インフルエンザ検査キットは市販されている?メリット・デメリットを解説

インフルエンザ検査の主流である迅速検査キットのメリットとデメリット、検査結果がでるまでの時間、仕組みを解説。また、検査キットは市販や通販で購入できるのかどうかも掲載しています。

インフルエンザの検査キットとは?

インフルエンザが疑われた場合、インフルエンザウイルスに感染しているかどうかを検査して診断を行います。血液検査などでも診断することができますが、検査結果がでるまでには時間がかかってしまいます。

そのため、現在主流となっているのが、インフルエンザの迅速検査キットによる診断です。10~15分程度で、A型またはB型のインフルエンザウイルスへの感染を確認することができます。

迅速検査キットはさまざまなメーカーから販売されており、2000年頃から普及し始めた検査方法です。

検査キットによる検査方法

インフルエンザ迅速検査キットでは、患者から検体を採取し、その中にインフルエンザウイルスがあるかどうかを判定します。

検体(検査に使う材料)は、主に鼻や喉の粘液から長い綿棒を使って採取します。ただし、子どもの場合、痛がって検査を拒む場合もあるので、専用シートでかんだ鼻水を使って検査するケースもあります。検体を採取した後、患者は15分ほど待合室などで結果を待ちます。

取り出した検体は、検査キットにたらします。検体にインフルエンザウイルスが含まれていると、判定部に陽性ラインが表示されるため、目視によって確認をすることができます。表示方法や結果が現れるまでの時間は、検査キットの製造メーカーによって異なります。

検査キットの仕組み

インフルエンザ迅速検査キットは、インフルエンザウイルスにのみ反応する抗体が利用されています。

検査キットの判定部には、インフルエンザウイルスA型またはB型と結合する抗体がそれぞれ塗布されています。検体にインフルエンザウイルスが含まれていると、抗体と結合し、試薬の発色成分によって判定部に陽性ラインが表示されます。

インフルエンザの検査キットは市販されていない!

インフルエンザの検査キットは一般には販売されていません。インフルエンザの検査を受けるためには、必ず医療機関を受診する必要があります。

これはインフルエンザ検査キットが「体外診断用医薬品」という医薬品のためです。日本では品質維持や有効性のため、体外診断用医薬品を市場で販売することを規制しています。

価格は保険適用の場合2,000円が相場

インフルエンザ検査は健康保険が適用されます。医療機関で迅速検査キットによる検査を受けると、価格の相場は3割負担の場合、2,000円程度です。

インフルエンザ検査キットのメリット

多くの医療機関で検査を受けることができる

インフルエンザには迅速検査キット以外にも多くの検査方法がありますが、特殊な検査などは受けることができる医療機関が限られてしまいます。

それに対し、迅速検査キットは小さくて扱いが容易なため、多くの医療機関で取り入れられています。

その場で判定可能なためすぐに治療を開始できる

インフルエンザウイルスが最も増殖するのは、発症から48時間以内とされています。また、タミフルなどの抗インフルエンザ治療薬も48時間以内に使用することで効果的に症状をおさえることができます。インフルエンザでは、発症から48時間までに正確な診断を行い、治療を始めることが重要です。

迅速検査キット以外の検査では判定までに時間がかかってしまいますが、迅速検査キットは10~15分程度で判定することが可能なため、陽性の場合はすぐに治療を始めることできます。

インフルエンザ検査キットのデメリット

発症後12時間以内の場合は正しく判断できない場合がある

インフルエンザ検査キットはインフルエンザウイルスの数量によって結果を出すため、感染初期のウイルスが少ない状態では正確な診断ができません。

迅速検査キットを使って正確な診断を受けるには、インフルエンザ発症(明らかな発熱がみられた状態)から12~24時間後に検査を受ける必要があります。

ただし、予防接種を受けた人の中には発熱がみられないケースもあります。そのような場合は、筋肉痛、食欲減退、倦怠感など全身症状を目安にしてください。

痛みをともなう場合がある

インフルエンザの検査キットでは、綿棒などで鼻や喉の粘膜をこすり取って検体を採取します。そのため、痛みや不快感をともなうこともあります。

おわりに

近年は、初期症状でウイルス量が少ないときでも判定できる、分析装置を用いた高感度迅速検査も可能になってきました。

しかし、高感度迅速検査を導入している場合でも、分析装置の台数が少ないため待ち時間があったり、事前の電話予約が必要であったりと医療機関によって対応はさまざまです。

ご自身のかかりつけの医療機関は高感度検査キットを導入しているか、また、どのような対応をしているのか、問い合わせてみましょう。

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