はじめに

突然「キーン」「ジー」「ピー」などの不快な音が聞こえてくる耳鳴り。

耳鳴りはすぐに消えるケースが多くなっていますが、頻繁に繰り返したり長い時間ずっと鳴っているといった場合は、重大な病気の前兆である可能性もあります。

この記事では、耳鳴りの原因や対処法などについて解説します。

耳鳴りの原因

耳の病気の影響

中耳炎・外耳炎・内耳炎・鼓膜炎などの発生にともない、耳鳴りが起こることがあります。

病気の影響

耳の病気以外にも、次のような病気の影響により耳鳴りが起こることがあります。いずれも早めの治療が肝心となります。

◼︎突発性難聴

片方の耳が聞こえなくなり、詰まる感じと耳鳴りを感じる病気です。症状に差があり少しの耳鳴りとふさがった感じだけの症状もあるので、発見が遅れる場合があります。

耳内のウイルス感染や、血管系の異常や血流の障害が考えられます。しかし、いまだに明確な原因は明らかになっていません。

突発性難聴は発症後48時間以内に耳鼻咽喉科で治療に着手することが、その後に難聴が残るか残らないかなどの観点からも大切です。

◼︎自律神経失調症

耳鳴りが突発的ではなく、何年も続く方が可能性として考えられます。また、めまいや頭痛を感じる時もあります。

自律神経失調症は女性に多い症状で、ストレスなどが原因となり発症します。

◼︎脳卒中

ザーザーと大きな音や、脈を打つようなリズムを刻む耳鳴りは危険が絡んでいます。要注意です。

こころあたりがある場合は、早急に診断を受けましょう。

◼︎中耳炎

痛みがある場合とない場合があり、「キーン」とした耳鳴りが続きます。中耳炎が悪化したときに現れる症状が「耳鳴り」です。

悪化すると滲出性(しんしゅつせい)中耳炎や慢性中耳炎に移行し、治療が難しくなってしまいます。

◼︎メニエール病

耳鳴りやめまいがする場合、疑われる病気です。激しいめまいがあり、耳鳴りだけでなく、耳が詰まったような耳閉感が起こるのが特徴です。

この場合、早期発見早期治療が大切です。発見が遅れると、完治ができない可能性もあります。

筋骨格系の緊張の影響

肩こり・首のコリ・アゴの違和感や背中の痛み、ゆがみ、など腰や足にいたる習慣的な緊張状態が原因となります。

心理的ストレスの影響

ストレスが原因により、突発的な耳鳴りが起こることがあります。


 

耳鳴りの対処方法

肩こり・睡眠不足に注意

肩こり・睡眠不足・風邪・眼精疲労・ストレス等が原因になっているケースが多いため、注意しましょう。自律神経が過剰に働き、脳の感覚処理が過敏になり耳鳴りを起こしてしまいます。

血行を良くする

耳への血流が悪いと、難聴・耳鳴りの症状が出やすいとされています。適度な運動や入浴などが効果的です。耳の後ろを温めることも効果があります。

市販薬を使用する

市販薬の中には、耳鳴りへの効能・効果が認められているものがあります。市販薬を使用することも、耳鳴りの対処法のひとつといえます。

耳鳴りに効く市販薬について、詳しくは関連記事をごらんください。

片耳だけ難聴になっているときは早めに耳鼻科に行く

「突発性難聴」は発症からできるだけ早い治療の開始が望ましい症状です。治療が早ければ早いだけ治りやすくなります。反対に放置時間が長いと、完全には治らないこともあるので注意が必要です。

突発性難聴は最初は「キーン」という音で聞こえにくくなることもある病気のため、前兆が出た場合は、早めに耳鼻科などに相談しましょう。

耳鳴りの治療法

病気の影響で耳鳴りが発生している場合は、その病気に対応した治療を行います。

それ以外は耳鳴りの症状をおさえる対症療法になります。

耳鳴りの対症療法

薬物療法(精神安定剤・筋弛暖剤・代謝改善剤・ビタミン剤)…注射、内服薬などの種類がある。

音響治療…音を利用して耳鳴りを軽減させる治療法。代表的な治療法である「TRT療法」は、耳鳴りの音を無くしてしまうのではなく、耳鳴りを意識させないようにする。

心理療法…心理カウンセリングや、筋肉の緊張度合いをコントロールする訓練を行うバイオフィードバック法など。

理学療法…通気療法、低周波、電磁波、レーザー、マッサージなど。

◼︎その他の治療法…電気刺激療法・人工内耳など。

さいごに

耳鳴りは、自分だけにしか聞こえず、気になってしまうが一時的な症状である事が多いので、見過ごしてしまう方がほとんどではないでしょうか。

しかしそれが頻繁になってきた場合、症状が悪化し病気の前兆となるかもしれません。

発見が遅れると完治できない場合もあるので、放置ぜず、耳鳴りが続くようであれば速やかに病院の診断を受けることをお勧めします。