はじめに

風邪やインフルエンザなど、感染症に気をつけなければならないこの季節。

生活している中で自分が気づかないうちにたくさんの細菌に触れていることを把握していますか。

スマホ、ドアノブ、電車のつり革、トイレの流すボタン、リモコン、パソコンのキーボードやマウス…どんなところに細菌が多いのか、日常生活の中で気をつけなければならない場所をご紹介していきます。

細菌の住みかはどこ?

人間の皮膚には、常に数百種類の菌が存在しています。

特にいろんな箇所に触れるにはとても菌が多く、片方の手には約150種類の菌が生息しているともいわれています。

そして、男性よりも女性のほうが菌が多いとされています。その理由として、女性はメイクした顔を触ったり、掃除や洗濯、買い物などの家事をするために、いろいろなものに触る機会が多いからとされています。

菌には無害なものもありますが、なかには風邪やインフルエンザウイルス、食中毒、その他やっかいな症状を引き起こす原因となる菌もたくさん付着している可能性もあるので注意が必要です。

家の中で一番汚いのはトイレよりもキッチン?

家の中で一番菌が多そうな場所はどこだと思いますか?

玄関?お風呂?やっぱりトイレ?などと考える人が多いようですが、その答えはキッチンなのです。

トイレは意外にもそれ程多くの微生物は存在しておらず、もっとも清潔であるべきキッチンのシンク周りは菌だらけなのが真実です。

台所は肉や魚、野菜など生の食材を多く扱うため、菌が繁殖しやすく、台所のスポンジや台布きん、まな板、使用済みの買い物袋、冷蔵庫の野菜室の底などは細菌まみれといえます。

とくにスポンジに注意

一番の原因はスポンジです。家庭内で一番汚いものはスポンジだともいわれています。スポンジの汚さはトイレの便座の20万倍というデータもあります。

細菌が増える絶好の環境は「水分と栄養素と温度」です。

食器洗い用スポンジや布きんは湿ったまま置いてあることが多く、スポンジや布きんに染み込んだ水分や食べ物の栄養素は細菌の栄養になります。

さらに火を使ったり、熱で温まったキッチンは細菌にとって居心地がとても良い環境になってしまうのです。

新品のスポンジは綺麗な状態ですが、2~3週間使用すると、家の中で一番汚いものになってしまいます。1ヶ月程度使用すると繊維が切れ始め、水分や栄養素がより溜まりやすくなります。

使用期間が長いほど細菌は溜まりやすくなり、台所のスポンジには、カビや大腸菌、黄色ブドウ球菌なども繁殖する可能性があり、食中毒の原因となることも考えらるので注意してください。

スポンジを菌から守るためには、定期的にチェックし、月に2~3回はスポンジを交換するようにしましょう。

しっかり乾燥させることも大事ですので、スポンジを2セット用意し、1日交代で使用するとよいです。

スポンジや布きん、まな板は60度以上のお湯で洗ったり、こまめに消毒するようにしましょう。

また、料理中は細菌のついた汚い手で色々なものを触って細菌を自分の手で広げないようにしましょう。

他にもある?生活の中で菌のある場所

お金は汚いって本当?

小さいころから「お金は汚いから触ったら手を洗いなさい」と言われてきた人は多いのではないでしょうか。

これはその通りで、オックスフォード大学が2012年に行った調査によると、紙幣1枚には平均2万6000個の細菌が付着しているといわれています。

また、食中毒菌の一種「セレウス菌」が付着していたお札もあったり、2008年のスイスのジュネーブ大学病院の発表によると、インフルエンザウイルスが紙幣に付着したまま、最長17日間生き続けたというデータもあるほどです。

トイレのフタを閉めないと?

2012年のイギリスのリーズ大学の調査によると、トイレのフタをせずに水を流すと、トイレの便座の上空25.4cmまで微生物が飛び散り、90分間も空中に浮遊していることがわかりました。

さらに、便の中のノロウイルスなどの微生物が空中に拡散し、細菌感染する可能性が高くなります。

ユニットバスだと歯ブラシに菌が飛ぶ可能性もあるので注意が必要です。

落ちた食べ物は?

「食べ物が床に落ちて3秒以内ならセーフ」と俗にいう3秒ルールもありますが、床に落ちた瞬間にバクテリアは食べ物に付着してしまいます。湿ったカーペットの上などはより不潔度が高いです。

その他に、電車やバスのつり革と手すり、エスカレーターのベルト、トイレのドアや水流しボタンなどは不特定多数の人の手が触れ、さらに掃除をする機会も少ないので菌が多く付着している危険性があります。

スマホ、パソコンのキーボードやマウスなども菌が潜んでいます。パソコンなどは自ら熱を発し、特にノートパソコンのキーボードは細菌たちにとって程よい温度になることがあり、自分の皮脂と相まって増殖していく危険性があります。

自分の持つハンカチも、手を拭いて濡れたままにしておくと雑菌がどんどん増えていきます。

適宜、消毒スプレーや除菌シートを活用するなどして対策していきましょう。

さいごに

細菌に対して、注意を怠っているといつ感染症にかかってしまってもおかしくありません。

手洗いうがいは基本中の基本で感染症予防にとても大切です。手洗いは15秒以上泡をつけて洗うことが必要とされています。

世の中には細菌が充満していますので、しっかり対策をして感染症にかかりやすいこの季節を乗り切りましょう。