過敏性腸症候群とは?

IBS(過敏性腸症候群)とは、主としてストレスによる腸の不調のことで、症状としては下痢や便秘を慢性的に繰り返します。内視鏡検査などでも腸に異常は見られないにもかかわらず症状が長引く場合に、IBS(過敏性腸症候群)と診断されます。

IBS(過敏性腸症候群)は「下痢型」「便秘型」「混合型」の3種類に大きくわけることができます。

診断のある方には市販の専用薬「セレキノンS」

市販の専用薬「セレキノンS」

市販の「セレキノンS」は医療用の「セレキノン錠100mg」と同一処方の薬で、市販薬の中では唯一のIBS(過敏性腸症候群)専用薬です。

有効成分は「トリメブチンマレイン酸塩」で、胃腸両方に作用し、それぞれ胃運動・腸運動を調律する働きがあります。

ただしセレキノンSの購入は、過去に一度でも医師からIBS(過敏性腸症候群)との診断・治療を受けた方に限られています。診断を受けたことのない方は、まず消化器内科を受診しましょう。

また、セレキノンSは要指導医薬品に分類されているため、薬剤師の対面による販売が義務づけられており、通信販売では購入することができません。

処方薬との違い

下痢や便秘を繰り返す症状は、「大腸がん」「潰瘍性大腸炎」「クローン病」などの重篤な疾患にもみられます。

そのため、医療現場では第一選択として、まずはポリカルボフィルカルシウム(商品名は「コロネル」あるいは「ポリフル」)という高分子化合物の薬が処方されます。糞便の性質(水分バランスなど)を調節し、腸内の環境を整える働きをします。

処方薬のセレキノンは、原則としてはポリカルボフィルカルシウムを使用した後、医師がIBS(過敏性腸症候群)と診断してから処方されます。

市販薬のセレキノンSが診断を受けたことのある方に限られている理由もこのためです。

また、腸内環境や腸の運動・機能を改善しても症状が治まらない場合には、次の治療段階に進み、心理療法や抗不安薬の開始が検討されます。症状が重かったり長引くようであれば、早めに受診してください。

診断のない方はその他の一般胃腸薬で対応を

「セレキノンS」は過去に診断を受けた方に限られます。IBS(過敏性腸症候群)との診断がない方や、何となく腸の調子が悪いという方は、受診されるまでの一時的手段として、他の胃腸薬をお勧めします。

タナベ胃腸薬〈調律〉

胃酸を中和する成分や消化を助ける成分など、内容的には主として胃薬ですが、成分中にセレキノンと同成分の「トリメブチンマレイン酸塩」を含み、腸の運動や働きを改善する効果もあります。

3Aマグネシア

症状が便秘気味の方に限られますが各種便秘薬もお勧めです。中でも本製品3Aマグネシアは成分の「酸化マグネシウム」が癖になりにくく比較的穏やかな下剤でもあるため、初めての方にもお勧めです。

予備軍の方には整腸剤などもおすすめ

IBS(過敏性腸症候群)気味の方や、頻繁に腸の調子を崩しやすい方には整腸剤もお勧めです。即効性はありませんが、おおむねひと月以上を目安に継続することで徐々に効果が現れます。

パンラクミン錠

パンラクミンの主成分である有胞子性乳酸菌「ラクボン」は生きたまま腸内まで届くよう工夫された菌で、胃酸にダメージを受けることなく腸内まで運ばれます。腸まで効果が維持されるためお勧めです。

ザ・ガードコーワ整腸錠PC

一般的な乳酸菌に加え納豆菌も配合され、2種類の菌が腸内環境の改善に効果的に作用します。

便秘気味の方には以下の食物繊維の健康食品もお勧めです。

イージーファイバー お通じの改善に役立つ食物繊維 30パック【特定保健用食品】

おわりに

おなかの調子が悪いとさまざまな場面で不安になるものです。IBS(過敏性腸症候群)に限らず、自分お症状を見極め早めの対策を心がけましょう。