シーズン間近!インフルエンザはすぐそこに

今年もインフルエンザの季節がやってきますね。今年は流行の兆しが例年より早く、すでに9月、神奈川県の茅ヶ崎市ではインフルエンザで学級閉鎖になっている小学校も。

インフルエンザは例年12月から3月にかけて大流行します。インフルエンザにかかると、38℃を超える高熱や悪寒、関節痛などの全身症状がおこります。それに加えて、気管支炎や肺炎などを併発して重症化しやすい大変厄介な病気です。また、その感染力の強さも脅威に。

インフルエンザの大流行を防ぐためにも、予防方法を知ってしっかり対策しておきましょう!

⒈予防接種:予防接種の役割は重症化を防ぐこと

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インフルエンザの予防接種は、実は「感染」を防ぐことはできません。
予防接種は、「発症」と「重症化」を防ぐことが役割です。

インフルエンザウイルスに感染しても、発症を最大限に抑えることで、様々な症状が出ることを防ぎます。また、「重症化」を防ぐというのは実はとても重要で、特に子どもや高齢の方など免疫力が弱い人にとっては大きな意味があります。

事実、インフルエンザの予防接種を行った65歳以上の健常な高齢者に対しては、約45%の発症と、約80%の死亡を阻止する効果があったという研究結果もあります。

もちろん、症状が軽いものであれば早期回復につながります。感染を回避することができなくても、予防接種の効果はとても大きなものなのです。

⒉咳エチケット:みんなで対策、大流行を防げ!

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インフルエンザの主な感染経路は飛沫感染です。感染者の咳やくしゃみ、つばなどにはたくさんのインフルエンザウイルスが含まれています。その数はなんと、1回の咳で約60万個も!空気中に飛んだインフルエンザウイルスを口や鼻から吸い込むことで感染してしまうのです。

飛沫感染を防ぐためには、咳エチケットが重要。
満員電車や学校、職場など、人が多い場所では当然感染リスクも高まります。皆が咳エチケットを守ることで、インフルエンザに感染する機会を大きく減少させることができます。

《咳エチケット》
・咳やくしゃみを他の人に向けて発しない(1m以上離れる)
・咳が出るときはできるだけマスクをする)
・手のひらで咳やくしゃみをうけたときは、すぐに手を洗う)
・鼻水や痰などを含んだティッシュはすぐに蓋つきのゴミ箱に捨てる)

マスクでウイルスの侵入を防ぐ!

飛沫感染の予防にはマスクは欠かせません。正しくマスクを使用して、インフルエンザウイルスの侵入を防ぎましょう。マスクの正しい使用については関連記事をチェックしてください!

⒊手洗い:最大の予防方法!うがいでは予防できない?!

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インフルエンザは飛沫感染だけでなく、接触感染もします。感染者が咳やくしゃみを手で押さえ、その手で周りのものに触れます。そのものに他の人が触れることによってウイルスが手につき、その手で口や鼻、眼などを触ってしまうことで感染してしまうのです。

帰宅したときや調理前後、食事前などに「正しい手洗い」をすることが、インフルエンザウイルス感染の最も効果のある予防になります!

《正しい手洗いのポイント》
・石鹸を使用し、暖かいお湯で洗う
・手の甲から指の間、爪の間、手首まで忘れずに20秒ほどを目安にしっかりと洗いましょう
・洗い終わった後は清潔なタオルやエアドライヤーでしっかりと乾かしましょう

うがいはインフルエンザ予防には効果なし?!

インフルエンザウイルスが気道に付着すると、たった20分で細胞に取り込まれ、増殖を開始してしまいます。これをうがいで防ぐには20分ごとにうがいをしなければならないということ。とても非現実的ですね。そのために厚生労働省などでは、うがいを有効な予防方法として提案していません。

それでも、インフルエンザに比べて感染力の弱い「風邪」などにはもちろん効果があります!
免疫力を弱めないためにも、うがいをしてもちろん損はありません。

⒋適度な湿度:インフルエンザウイルスは乾燥が大好物

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インフルエンザウイルスは湿度50%以上が苦手です。乾燥した空気中だとウイルスが長生きしやすく、さらには喉の粘膜の防御機能が弱くなるためにインフルエンザウイルスに感染しやすくなります。

加湿器の使用・室内で洗濯物を干すなどの湿度対策でしっかり湿度を保ち、インフルエンザを予防しましょう。

注意!
湿度が80%以上に高くなってしまうと、今度はカビやダニが発生しやすくなってしまいます。
50〜70%ぐらいの湿度を保ちましょう。

⒌身体づくり:ウイルスに負けない身体を!

インフルエンザウイルスは免疫力の弱っている人に感染しやすく、感染したときに症状も重症化しやすいです。普段から、十分な睡眠バランスの良い食事適度な運動をすることでインフルエンザウイルスを跳ね返す体をつくりしっかり予防しましょう!

また、お酒やタバコはウイルスに対する免疫力を低下させます。飲み過ぎ・吸いすぎには注意して、万が一感染してしまったときは、禁酒・禁煙に努めましょう。

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「インフルエンザにはヨーグルトが特効薬!」といったことを耳にしたことがある人も多いのではないでしょうか。

2010年~2011年にかけて佐賀県で行なわれた研究で、「半年間、およそ2000人の小・中学生に毎日1回ヨーグルトを摂取してもらった結果、インフルエンザの感染率が0,04%だった(佐賀県全体では4,37%)」という報告がありました。

このことがテレビで大々的に宣伝された結果、ある商品が売り切れになる程、一種の「ヨーグルト神話」のようなものが流行したのです。

ヨーグルトは身体の免疫をあげる効果があり、それがインフルエンザの予防効果につながります。しかし、あくまでインフルエンザを予防するのは人間の免疫機構であり、乳酸菌自体に予防効果があるわけではありません。

ヨーグルトを摂取したからといって、日々の生活習慣を怠っていれば、それだけ免疫能力は落ちてしまいます。日頃から食生活のバランスなどに気を配ること、そして他の予防を行うこともお忘れなく。

R-1乳酸菌のヨーグルトは予防接種の効果を向上させる?!

インフルエンザの予防についての研究で、「インフルエンザの予防接種の前後にR-1乳酸菌を継続的に接種すると、できる抗体の量が増える」という結果が発表されています。

普段忙しいためにバランスの良い食事が摂りにくい人などは、R-1乳酸菌を含んだヨーグルトを継続的に摂取するように心がけ、予防接種をうけるようにすることをお勧めします。

おわりに

インフルエンザは毎年必ずといっていいほど流行します。流行してから予防を始めるより、あらかじめ予防の習慣をつけておき、準備万端でインフルエンザに挑みましょう!