HIVに感染した場合の日常生活の過ごし方:食事・運動・ペット・旅行などについて

HIVに感染した場合でも、基本的には普段の生活に大きな制約があるわけではありません。日常生活で注意すべきことを知っておきましょう。

はじめに

HIVに感染していることがわかっても、基本的には日常生活が大きく変化することはありません。

ただし、感染者は免疫力が落ちているため、無理をしすぎないようにすることが大切です。

HIVに感染した場合の日常生活の過ごし方や、注意すべき点を紹介します。

日常生活の注意点

食事

免疫力が下がっているため、食事が原因による急性胃腸炎などを起こしやすくなっています。

生ものは控え、十分加熱したものを食べましょう。とくに魚や貝類には注意が必要です。生野菜は丁寧に洗うようにしてください。

また、食事の前には手洗いをし、調理の際には手だけではなく、調理器具もしっかりと洗いましょう。

タバコ

喫煙者には禁煙をおすすめします。

もともとHIV感染者は、肺がんにかかる確率が高いといわれています。喫煙は、肺がんだけでなく心臓の疾患や脳卒中、肺気腫などの疾患にかかるリスクを高めます。

アルコール

お酒と抗HIV薬には相互作用はありません。ただし、飲酒によって薬を飲むことを忘れてしまったり、無防備なセックスなどの危険性が出てきます。

過度な飲酒はせず、適量摂取するようにしましょう。

運動

体力作りのためにも運動は続けてください。汗で他の人にHIVが感染することはありません。

万が一、運動中に出血した場合は、しっかり止血して他の人に直接血液に触れないように注意しましょう。

仕事や学校生活

基本的に今まで通りで問題ありません。

ただし、抗HIV薬の種類によっては眠気を誘発したりするものがあるため、仕事で運転や高所での作業、精密機器の操作などをしている人は、かかりつけ医に相談しましょう。

ペット

猫はトキソプラズマ菌を持っている場合がありますので注意が必要です。免疫力の低い人が感染すると肺炎や心筋炎、リンパ節炎などをおこし、症状が悪化すると致死性のある脳炎を引き起こす場合もあります。

ペットの清潔を保つように心がけ、排泄物の始末をした時はしっかり手を洗い、エサの口移しもやめましょう。

糞の処理はゴム手袋をしっかりとして触れないようにするか、ゴム手袋をしなくても処理した後にしっかり手を洗うようにして下さい。特に猫が下痢をしている時などは気をつけましょう。

他に注意が必要な動物は ハト(クリプトコッカス)、爬虫類(サルモネラ菌)などです。

旅行

海外に行く場合は現地の生水に注意してください。飲み水はペットボトルを買って飲むようにしましょう。

衛生状態のよくない地域では、氷や生水で洗った生野菜や果物にも注意が必要となります。

抗HIV薬を飲む時間の調整が必要な場合もありますので、主治医や医療スタッフに相談しましょう。

セックス

必ずコンドームを使用しましょう。

感染予防はもちろんですが、HIVに感染していると他の性感染症にかかった場合重症化しやすくなるため、その予防のためにも必要です。

定期健診

体の調子が良くても定期健診は受け続けてください。

HIVの経過は血液検査でしかわかりません。定期健診していれば何か不調が起きても早期発見できます。

おわりに

HIVに感染したら感染予防と自身の免疫力の低下を自覚することが大切です。

日常生活で気になることがあったら1人で悩まずに、かかりつけ医や医療スタッフ、専門のカウンセラーなどに相談し、自分に合った過ごし方をしましょう。

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