誰でも経験する耳鳴り。でも放置しておくのは危険かもしれません

就寝時、静かで真っ暗な部屋の中で“キーン”という耳鳴りを経験したことは誰でもあるでしょう。
ほかにも寝不足で疲れがたまっていたり、体調がすぐれないときに耳鳴りは起こります。
こうした場合、体調の回復とともに耳鳴りは自然に治まります。

しかし、耳鳴りがいつまでも治まらず繰り返す場合は注意が必要です。
耳鳴り自体が命にかかわることはありませんが、病気が隠れている可能性があります。

そこで今回は、メニエール病による耳鳴りに注目していきます。
「ブーン」「キーン」「ジー」「シャー」といった音の耳鳴りを繰り返すメニエール病。
その原因とは、いったい何なのでしょうか?
 

低音性、突発性、慢性・・耳鳴りにも色んなタイプがあります

耳鳴りにも色んなタイプがあります。
よくあるのは「ピー」という電子音のような音がする高音性耳鳴りです。
これは短時間であれば問題なく、生理的に誰にでも起こります。

メニエール病でよく起こる耳鳴りは、下記の3つです。

★低音性耳鳴り・・・耳が詰まった感じになり、「ブーン」といった音がする耳鳴り
★突発性耳鳴り・・・メニエール病の発作期のみ起こる、激しい耳鳴り
★慢性耳鳴り・・・強くなったり、弱くなったりを繰り返す耳鳴り


メニエール病の疑いがある人の多くが「ブーン」「キーン」と音がする耳鳴りを訴えるのは低音性耳鳴りのためでしょう。
ではなぜ、メニエール病では耳鳴りが起こるのでしょうか?
 

メニエール病の耳鳴りの原因は鼓膜の奥を圧迫する水ぶくれにあった!!

耳の中は外耳中耳内耳と分けられ、メニエール病では鼓膜奥の内耳が大きく関係してきます。
内耳には半規管耳石器、そして音を感じ取る蝸牛という部分があります。

出典元:http://health.merrymall.net/cb10_21.html#PageTop

半規管はクルッと丸まったチューブが3つあることから三半規管と言われます。
こちらの方が聞いたことがあるかもしれませんね。
三半規管や耳石器は体の回転や直線的な動きなどを感じ取る働きをしています。

三半規管から蝸牛の部分は、内リンパ液という液体にに満たされています。
これが何らかの原因によって増えすぎることで水ぶくれのようになることが、メニエール病の原因とされています。
水ぶくれによって蝸牛が圧迫されると、耳鳴りや難聴といった症状があらわれるのです。
 

内リンパ液が増える原因はハッキリしていませんが、疲労感や睡眠不足を訴える人が多いです

メニエール病の原因とされる、内耳の内リンパ液による水ぶくれ。
なぜ内リンパ液が増えすぎてしまうのか、その原因は未だにわかっていません。
しかし肉体的疲労や精神的疲労、睡眠不足といったストレスが関係しているのではないかと言われています。

メニエール病の患者とその他の耳鼻科の患者で疲労感や睡眠について調査が行われたことがあるそうです。
調査によるとメニエール病の場合、肉体的・精神的疲労を感じている人は30%以上、睡眠不足は約20%でした。
一方その他の耳鼻科患者の場合、疲労感は心身ともに10%前後、睡眠不足は約6%だったのです。

こうした大きな差が生じることから、疲労や睡眠不足といったストレス源とメニエール病はつながりがあるとされているのです。
 

耳鳴りを訴える人の9割が難聴に悩まされています

難聴とは、音や話し声などが聞こえにくくなる状態のことです。
ドイツで近年行われた調査では、耳鳴りが生じた人の約9割が難聴になっていると報告されています。
(ただしメニエール病だけでなく、ほかの要因の耳鳴りも含まれます)

メニエール病の場合では、「ブーン」「ゴー」といった低音の耳鳴りとともに中低音の難聴が起こるケースが多いです。
片耳だけに生じる場合がほとんどですが、悪化すると両耳に起こる可能性があります。
 

耳鳴りによるストレスは大きい!生活の質を保つためにも早めに医師に相談を


耳鳴りによる不快な症状、そして発作がいつ起こるかという不安は大きなストレスになります。
慢性的にこうした状態が続くことによる生活の質の悪化を避けるためにも、早めに医師に相談しましょう。


(image by Photo AC)
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