はじめに

風邪や花粉症などの症状のひとつ、鼻水・鼻づまり。これくらい大丈夫!と思いがちですが、ちょっと待ってください。
放っておくと炎症が広がって副鼻腔炎(蓄膿症)になってしまうかもしれませんよ。
慢性化すると頭痛や睡眠不足、集中力の欠如、さらに味や香りまでわからなくなるなど、日常生活の質(QOL)も低下。
気になる症状に思い当たったら、早期の治療をおすすめします。


 

副鼻腔炎 基礎知識

そもそも「副鼻腔」ってどこ?

顔面の内側には鼻の穴(鼻腔)からつながる空洞が、頬から眉毛の上付近にかけて左右4対あり、これらの空洞の総称が副鼻腔です。
この副鼻腔内の粘膜に細菌やウイルスが感染し炎症が起きるのが副鼻腔炎で、炎症が広がった場所に応じてさまざまな症状を引き起こします。

副鼻腔炎の原因は?

風邪などの際の細菌やウイルスによる感染・炎症、アレルギーによる鼻腔内の炎症、咽頭炎や扁桃炎などの喉の炎症が副鼻腔まで広がることがおもな原因です。なかには虫歯の細菌が副鼻腔まで入り込んで炎症が広がるケースもあります。

副鼻腔炎と蓄膿症は違うの?

副鼻腔炎には急性と慢性の2種類があります。

急性副鼻腔炎は、風邪などが原因で鼻炎を起こした後、ウイルスの感染が副鼻腔まで及ぶことで発症。通常は1~2週間で治ります。
この急性副鼻腔炎が長引く、もしくは繰り返し起こして3ヶ月以上症状が続いているものが慢性副鼻腔炎で、副鼻腔内に膿が溜まることから「蓄膿症」ともいわれます。

 

この鼻水は風邪?それとも・・・。副鼻腔炎のおもな症状

これから挙げる症状に当てはまる数が多いほど、副鼻腔炎の可能性があります。セルフチェックしてみましょう。

  • どろっとした黄緑色の鼻水がでる
  • いつも鼻がつまっている
  • どろっとした鼻水が喉の奥に流れる
  • 風邪をひくとなかなか治らない
  • 頬の奥に重苦しさを感じる
  • 鼻や頬、目のあたりが痛い
  • 鼻や口から嫌なニオイがする
  • 食べ物の味や香りがわかりにくい
  • 頭がぼーっとして集中できない
  • いつも頭が重く感じる
  • 標高の高い場所にいくと頭痛や鼻づまりが悪化する

 

副鼻腔炎は炎症が悪化・慢性化するにしたがって鼻水の粘度が高くなり、鼻づまりや頭痛などの症状も悪化します。
膿を含む鼻水は不快なニオイがし、それが喉の奥に下ることで口の中からも同じようなニオイがするのです。
ひどい場合には、鼻を強くかんだ時に目頭から臭いニオイのする鼻水が出てくることも!また炎症を起こした副鼻腔の場所によって、痛みが頬の辺りや目の奥、額などにも現れ、頭全体が重苦しく感じられます。

いつも鼻がつまった状態は非常に息苦しく、集中力も欠如。食べ物もおいしく感じられない、熟睡できないなど、生活の質も低下します。
また飛行機に乗った際、着陸時には頭痛がひどくなったり、頬や耳の奥に鋭い痛みを感じることもあります。


 

おわりに

副鼻腔炎を慢性化させないためにも、早めの対処が重要です。鼻腔に軽い炎症を起こした、いわゆる「鼻かぜ」程度の段階でしっかりと治すことや、日頃から風邪をひかないよう免疫力を高めておくことも予防につながります。
 

(image by photo-ac )
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