子どものインフルエンザに要注意

毎年11月下旬頃から流行が始まり、1-2月にピークを迎えるインフルエンザ。

2015年は、早くも9月に一部の小学校で学級閉鎖がはじまり、ニュースを見て驚いた方も多いのではないでしょうか。

 

例年にない早めの流行で予防接種はいつすればよいのか、新しいワクチンはどのようなものなのか、インフルエンザについて気になる方も多いと思います。

 

ここで、インフルエンザの基本をおさらいをしておきましょう。

15歳未満の子どもの発症が半数近く!

インフルエンザウイルスは感染力が高いため、免疫力の低い子どもは、幼稚園や学校での集団感染を避けることはできません。そのため、15歳未満の子どもに多く発症がみられます。

 

そして、子どもは合併症を患う危険性も高いため、インフルエンザの感染から守ってあげなければなりません。もし、感染しても重症化させないために、早めの対処も大切です。

 

インフルエンザについて正しい知識を得るためにも、まずは症状から確認していきます。

インフルエンザは急激に強い症状を発症!

インフルエンザの感染経路は、くしゃみや咳でウイルスに感染する飛沫感染がほとんどです。また、ウイルスに感染している人や物に触れて感染する接触感染もあります。

 

潜伏期間は1-3日でインフルエンザを発症し、治癒するまでにおおよそ10日かかります。

風邪と似ていますが、症状には大きな差があります。

 

インフルエンザの症状の特徴は、急激に強い症状を発症することです。

38度以上の高熱が出て、全身倦怠が強いため、風邪と比べるとよりつらい症状といえます。

 

<インフルエンザと風邪の症状の見分け方>

インフルエンザワクチン&予防接種で知っておきたいコト

2015-2016年シーズンは、従来の「3価ワクチン」から、「4価ワクチン」へと変更されました。

 

対応するインフルエンザウイルスはA型2種とB型2種の計4種となり、予防できる守備範囲が広がったといえるでしょう。

 

インフルエンザには、A,B,Cの3つの型があり、大流行するのはA型ですが、毎年流行は変わります。これまでは流行を予想しても的中率は5割程度でした。

 

インフルエンザワクチンは、1つの種類を打てば残りの型、種類をカバーできるものではありません。

2011-2012年シーズンは、B型の2種が混合で流行してしまったこともあって、WHOが対策に乗り出し、日本でも1-2年遅れではありますが、「4価ワクチン」の摂取が可能となりました。

 

インフルエンザの予防接種を受ける時期は流行の1-3週間前を推奨し、効果は約3〜4か月

そして、13歳未満の子どもは2回に分けて摂取する必要があります。

 

今年は流行がすでにみられていますので早めが良いでしょう。

 

2015年インフルエンザシーズン到来!インフルエンザにかからないためにも、予防接種がとても大切です。インフルエンザの予防接種について効果や料金、接種するベストなタイミング、新しいワクチンについてまで、インフルエンザワクチンを徹底解剖!

 

 

摂取方法は、注射かフルミストの2つ!

<注射>

 

多くの医療機関で、二の腕から肘の近くの上腕に注射する皮下注射の方法がとられています。

皮下注射は、皮膚の下の脂肪層に薬剤を注入します。

 

<フルミスト>

 

子どもにとっては一大事の注射を打たずにすむ「フルミスト」。鼻に直接噴霧し、効果も1年と持続性の長いことから注目され始めました。

 

しかしながら、アメリカでは主流ですが、日本ではまだ認可されていません。医師が個人で輸入しているため、各医院「先着◯◯名」などと限定され人気も高いことから、予約を取るのが難しいのが難点です。

 

2015年インフルエンザシーズン到来!インフルエンザにかからないためにも、予防接種がとても大切です。今話題の痛くないインフルエンザ予防接種「フルミスト」。フルミストの特徴、効果、値段、副作用と注意点などを徹底解説

 

 

ワクチンの費用

気になる費用ですが、4価ワクチンへと変更されたことから、ワクチン自体が500円値上がりしています。

 

また、インフルエンザの予防接種は任意接種で、医療機関が自由に金額を設定できる自由診療のため、保険が適用されません。住んでいる地域によっては予防接種費用の一部が助成されるケースもありますので、確認してみてください。

 

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予防接種は効果がない?!いいえ、その認識は誤りです

「予防接種をしたのに、インフルエンザにかかったから、予防接種なんて意味はない」

このような声を聞いたことはありませんか。

 

確かに、予防接種を受けても絶対にインフルエンザにかからない保証はありません。なぜなら、インフルエンザウイルスには複数の型や種類があり、流行を予想してワクチンは作られるため、予想が完全に的中するとは言い切れないのです。

仮に予想が的中したとしても、個人の体力、免疫力に差があるので、100%防ぎきることはできません。

 

それではなぜ、予防接種を受けた方が良いといわれるのでしょうか。

 

インフルエンザワクチンには、インフルエンザにかかったとしても重症化を防ぐ効果があるためです。

特に子どものインフルエンザで気をつけなければならないのは、インフルエンザ自体でなく、合併症です。

子どもは重篤な合併症を起こしやすいため、予防接種を推奨しているのです。

 

発症しやすいインフルエンザの合併症は多くありますが、中でも子どもが注意したいのがインフルエンザ脳症。意識障害やけいれんを起こす、致死率が高い危険な疾患です。

 

インフルエンザの予防接種を受けた子どもで、インフルエンザ脳症を発症しても死亡した例はありません。

インフルエンザの予防接種が重症化を防いでいるとデータ上で考えられています。

 

インフルエンザ脳症は、万が一発症してしまったら進行が驚くほど早いため、ぜひ知っておいてほしい疾患です。

詳しくはこちらの記事をご覧ください。

 

2015年インフルエンザシーズン到来!インフルエンザに感染した時に気をつけたいのは、合併症。特に子どもや高齢者が発症した場合は深刻な症状を引き起こすことも。最も致死率が高いインフルエンザの合併症「インフルエンザ脳症」について徹底解説!

 

 

インフルエンザの治療は薬と休養が基本

インフルエンザは、発症から12時間以上経ったあとに検査を受けることで、陽性反応が確認できインフルエンザと診断されます。

 

治療は薬物両方がメインで、病院では抗インフルエンザウイルス薬と熱などの症状に効く薬が処方されます。

風邪などで処方される「抗生物質」は、細菌に対しては有効ですが、インフルエンザウイルスには効果がありません。

肺炎などの合併症を起こしていたら処方されることはあります。

 

また、市販の風邪薬は、熱や鼻水などの症状には効果があっても、インフルエンザウイルスに直接は効きません。

「どうしても今日だけは会議があって休めない」など、成人が一時しのぎで市販薬を服用することはあっても、治癒する目的と異なりますので、子どもには必ず医師の指示に従った処方薬を飲ませてあげてください。

 

また、自己判断で子どもに市販の解熱剤を飲ませることは止めましょう

薬剤によっては、合併症を引き起こす可能性があったり、悪化してしまう恐れもあるからです。

 

インフルエンザの治療で薬を処方されたら、処方された薬は飲みりましょう

治ったと思っても、インフルエンザウイルスが体内に残っているので、この間に合併症を起こす危険もありえます。

また、外出してしまうと、感染を広げてしまうこともあります。

インフルエンザの治療中に注意したいこと

食事編

高熱が出ているときは無理に食べると、消化不良を起こします。食欲のないときは無理をせず、脱水症状を起こさないためにも、水分補給を一番に考えてください。

スポーツドリンク経口補水液フルーツジュースがおすすめです。

 

また、乳脂肪がたくさん入っているアイスは、たんぱく質も豊富でエネルギーになりますので、何も食べたがらない子どもには良いでしょう。少し改善してきたら、スープやおかゆ、うどんなどの消化の良いものを与えます。

 

「インフルエンザにかかったかも?!」と思った段階で、食欲がある場合は、栄養価の高い食事をしておくと治りも早いので、注意しておくと良いですね。

お風呂編

高熱が出ているときは控えます。目安は37度前後まで熱が下がってから

 

健康な時でも熱いお風呂に長時間入ると疲れてしまいますよね。体調が悪いときは、なおさらのことで、エネルギーを消費して湯疲れを起こしてしまわないように注意しましょう。

登校・登園編

感染症にかかった場合の登校・登園規制が定められている学校保健安全法施行規則が、2012年4月に改定されました。

インフルエンザを発症したら、登校・登園は「発症した後5日を経過し、かつ、解熱した後2日(幼児の場合は3日)を経過するまで」避けなければなりません。

 

体は元気でも体内に少しでもインフルエンザウイルスが残っていたら周囲に感染させてしまうので、注意する必要があるためです。

 

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インフルエンザの予防と感染拡大を防ぐために

<流行期に気をつけること>

 

・外出時にはマスクを着用、人混みは避けること

・帰宅時には、必ず手洗いうがいをすること

 

<もし感染してしまったら>

 

・感染を広げないためにも、咳やくしゃみをしているときは必ずマスクを着用すること

・鼻をかんだティッシュは、すぐに蓋つきのゴミ箱に捨て、必ず手を洗うこと

 

基本的なことですが、必ず実践してください。

免疫力アップは病から身を守ります!

インフルエンザを発症するかしないか、また、発症しても症状の重さが個人によって異なるのは、免疫力の高さによるためです。免疫力を高めることは、インフルエンザだけではなく様々な病気を防ぐことにつながるので、親子で取り組みましょう。

 

<4つの基本ポイント>

 

・十分な睡眠

近年は子どもの睡眠に対して警鐘が鳴らされています。原因は大人の生活サイクルに合わせてしまい、睡眠のリズムが崩れているためです。小学生でも授業中に居眠りするケースがみられるので、規則正しい生活を送れるように、親が心がけなければなりません。

 

・適度な運動

ゲームなどに没頭し、休日1歩も外に出ない子どもも増えています。

親子で体を動かすように心がけましょう。適度な運動は十分な睡眠にもつながります。

反対に、外で遊びたいのに遊べないことは、子どもにとっては大きなストレス。ストレスは免疫力を低下させますので、こちらも要注意です。

 

・毎日湯船に浸かる

40度程度のぬるま湯に20分程度浸かることで、体を芯から温めることができます。冷えきった体には抵抗力がありません。血液は1分間で全身を巡ります。毎日の入浴で冷えない体をつくりましょう。

 

・栄養バランスの良い食事

頭を悩ませる食事の献立ですが、365日考えるのはストレスが溜まって、お母さんの免疫力を低下させかねません。旅館のような朝ごはんは理想的であると思います。

シリアル×牛乳など効率の良いものを取り入れるなど、無理なく取り組むことも大切です。

毎日簡単!おすすめはヨーグルト

免疫力アップに手間なく効果的なのは、子どもも食べやすいヨーグルトです。

鶏肉長芋納豆にんにくなど効果的な食材は多いですが、子どもが毎日食べられることを考えると、ヨーグルトがおすすめです。

 

シリアルにかけたり、冬はホットヨーグルトにしてみるのも良いですね。

 

ダイエットには食前に食べることで、食欲を抑えられるといわれていますが、免疫力を高めるには、胃酸が抑えられる食後がベストです。

乳酸菌を腸まで届けることが、より良い腸内環境をつくりますので、親子で毎日ためしてみてください。

 

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予防接種を受けて満足しないように

流行が始まってしまうと、幼稚園や学校へ行っている子どもは、どうしても集団感染を避けることができません。予防接種を受けることで重症化は防げますが、普段から親子でしっかりと予防をしておくことが大切です。

 

インフルエンザの正しい知識を身につけて、今年の流行を乗り切りたいですね。