蓄膿症や慢性副鼻腔炎の長引く症状に漢方を

副鼻腔の中に膿がたまる蓄膿症。鼻詰まりや膿の混じったドロドロした黄色い鼻水など不快な症状がたくさんある病気です。

場合によっては鼻の症状のみならず、頭痛や注意力の低下といった症状もみられます。

また、慢性化した副鼻腔炎も膿が蓄積していることから同様に不快な症状が起こりやすいと言えます。

西洋薬では症状が改善されない、あるいは口の渇きや眠気といった副作用が気になるという方は漢方での治療を考えてみませんか?

この記事では蓄膿症や慢性副鼻腔炎に効果的とされる漢方薬をご紹介。さらに、漢方を効果的に服用するためのコツも一緒に解説していきます。

蓄膿症には辛夷清肺湯(しんいせいはいとう)と葛根湯加川きゅう辛夷(かっこんとうかせんきゅうしんい)

蓄膿症や慢性副鼻腔炎に効くとされる漢方薬は主に2つあります。ひとつは辛夷清肺湯(しんいせいはいとう)、もうひとつは葛根湯加川芎辛夷(かっこんとうかせんきゅうしんい)です。

チクナインa

辛夷清肺湯は9種類の生薬からできた漢方薬です。 主な生薬である辛夷(しんい)には鼻の通りをよくする効果があります。 また慢性副鼻腔炎の症状のひとつである鼻茸(鼻ポリープと)にも効果的とされています。 体力が中等度以上の人に向いている漢方で、体が弱っている人や冷えが強い人には向きません。 食欲不振や下痢、吐き気をもよおしやすい人には注意して服用する必要があります。 小林製薬の「チクナイン」に使われている成分としても有名です。

ツムラ漢方葛根湯加川きゅう辛夷エキス顆粒

葛根湯に川きゅうや辛夷を加えた漢方です。 川きゅうによる血行改善、辛夷よる鼻詰まりの解消効果で鼻の通りがよくなります。 比較的体力のある人向けの漢方で、胃腸の弱い方や発汗傾向の著しい方には向きません。

漢方を効果的に服用するコツとは?

それでは、いざ漢方による治療を始める場合、どのように服用すればより効果的でしょうか?

ポイントをいくつかまとめてみました。

エキス剤、カプセル、錠剤などの場合

・漢方エキス製剤の場合も、お湯に溶かして味わいながら飲む方が効果的
・カプセル、錠剤、エキス剤をそのまま飲むときは多めの水で飲む
・お茶や牛乳などによる服用は吸収率の低下の原因になるのでNG

煎じ薬の場合

・煎じるための容器は鉄製を避ける(ステンレス、耐熱ガラス、ホーローがおすすめ)
・煎じ時間は必ず守る
・温かい状態で飲むと効果的(たくさん煎じて保存している場合は温めなおしましょう)

いずれも服用するタイミングは食前、あるいは食間の空腹時がおすすめです。

漢方の効果を高める生活の注意点

漢方において体を作り上げる3つの要素とされているのが「気・血・水」です。「気」は気力のを指し、「血・水」は体内を巡る血液や体液を指します。

これらがスムーズに巡ることが漢方の効果をより高めることにつながります。

日常生活では以下の点に注意してみましょう

・適度に体を動かす・・・気や血流の流れをスムーズにする
・眠りすぎは厳禁・・・寝過ぎは食べ物の消化の停滞や気の滞りを招きます。
・食事は腹八分目で、同じ食材を食べすぎない
・夕食の量は控えめに・・・食べ過ぎた場合は翌朝の朝食を少なめにしましょう

このほか蓄膿症で辛い時には酷ですが、鼻呼吸を心がけるようにしましょう。漢方治療では体内の古い気を排出するために鼻から息を吸い、口から吐き出すことが効果的とされています。

さいごに

いかがでしたか?

長期にわたる蓄膿症は症状を放置したり、治療を中断してしまうと再発のリスクが高まる病気です。漢方の効き目はゆるやかであることが特徴なので、根気強く治療にのぞみましょう。

服用に疑問や不安がある場合は医師や薬剤師に相談することも大切です。