耳の痛みの原因と対処法について解説!

耳の痛みの原因と対処法について解説します。耳の痛みから考えられる病気や、どんな症状が出たときに病院に行くべきかについても説明します。

耳の痛みを感じる場合、耳そのものに原因があって起こる場合だけでなく、ほかの体の部位に異常があったり、なにかの病気やストレスが影響していることがあります。

耳は多くの神経系が通っているデリケートな器官なため、痛みだけでなく、聞こえにくさといったほかの症状なども現れた場合は、早めに医療機関の診察を受けることが大切です。

この記事では、耳の痛みを引き起こす原因や、考えられる病気について詳しく解説します。

耳の痛みの原因

耳を中心とした急な痛みの原因はいくつかあり、症状によっても異なります。

耳の痛みがしたときに考えられる原因は以下の通りです。

寒さによる冷え

寒い場所に長時間出ていると耳が冷え、痛みやしびれを感じることがあります。

耳は指先や足先と同様に血行が悪くなりやすい部位なので、寒くなると痛みやすいのです。

寒い日はマフラーや耳あてなどで耳を保護して予防しましょう。

急激な気圧差

通常、耳の中の気圧は外の気圧と同じ状態に保たれています。

しかし、飛行機の離着陸や山登り、スキューバダイビング、エレベータの利用などで急激な気圧差が生じると、鼓膜に圧力がかかり、痛みを感じます。

耳の損傷

耳を掃除するときなどに耳を傷つけると痛むほか、水や虫が耳に入ると炎症を起こして痛むことがあります。

ほかの場所の痛みが耳に響いている

耳以外の場所が原因で耳の痛みが生じていると思うことも少なくありません。耳の神経は口や舌、喉の神経と繋がっているためです。

喉や歯、舌、首、あごなどの痛み、頭痛などを耳の痛みと感じてしまうことがあります。

ストレス

ストレスなどの影響による心理的な葛藤が痛みを引き起こす場合があります。

病気

耳の病気が原因の場合と、ほかの部位の病気が原因の場合があります。

耳はデリケートな器官なので、おかしいなと感じたら医療機関を受診することをおすすめします。

耳の痛みから考えられる病気

耳の痛みを感じた際に、考えられる病気は以下のようなものがあります。

中耳炎

耳の中に細菌やウイルスが感染し、耳の中耳という場所に炎症が起こる病気です。

中耳炎について、詳しくは関連記事をごらんください。

外耳炎

耳の入り口に近い外耳道という場所に炎症が起きる病気です。

傷口に細菌が感染したり、耳に水が入ることなどによって引き起こされます。

症状としては、口を動かしたときに痛んだり、耳たぶを引っ張ったり押したりするときに痛んだりするのが特徴です。

耳管狭窄(じかんきょうさく)症

耳と外の気圧を調整している耳管という器官が閉じたままになる症状です。

低音の耳鳴りがしたり、耳が痛くなるのが特徴です。喉や鼻に炎症が起きたときや、気圧が急激に変化したときに発症することがあります。

咽頭炎(いんとうえん)

細菌やウイルスなどによって、喉の粘膜が炎症を起こす病気です。

喉が赤く腫れたり、喉のつかえ感や痛み、頭痛、発熱などの症状をともなうことがあります。

また、ものを飲み込むときに痛みを感じる場合もあります。

扁桃炎(へんとうえん)

扁桃炎(へんとうえん)は、喉の奥にある扁桃が、細菌やウイルスなどの感染により炎症を起こした状態です。

喉に強い痛みがあり、何かを飲み込むときも痛み、高熱を出すこともあります。

扁桃炎によって、扁桃腺の裏側の神経を通じて耳に痛みが生じることがあります。

耳下腺炎(じかせんえん)

耳下腺炎(じかせんえん)は、唾液を作る唾液腺という器官にウイルスや細菌が入ってしまった病気です。

耳の下が腫れて痛むのが特徴です。

おたふくかぜ(流行性耳下腺炎)

唾液腺の片側または両側が腫れたり、腫れている場所を押すと痛んだりするのが特徴のウイルス感染症です。

そのほかの症状としては、ものを飲み込んだときの痛みや発熱などがあります。

通常1~2週間で治りますが、まれに髄膜炎や難聴などの合併症を引き起こすおそれもあります。

顎(がく)関節症

噛み合わせの悪さや頬づえをつく癖があるなどによってあごに負担がかかり、あごの関節のずれや炎症が起こって痛む病気です。

「あごが痛む」「口が開かない」「あごを動かすと音がする」というのが代表的な症状です。

耳の周りが痛むことがあるので、耳の異常と勘違いされやすいです。

三叉(さんさ)神経痛

顔に痛みの出る病気です。顔の感覚を脳に伝える神経である三叉神経に痛みが起こり、顔に痛みを感じます。

痛みは非常に強いですが、数秒から数十秒でおさまることが多いのが特徴です

耳性帯状疱疹(ラムゼイ・ハント症候群)

帯状疱疹ウイルスが耳の神経や顔の神経に感染する病気です。

耳の激しい痛みや頭痛が起こり、数日後に小さな赤い発疹や水ぶくれができるのが特徴です。

ひどくなるとめまいや耳鳴り、難聴、顔面神経マヒなどが起こります。

耳の痛みの対処法

耳の痛みを感じたときの対処法は以下の通りです。

耳抜きをする

気圧差で耳が痛くなった場合は、耳の中と外の気圧差を調整するために、唾液を飲むことによる耳抜きをすることが効果的です。

寝ているときや、目が覚めてから数時間は耳の気圧調整がうまくいかないため、飛行機に乗る場合は離着陸2時間前には起きておきましょう。

なお、飛行機から降りて次の日も耳の痛みが続くようであれば医療機関を受診しましょう。

市販薬を使う

耳の痛みが気になって仕事や家事が手につかないときは、市販薬を使用して症状をおさえることも選択肢の一つです。

耳の痛みに効く代表的な市販薬については関連記事をごらんください。

医療機関を受診する

耳の痛みには病気が隠れていることがあるので、自己判断はやめましょう。

耳の痛みが続いたり、めまいや難聴、耳の閉塞感をともなうなど、少しでもおかしいなと感じたら医療機関を受診しましょう。

早めに医療機関を受診することが症状を悪化させない最善の策です。

病院に行く必要性が高い症状

同じ耳の痛みでも、やや気になる徴候がある場合、できるだけ早めに医療機関を受診する必要があります。

急性の痛みがある人は、早めに医療機関を受診する必要がありますが、症状が落ち着いているなど通常の場合は、1週間程度の遅れは問題になりませんので慌てないでください。

病院に行く必要性が高い症状は以下の通りです。

・糖尿病または免疫不全の状態のとき
・耳の後ろが赤くなったり、腫れたりしている
・耳の出入り口周辺がひどく腫れている
・耳から分泌物が漏れ出ている
・耳に慢性の痛みがある場合、特に声の枯れ、ものを飲み込むのが難しい、鼻づまりなどの症状が併発している場合

おわりに

耳の痛みの原因は病気やストレスなど多岐にわたります。

痛みの原因を見分けるためには、耳や口腔内の検査・診察などが必要になります。

何が原因となっているかを早期につきとめ、適切な治療を施すためにも、痛みがひどくなったりそのほかの異常を感じたら医療機関を受診しましょう。

なお、痛みだけでなく顔面麻痺やめまいなどの症状がある場合には、緊急の処置が必要となるため、その場合も速やかに医療機関を受診しましょう。

耳の痛みのお役立ち情報

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