高齢者のインフルエンザは死亡率が高い!

2009年に新型インフルエンザが流行したころ「高齢者は感染しにくい」という噂を耳にした人は少なくないでしょう。

こうした経緯から「高齢者=インフルエンザにかかりにくい」というイメージを持つ方もいらっしゃるかもしれません。

確かに、65歳以上の高齢者のインフルエンザ罹患率は低いです。

その一方で、高齢者のインフルエンザによる死亡率は、ほかの年齢層を圧倒的に上回っています。

これは高齢者のインフルエンザは、重症化や肺炎といった2次感染を招きやすいことが原因です。

そこでこの記事では、高齢者のインフルエンザに注目。

症状や重症化を抑える予防接種のほか、日常生活で出来る予防対策について解説していきます。

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高齢者インフルエンザの重症化を防ぐには予防接種が有効

65歳以上の高齢者のインフルエンザが重症化することを防ぐ最も有効な手段は、予防接種です。

また高齢者の場合、予防接種によってインフルエンザ発症を抑える効果は、約50%とされています。

予防接種はお住まいの市町村によってによって料金や実施期間が異なります。

接種回数は1回ですが、インフルエンザの流行が来る12月中旬までに終えていることが大切です。

そのため、多くの市町村では10月から予防接種の受付を開始しています。

なお、料金の相場は1,500~2,000円です。

お住まいの市町村によっては料金の一部が助成されるので、ぜひ事前に確認しましょう。

インフルエンザ予防接種による副作用について

インフルエンザの予防接種によって副作用がみられるケースがあります。

主な副作用は、接種箇所周辺の腫れやかゆみ、頭痛、倦怠感、吐き気などです。

これらの副作用は通常、2~3日で治まります。

副作用の長期化や広範囲(肘や肩)にまで腫れやかゆみがみられた場合は、医療機関を受診しましょう。

また副作用か分からないけれど体調がすぐれないといった場合も、医師に相談してください。

37.5度以上の熱があるときは予防接種は受けられません

以下の項目に当てはまる人は、インフルエンザの予防接種を受けられません。

事前に確認しておきましょう。不安な場合は医師との相談の上、慎重に接種の可否を判断してください。

・熱が37.5度以上ある

・明らかに重篤な急性疾患にかかっている

・過去のインフルエンザ予防接種でアナフィラキシーを起こしたことがある

(アナフィラキシー・・呼吸困難や低血圧などの激しいアレルギー反応)

・医師が不適当な状態と判断した場合

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肺炎は発見が遅れがちになる?!高齢者インフルエンザの注意点

高齢者の場合、インフルエンザ感染中に肺炎球菌の感染も受けてしまい、2次感染による肺炎を起こすケースがあります。

肺炎は症状の進行が速いため、迅速な対応が求められます。

しかし、その一方で肺炎の症状は分かりにくいものが多く(咳、黄色い痰、発熱など)、発見が遅れがちです。

こうした2次感染を防ぐには、インフルエンザに早めの対応をすることが大切です。

高齢者がインフルエンザに感染した疑いがある場合は、48時間以内に医療機関を受診しましょう。

そして、医師の指示通り抗インフルエンザウイルス薬を服用してください。

充分に休養を摂ることも大切です。

50~60%に湿度を保った部屋で安静にして過ごしましょう。汗をかいた場合はこまめに着替えてください。

また、高齢者は痰が吐き出しにくいケースが多くみられます。

こうした場合は、こまめに水分補給を行い痰を薄めることで吐き出しやすくなりますよ。

インフルエンザ予防接種と肺炎球菌ワクチンの同時接種もおすすめ

高齢者が肺炎にかかる主な原因は、肺炎球菌という細菌です。

そのため肺炎対策として、インフルエンザ予防接種と同時に肺炎球菌のワクチンも接種すると安全性が高まります。

肺炎球菌のワクチンは、約5年間有効です。

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うつさない・感染しない!高齢者インフルエンザ予防対策

さいごに高齢者がインフルエンザに感染しない、そして周囲にうつさないための対策をご紹介します。

うがい手洗い習慣を徹底する!

インフルエンザの主な感染経路は、患者の咳やくしゃみによる飛沫感染です。

インフルエンザウイルスを含んだ小粒子である飛沫は、階段の手すりやドアノブなど、さまざまな場所に付着しています。

ウイルスが付着したものを触った手で、口や鼻を触ってしまうとインフルエンザに感染することに・・。

そのため帰宅時や外出時では、こまめなうがい手洗いを行いましょう。

特に手洗いは、個人で出来るインフルエンザ予防対策でも最も有効とされています。

手首や指と指の間など、見落としがちな箇所も重点的に洗ってください。

糖尿病など基礎疾患がある高齢者は流行前に医師に相談

糖尿病や腎臓病といった基礎疾患がある場合、インフルエンザが重症化する可能性があります。

ぜひ、インフルエンザが流行する前に治療を受け、体調を安定させてください。

不安な点は必ず医師に相談しましょう。

咳エチケットで感染を広げない

体調がすぐれない場合は、無理をして外出することは控えましょう。

その上で咳やくしゃみが頻繁に出る場合は、周囲へ感染を広げないための対策を行うことも大切です。

厚生労働省が推奨する咳エチケットを参考に、体調の回復を待ちましょう。

★咳エチケット4つのポイント★

[1]:咳・くしゃみをするときは、ティッシュなどで鼻と口を覆いましょう。

[2]:咳・くしゃみをするとき、周囲に人がいる場合は顔をそむけましょう。

[3]:痰や鼻水を含んだティッシュは、蓋付きのゴミ箱へ捨てましょう。

[4]:積極的にマスクを着用し、飛沫の拡散を防ぎましょう。

さいごに

高齢者のためのインフルエンザ情報はいかがでしたか?

高齢者のインフルエンザが重症化しないために流行する前からできることは、たくさんあります。

感染予防対策の習慣化や予防接種の検討など、ぜひ、できることから始めてみましょう。