副鼻腔炎とは?

鼻の周りの骨には「副鼻腔」という空洞があります。この副鼻腔でウイルスや細菌などが増殖し炎症を起こした状態を「副鼻腔炎」といいます。

風邪をひいたり鼻炎になったりすると、鼻の粘膜が腫れ鼻の通り道を塞ぎます。すると、副鼻腔が換気できず外に出ていくことがでできなくなったウイルスや細菌で出来る膿が副鼻腔内に溜まってしまいます。

鼻水が続いても「風邪だろう」「いつものアレルギー性鼻炎だろう」と、放っておいたり市販の鼻炎薬で様子を見ていることで、副鼻腔炎となってしまう可能性があります。

副鼻腔炎の症状

副鼻腔炎には、鼻づまりや鼻水、咳、頭痛、顔面痛、鼻茸(鼻ポリープ)など、さまざまな症状があります。

風邪と副鼻腔炎の違い

風邪と副鼻腔炎との違いについて特徴的なのが、鼻水の状態です。

風邪の場合、サラサラとした透明の鼻水であることが多いですが、副鼻腔炎の場合、分泌液や膿がたまることにより、黄色や緑がかった鼻水が出ます。これは俗に「青っぱな」と呼ばれるようなものです。

さらに、鼻が詰まって鼻水がのどに落ちたり、副鼻腔の近くにある歯や頬やおでこに痛みを感じたり、目のまわりが腫れたりと顔全体に影響が出てきます。

そのため、サラサラした透明ではない鼻水が続く時は副鼻腔炎を疑い、早めに病院を受診しましょう。

副鼻腔炎の治療

副鼻腔炎には急性副鼻腔炎と慢性副鼻腔炎があります。30日未満で完全に治るものは急性副鼻腔炎、8~12週間以上続くと慢性副鼻腔炎とされています。

急性副鼻腔の場合

急性副鼻腔炎には、鼻水の粘りを改善する消炎酵素薬や、頭痛・顔面痛がある場合は解熱鎮痛薬などの薬が処方されます。併せて抗菌薬を使用することが多くなっています。抗菌薬を飲む期間は長くても通常2週間です。その他に、粘液溶解薬などの痰や鼻水を出しやすくする薬も使われます。

粘液溶解薬と呼ばれる薬には、ムコダイン、ムコソルバンなどがあります。ムコダインは、傷ついたり炎症を起こした細胞を修復します。また、ウミを外に出す効果も併せ持っています。ムコソルバンは、鼻水を出したり、繊毛運動を促進させます。結果、ウミや鼻水を外に出す効果があります。

さらに、鼻の中に溜まった膿を吸い出し洗浄したり、鼻の通りが良くなった状態で、ネブライザーと呼ばれる吸入器を使用して抗菌薬やステロイド薬を直接塗布する方法もあります。

慢性副鼻腔炎の場合

副鼻腔に炎症が続くと、粘膜が腫れて茸のような状態になった、鼻ポリープ(鼻茸)がどんどん出来てきます。これを取り除くために、鼻茸切除や副鼻腔の内視鏡手術を行うことがあります。

その後、少量の抗菌薬を長期間飲み続ける薬物療法を行って経過を観察します。マクロライド系の薬が使われることが多く、クラリス、エリスロシンなどの薬が使用されます。これらの薬は、鼻炎や肺炎によく使われる抗生物質で、少量を長期的に飲むのが一般的です。

特徴は、ばい菌の増殖を抑える効果とともに、炎症や鼻水を改善する効果を併せ持っています。1か月から3か月の間使用し、改善が見られたら中止します。

主治医と相談の上、自己判断で中止せず根気よく治療を続けましょう。

おわりに

副鼻腔炎はぶり返す事が多い病気です。

自己判断で薬の服用を中止せず、根気よく徹底的に治療する事が完治への近道になりますし、とても大切です。

風邪が引き金となる事が多いので、普段から風邪の予防・そして早めに治すよう心がけましょう。