くしゃみにはいろいろな原因やメカニズムがあり、くしゃみの出方や回数、対策に違いがあります。

自分のくしゃみの原因に合った対策をとりましょう。

風邪や花粉症によるくしゃみ

原因とメカニズム

くしゃみは、異物によって鼻粘膜が刺激されることで起こります。これは、異物の侵入から体を守るための防御反応と考えられています。

ウイルスや細菌、スギ花粉、ハウスダストなどの異物が鼻粘膜を刺激することで、免疫細胞が働き鼻粘膜の肥満細胞からヒスタミンをはじめとする化学伝達物質が分泌されます。

この分泌されたヒスタミンなどの化学伝達物質がくしゃみ・鼻水・鼻づまりを引き起こします。

症状

一般的な風邪や花粉症では、くしゃみのほかにも鼻水・鼻づまりなどの症状がよくみられます。

くしゃみだけで風邪か花粉症かを見分けることは困難ですが、花粉症ではほとんど発熱をともなわないため、発熱がある場合は風邪を疑った方が良いでしょう。

また、花粉症や軽い風邪の場合、鼻水は透明ですが、細菌に感染した場合には黄色や緑色の粘り気が強い鼻水になります。

対策

風邪や花粉症によるくしゃみの対策は、関連記事をごらんください。

寒暖差によるくしゃみ

寒暖差によってアレルギー性鼻炎とよく似た症状が現れることがあります。

寒暖差によるくしゃみの特徴は、アレルギー性鼻炎とよく似た症状にもかかわらず原因となるアレルギー物質がない点にあり、「寒暖差アレルギー」または「血管運動性鼻炎(けっかんうんどうせいびえん)」と呼ばれています。

原因とメカニズム

2018年2月現在、はっきりとした原因やメカニズムは不明です。

有力な説では、急激な気温の低下による刺激が自律神経に作用して、鼻粘膜の血管が拡張することでアレルギーとよく似た症状が起こると考えられています。

寒暖差アレルギーとも呼ばれますが、アレルギーの原因となる免疫細胞やヒスタミンなどは関与していないためアレルギーではありません。

季節の変わり目に多い急激な気温の低下によって引き起こされることから、秋口や春先には注意が必要です。

症状

寒暖差アレルギーでは、花粉症などのアレルギー症状と似た、くしゃみ、鼻水、鼻づまりといった症状が出ます。

目のかゆみなどのないことが花粉症とは異なった特徴のひとつですが、全体としての症状が似ているため、アレルギー性鼻炎と寒暖差アレルギーの両方を持っている場合、寒暖差アレルギーの診断は困難となる場合があります。

対策

2018年2月現在、寒暖差アレルギーに定まった治療法はありませんが、体を冷やさないことが有効と考えられる対策のひとつです。特に足を温かく保つことは症状軽減に役立ちます。

また免疫細胞やヒスタミンが関与していないため、一般的な抗ヒスタミン薬は効果が薄いといわれています。

寒暖差アレルギーは自分で対処するよりも医師に相談することをおすすめします。

光が原因のくしゃみ

光の刺激によってくしゃみが出る方もいます。「光くしゃみ反射」と呼ばれ、遺伝的なものであると考えられています。

太陽の光などでまぶしさを感じたときにくしゃみが出てしまうのが特徴です。

日本人の約25%が光くしゃみ反射の遺伝子を持っているという報告もありますが、個人差が大きくどの程度の光によって症状が出るのかも人によって違いがあります。

光以外でも特定の刺激や興奮によってくしゃみが出る方がいます。

原因とメカニズム

2018年2月現在、光くしゃみ反射がどのようなメカニズムによって起こるかはわかっていませんが、まぶしいと感じる光の刺激が、くしゃみに関係する鼻の副交感神経(ふくこうかんしんけい)の働きを活発にするのではないかと考えられています。

また、光くしゃみ反射に光の色調は関係なく、光の強度変化が誘因だと考えられています。

症状

基本的にはくしゃみのみの症状ですが、症状には個人差があります。

太陽などでまぶしさを感じるとくしゃみがでますが、回数は通常は1回、多くても2〜3回のみで連続では起こらないとされています。

対策

まだ詳しく解明されていない症状のため、対策も確立されたものはありません。

急な光の刺激でくしゃみが出るため、急に屋外に出ない、太陽を直に見ない、サングラスをかけて光量の変化を和らげるなどの対策が考えられます。

自分のくしゃみが光くしゃみ反射によるものなのか、気になる方は耳鼻科に相談してみましょう。

医薬品の副作用によるくしゃみ

非常にまれですが薬が体に合わずアナフィラキシーと呼ばれる過敏反応を起こすと、初期症状でくしゃみが出ることがあります。

血液製剤、生物由来製品、卵や牛乳由来の医薬品などをはじめとして、あらゆる医薬品で見られることがあります。

アナフィラキシーは医薬品だけでなく、食べ物でも起こることがあるので注意が必要です。

ただし頻度は非常にまれです。

原因とメカニズム

アナフィラキシーは基本的にアレルギー反応として起こります。

ただし医薬品によるアナフィラキシーは、必ずしもアレルギーと同じメカニズムで起こるわけではないことが分かっています。

症状

医薬品の多くは30分以内でアナフィラキシーの症状が出ますが、飲み薬の場合はさらに時間が経って症状が現れることもあります。

くしゃみのほかにも皮ふのかゆみ、じんましん、顔面蒼白、息苦しさ、声のかすれ、動悸、意識の混濁などの症状があります。

対策

アナフィラキシーは非常にまれな症状ですが、起こった場合、基本的に自分では対処できません。

薬を使用すると急にくしゃみが出始めるという方は医師に相談しましょう。

また医薬品を使用している方で、息苦しい、意識の混濁、顔面蒼白などアナフィラキシーの症状が現れた場合は、救急車を呼ぶなどして早急に医師の診断を受けるようにしてください。

おわりに

くしゃみが出るのはごく自然なことですが、あまりにも繰り返される場合は何らかの原因が考えられます。

思い当たる原因がない場合は、耳鼻咽喉科などを受診して相談しましょう。