インフルエンザの予防策には、インフルエンザワクチンの接種やマスクの着用などがありますが、体の基礎的な免疫力を低下させないこともインフルエンザを予防する上では重要です。

免疫力は日頃の生活や食事が影響することが多く、特に腸内環境が悪いとインフルエンザを含むさまざまな病気にかかりやすくなります。

この記事では、インフルエンザ予防を期待できる善玉菌についての説明や、免疫力を高める食品を使った料理のレシピも紹介します。

善玉菌で免疫力を高める!

「善玉菌」と呼ばれる細菌は、腸内を腐敗させたり有害物質をつくる「悪玉菌」の増殖をおさえることで腸内の環境を整えるはたらきをします。

代表的な善玉菌として「乳酸菌」と「ビフィズス菌」がありますが、その中でも乳酸菌には200種類以上、ビフィズス菌は50種類もの種類があります。

その他にも「納豆菌」や「麹菌」なども善玉菌に含まれます。

近年では製薬会社や食品会社が独自に研究を進めるなどして、新しい乳酸菌やビフィズス菌も多く発見されています。

乳酸菌 ・乳酸を代謝し、便秘を改善する効果
・腸内環境を整えるために重要な菌の一種
ビフィズス菌 ・乳酸にあわせて、酢酸も代謝
・酢酸が腸の粘膜を保護することにより悪玉菌から腸を守る
納豆菌 腸を刺激し腸の動きを活発にすることによって、消化活動を促進する
麹菌 酵素が多く含まれており、栄養の消化吸収を良くする
酵母菌 ・善玉菌の活動を活発にさせる作用
・有害物質である活性酸素の生成をおさえる作用

善玉菌を含む食品は?

善玉菌を含んだ食材を日頃の食生活に取り入れることで、普段から腸内環境が整い、免疫力の低下を防ぐことができます。

ヨーグルト


ヨーグルトにはブルガリア菌、サーモフィラス菌などの乳酸菌が含まれています。また、ビフィズス菌が含まれているヨーグルトなども販売されています。

調理の必要もなく善玉菌を手軽に摂取できるため、日頃の食生活にも取り入れやすいのではないでしょうか。

インフルエンザ予防とヨーグルトの関係については関連記事をごらんください。

納豆

納豆に含まれる納豆菌は、消化活動を活発にするだけでなく乳酸菌を増殖・安定させる作用やビタミンB群を多く合成するはたらきもあります。

醤油

麹菌は醤油や味噌に含まれています。

栄養の吸収を良くする「消化酵素」と、体中に栄養を届けたり尿や汗を排出するなどの代謝を助ける「代謝酵素」が含まれており、酵素の宝庫とも呼ばれています。

インフルエンザ予防に効果がある食品は?

善玉菌以外にも免疫力アップに繋がる成分はたくさんありますが、その中でもインフルエンザ予防に効果のある食品を紹介します。

はちみつ

はちみつには、抗菌、抗炎症、抗酸化作用などがあります。

特に現代人に不足がちなカルシウムやカリウムをはじめ、免疫力を向上させることが期待される鉄分、ビタミンB6、ビタミンC、パントテン酸など、12種類のミネラルと10種類のビタミンが含まれています。

また、蜂の巣から採れる「プロポリス」という成分には抗菌・抗ウイルス作用があることが報告されています。

インフルエンザ予防とプロポリスについては関連記事をごらんください。

鶏肉

免疫細胞を作るにはたんぱく質が必要です。鶏肉は特にたんぱく質が豊富なうえに低脂肪なため、健康面でもおすすめです。

ニンニク

ニンニクに含まれる硫化アリル類のアリシンという成分は強い抗酸化作用がありビタミンB1の吸収を高めてくれます。

免疫力の強化には非常に効果的な食材です。

味噌

味噌に含まれるグルタミンはアミノ酸の一種で、インフルエンザウイルスと戦う免疫を強くするはたらきがあります。

グルタミンについては関連記事をごらんください。

梅干し

梅干しに含まれる「エポキシリオニレシノール」という成分が、インフルエンザウイルスの増殖をおさえる効果があるとの研究報告があります。

インフルエンザ予防におすすめのレシピ

免疫力を高める食品を使用した、おすすめレシピを紹介します。

納豆キムチ

納豆1パックに対して、お好みの量のキムチを加えて混ぜるだけで簡単に出来上がります。

ご飯にはもちろん、うどんや豆腐などと合わせるのもおすすめです。

はちみつ大根ヨーグルト

材料:ヨーグルト(プレーン)、大根(50〜60g)、はちみつ(大さじ2杯ほど)

1)大根をおろしてざっと水を切ります。
2)大根にヨーグルトを混ぜ、はちみつをかければ完成!

大根の食物繊維とはちみつのオリゴ糖が、ヨーグルトにふくまれるビフィズス菌や乳酸菌の活動を助けることで腸内環境を整えます。

カボチャのポタージュ

材料:カボチャ1/4個、玉ネギ1/2個、ベーコン1枚、バター大さじ1、水6cc、昆布(1cm×2.5cm)1枚、牛乳150cc、塩・こしょう少々

1)カボチャは種を除き、薄めのいちょう切りにする。
2)玉ネギは薄切りに、ベーコンは細切りにする。
3)鍋にバターを溶かし、1と2を炒める。
4)鍋に水と昆布を入れ、フタをして弱火で蒸し焼きにする。
5)鍋の食材に火が通ったら、木しゃもじなどでつぶして牛乳を加える。
6)塩・こしょうで味を調える。

カボチャに含まれているカロテンは、粘膜や皮膚の抵抗力を強め、抗酸化作用によりがん細胞の発生を防ぐとともに免疫機能を高めるといわれています。

このポタージュは皮ごと調理するので、栄養価もさらにアップします。

免疫力を下げないために

食事による免疫力の向上は大切ですが、それだけが免疫力低下の原因ではありません。

健康を保つためにも日頃の生活を見直し、改善できるポイントは少しずつ改善していきましょう。

ストレスを溜め込まない

ストレスが免疫に与える影響は大きいといわれています。

ストレスが溜まったときに発散できる方法を見つけておくと良いでしょう。

加工食品を食べ過ぎない

インスタント食品などにより食品添加物を摂取したり、多忙により十分な栄養摂取ができないことで栄養バランスが偏ると、免疫力が低下する恐れがあります。

なるべく添加物の少ない調味料を使用したり、コンビニ弁当を控えるなど添加物のとりすぎに注意しましょう。

生活習慣に気をつける

不規則な生活による睡眠の乱れ、運動不足、喫煙、飲酒は、免疫低下の要因になります。

おわりに

インフルエンザ予防に限らず、免疫力を低下させないためにはバランスの良い食事や十分な睡眠など、規則正しい生活を送ることが大切です。

また、マスクの着用や手洗いうがいなどもインフルエンザ予防では重要になります。日頃の小さな予防策を忘れずに行いましょう。