蓄膿症とは、副鼻腔に慢性的に膿が溜まった状態です

どろっとしたクサい鼻水やしつこい鼻づまりは、顔の奥に広がっている「副鼻腔」の炎症が原因です。

細菌などの感染による急性の鼻炎が広がると、副鼻腔内の粘膜も腫れていきます。
すると鼻水や膿が排出されにくくなり、少しずつ副鼻腔内に溜まっていくのです。これが「副鼻腔炎」です。

副鼻腔炎が繰り返されると慢性化し、つねに膿が溜まった状態の「蓄膿症」に!鼻水に色や臭いがあったり、顔面が痛んだりと、さまざまな症状を引き起こします。

慢性的な蓄膿症予防のために大切なのは、早期のサインを見逃さないこと。カギとなる「自覚症状」をさっそくチェックしましょう。

 

副鼻腔炎(蓄膿症)の自覚症状

  • 風邪をひくと鼻水や鼻づまりが治りにくい
  • どろっとした黄緑色のくさい鼻水が出る
  • 鼻や口から嫌なニオイがする
  • 鼻の周りや鼻の奥が痛い
  • 鼻水が喉の奥に流れ込む
  • 頬や目、額の奥が重苦しく、頭痛がある
  • 吐き気を感じる

 

どろっとしたくさい鼻水は、副鼻腔に細菌感染が広がって炎症を起こしているサインです。この炎症によって鼻腔が腫れて、副鼻腔内に空気が行きわたらなくなると鼻の周りや顔の奥など、つまった部位に痛みがあらわれます。頭痛もこのひとつ。くさい鼻水が喉の奥に流れ込むことによって吐き気をもよおす場合もあります。

 

治療法は?

副鼻腔内に溜まった鼻水や膿を取り除き、炎症を鎮めるよう治療を行っていきます。

自宅で手軽に行える対処療法として「鼻うがい」は効果的。薄めの生理食塩水を用いて鼻腔内を洗浄するもので、風邪や花粉症の予防としても注目されています。

しかし、やり方を間違えると中耳炎になる恐れがありますので、耳鼻咽喉科の医師などの指導を受けるなど、正しいやり方で行ってください。尚、副鼻腔に溜まった鼻水や膿は自分では除去できません。耳鼻咽喉科で洗浄してもらいましょう。

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薬物療法では、マクロライド系抗菌薬による治療が一般的です。殺菌作用のほか粘膜の抵抗力を高める効果もあり、炎症を鎮めて副鼻腔内をもとの状態に戻していきます。2~3ヶ月、根気よく内服を続けましょう。副鼻腔内の炎症が鎮まると、頭痛や顔面痛なども改善されていきます。

薬でも治らない場合には、鼻たけ(ポリープ)が出来ている可能性があります。この場合は除去手術を行いますが、最近では内視鏡による日帰り手術を行う病院も増え、患者の精神的・肉体的負担も軽くなってきました。

 

日常生活での注意点は?

細菌やウイルスの感染・炎症は、風邪が原因で引き起こされるケースが多いため、日頃から風邪をひかないよう心がけることが大切です。バランスの取れた食事や適度な運動、気分転換で心と体の健康を維持しましょう。

また鼻水が出るときは鼻をすすらず、頻繁にかむよう子供の頃から癖をつけることも重要です。くさい鼻水も、絶対にすすらないこと!

おわりに

一度かかると再発しやすい副鼻腔の炎症。放置すると症状が悪化し、手術が必要になることもありますので、軽いうちに耳鼻咽喉科による的確な治療をおすすめします。

(image by photo-ac)