2月17日、日本保険薬局協会(NPhA)は、昨年度の会員管理薬剤師アンケートの結果を発表しました。
それによると、昨年の春からスタートした「かかりつけ薬剤師」における指導料等の施設基準に係る届け出は全体の6割弱にとどまるという結果でした。
そもそもかかりつけ薬剤師とは、薬の服用や管理、また、体調や食事の管理など健康全般の相談ができる薬剤師のことを言います。
患者個々人の飲み合わせや副作用などの相談、アドバイスなどをしてくれるので、とても心強いですね。
ただ、薬剤師であればだれでもかかりつけ薬剤師になれるというわけではなく、主に以下の条件があります。
- 薬剤師として3年以上の薬局勤務経験があり、その薬局に週32時間以上勤務しているとともに、その薬局に半年以上在籍している
- 薬剤師認定制度認証機構が認証している研修認定制度等の研修認定を取得している
- 医療に係る地域活動の取組に参画していること。(地域の行政機関や関係団体等が主催する講演会、研修会等への参加、講演等の実績)
今回のアンケートの結果によると、このうち「3年以上の薬局勤務経験」を満たすことができず、かかりつけ薬剤師となれない方が最も多かったようです。
今後は患者一人一人に専門の薬剤師である、かかりつけ薬剤師がいることが当たり前になると良いですね。