラス菌が検出されました。

また、細菌は手を乾かしている間の15秒間だけでなく、乾かし終えて15分経っても検出されたとのこと。

Wilcox教授は、「公衆トイレでハンドドライヤーを使って手を乾かすときには、知らずに細菌をばらまいている可能性があります。また、人の手からばらまかれた細菌を浴びているということもあります。」と語っています。

ハンドドライヤーの正しい使い方

ハンドドライヤーを使用する際は、まずはしっかりと手洗いをすることが大切です。

石鹸を泡立て、手全体をすり合わせ、指の間や手首までしっかりと洗いましょう。

そして流水で、きれいに洗い流してください。

その後、手指についた水滴をしっかり切ってから、ハンドドライヤーに手を入れましょう。細菌が含まれた水滴が飛び散るのを抑えることができます。

おわりに

細菌をばらまかないためにも、手を乾かす前にまずはしっかりと、石鹸を使って丁寧に洗うことが重要です!

人の手についている細菌のほとんどは、感染の心配のない常在菌などですが、風邪で抵抗力の弱っているときには、マスクをする、自分のハンカチで手を拭くなどするとよいかもしれません。