体調不良や胃腸の不調などによって、お腹の張りを経験したことがある人は多いのではないでしょうか。

お腹の張りを強く感じたり、しばらく経ってもおさまらない場合は病気が潜んでいるおそれがあります。

ここでは、女性のお腹が張るときに疑われる婦人科系の病気について解説します。

女性の病気以外のお腹が張る原因や治し方などについて、詳しくは関連記事をごらんください。

更年期障害によってお腹が張る

女性ホルモンの分泌が減少することで起こる「更年期障害」が原因で、お腹が張ることがあります。

女性ホルモンの分泌を指示する「視床下部」は自律神経のコントロールもしています。

視床下部を通じて、更年期によるホルモンの乱れが自律神経にも伝わってしまうことで、のぼせ・冷えなどのさまざまな症状が起こります。

自律神経が乱れることで胃腸の働きも低下するため、お腹が張ると感じるのです。また、胃腸の働きが低下するとガス(おなら)の排出もうまく行われないため、ガス溜まりが起こり、お腹の張りの原因となります。

更年期障害によるお腹の張りを治すには?

更年期障害によってお腹が張る場合は、女性ホルモンのバランスを整えることで改善が期待できます。

飲み薬や貼り薬によって女性ホルモンを取り入れることで視床下部による無理な女性ホルモン分泌の指示が止まり、お腹が張る原因である自律神経の乱れも整えます。

がんなどの病気によってホルモン治療ができない場合は漢方薬を使用することもあります。

子宮筋腫によってお腹が張る

子宮の壁に良性のこぶができる「子宮筋腫」が原因で、お腹が張ることがあります。

主な原因は、卵巣から分泌される女性ホルモンの影響によって筋腫が発達するといわれていますが、はっきりとは解明されていません。

お腹が張る以外に、重い生理痛・貧血・便秘・頻尿といった症状が出ることもあります。

子宮筋腫を治すには?

子宮筋腫の治療には、薬で女性ホルモンの分泌を止めることで筋腫を小さくする方法と、手術によって筋腫・子宮を摘出する方法があります。

子宮を残すことを第一に考えて治療が行われますが、妊娠を望まない場合や閉経後、筋腫の場所や大きさなどによっては子宮を全摘出する場合もあります。

卵巣腫瘍によってお腹が張る

卵巣に腫瘍ができる「卵巣腫瘍」によってお腹が張ることがあります。原因は解明されていません。

お腹が張る以外に頻尿や下腹部痛が現れることがありますが、腫瘍が小さいときは症状を自覚できないこともあります。

卵巣腫瘍を治すには?

卵巣腫瘍の治療は、腫瘍の大きさや良性・悪性などによって異なります。

腫瘍が良性の7cm以下であり、腹痛などの症状がない場合は医師による経過観察が主流です。

腫瘍が悪性・7cm以上・腹痛などの症状がある場合は、手術によって腫瘍を摘出する必要があります。卵巣を残すことを第一に考えて治療が行われます。

おわりに

お腹の張りは、激しい腹痛などとは違いささいな症状ですが、大きな病気が隠れていることもあります。

少しでも普段との違いを感じたら、すぐに医療機関を受診することをおすすめします。