インフルエンザ菌b型とは?

「インフルエンザ菌」と「インフルエンザウイルス」は混同されることがあります。

今回紹介する「インフルエンザ菌b型」は一般に知られているインフルエンザウイルスとは全く別のものです。

インフルエンザ菌b型はHib(ヒブ)と呼ばれ、普段から多くの子どもたちのノドや鼻の奥にすみついている身近な菌です。

Hib感染症は、5歳未満の乳幼児には誰もがかかる可能性のある危険性のある感染症で、重い全身感染症を起こす細菌です。

予防にはワクチン接種が重要です。

インフルエンザとの違いや病気についての基礎知識を知っておきましょう。

 

Hib感染症の主な病気

Hib感染症は、ヘモフィルスインフルエンザ菌b型(Haemophilus influenza type b)という細菌によって発生する病気です。

感染経路は、飛沫感染または直接接触による感染。

インフルエンザ菌b型(Hib)はヒトからヒトに感染をする細菌で、主に子どもたちに様々な病気を引き起こします。

細菌性髄膜炎(さいきんせいずいまくえん)

細菌性髄膜炎は、細菌が脳や脊髄(せきずい)を包む髄膜(ずいまく)の奥まで入り込んで起こる病気です。

乳幼児の細菌性髄膜炎は、約半数以上がHibが原因といわれ、重症化すると、運動マヒ、難聴、知能障害などの重い後遺症が残ってしまうことがあります。

生後6か月から2歳位の免疫力が弱い乳幼児に多くかかります。

4歳ごろまでは注意が必要です。

急性喉頭蓋炎(きゅうせい・こうとうがいえん)

のど(咽頭や喉頭)の炎症や腫れによって気道が狭くなり呼吸困難になります。

乳幼児に多く、犬が吠えるようなケンケンという乾いた咳が特徴。

夜中に容体が急変してチノアーゼ(唇や顔色が紫になる)がおきたり、窒息死の可能性もあります。

その他

■肺炎

■敗血症

■化膿性の関節炎

などの重篤な疾患を引き起こすことがあります。

 

Hib感染症の重症化の症状に注意

Hib感染症は、早期の症状はかぜと区別できないことも多いのですが、特に4歳以下の子どもは、髄膜炎などを引き起こしやすいため、以下の症状が見られたら注意が必要です。

〇不機嫌、顔色不良

〇発熱

〇嘔吐

〇ぐったり、もうろうとする

〇けいれん

〇意識障害 など

初期の段階ではHibに感染したかどうか病気を発見するのは難しいといわれてるため、風邪症状からこれらの様子がみられたら、急いで小児科を受診しましょう。

 

予防策は「ヒブワクチン」接種が必須!

Hibワクチン接種により、Hibが血液や髄液から検出されるような重篤なHib感染症にかかるリスクを95%以上減らすことができます。

●標準開始年齢は、2ヶ月齢以上~7ヶ月齢未満です。

●公費負担対象は、2か月齢以上~5歳未満までに接種します。 

※5歳以上は接種不可です。注意しましょう。

 

●生後2か月~7か月になるまでに接種を始めた場合=4回接種

●生後7か月~1歳になるまでに接種を始めた場合=3回接種

●生後1歳~5歳になるまでに接種を始めた場合=1回接種

 

Hibワクチンは、他のワクチンと同時接種が認められていますので、四種混合ワクチンと同時接種ができます。

かかりつけ医や各市町村の保健所などでスケジュールを確認しましょう!

 

おわりに

Hibワクチンは世界の多くの国々で現在使用されており、髄膜炎症例は激減しています。

インフルエンザも流行る季節には、様々な感染症が起こります。

特に乳幼児には危険がいっぱいです。

ワクチン接種で防げるものは、率先して受けることをおすすめします。