インフルエンザ・ノロウイルスの予防と対策!同時にかかることはある?

冬の感染症であるインフルエンザとノロウイルスの予防と対策を解説!それぞれの特徴の違い、同時にかかる可能性、ウイルスの正しい消毒方法などをわかりやすく紹介します。

インフルエンザもノロウイルスも同時期に流行し、感染力がとても強く、重症化や合併症の危険性をともないます。

インフルエンザは高熱でノロウイルスは嘔吐や下痢といった特徴を頭で理解していても、いざ熱が出たり嘔吐を繰り返したら、どちらが原因なのか判断に困るのではないでしょうか。

いざというときのために、インフルエンザとノロウイルスの違いを見ていきましょう。

インフルエンザとノロウイルスの違い

インフルエンザとノロウイルスは、どちらもウイルスが原因となる感染症です。それぞれ共通点もありますが、大きな違いは主な症状の特徴です。

インフルエンザ…高熱、全身の筋肉痛・関節痛、倦怠感などの全身症状
ノロウイルス…下痢や嘔吐などの消化器症状

インフルエンザの特徴

インフルエンザは毎年11月から全国的な感染が観測され、1月~3月に流行のピークをむかえます。

インフルエンザの主な感染経路は、感染者の咳やくしゃみで飛び散ったウイルスを吸い込むことで感染する「飛沫感染」、感染者が触ったドアノブや電車のつり革などに接触し目や口をこすることなどで感染する「接触感染」です。

感染すると、インフルエンザウイルスは1~3日の間体内に潜伏し、突然38℃以上の発熱とともに、咳や寒気、喉の痛み、体全体のだるさ、頭痛が起こります。

多くの場合は、重症にならずに回復しますが、子どもや高齢者、喘息や糖尿病といった持病を持っている方は、重症化しやすいため注意が必要になります。

インフルエンザウイルスについて詳しくは、関連記事をごらんください。

ノロウイルスの特徴

ノロウイルスは冬場に多い感染性胃腸炎の一種で、11月~2月にかけて流行します。

ノロウイルスの感染経路は、カキや2枚貝などの食材が原因となる場合と、人から人へ接触感染する場合の2通りです。

貝類に含まれるノロウイルスを食べてしまったり、調理者がノロウイルスに感染したまま、よく手を洗わずに食品に触り、その食品を食べて感染するといったケースもあります。

ノロウイルスに感染すると数時間~2日ほどの潜伏期間を経て、嘔吐や下痢などの消化器症状が現れます。発熱がみられることもあります。

たいていは1~2日とインフルエンザに比べると短い期間で回復します。

ノロウイルスについて詳しくは、関連記事をごらんください。

インフルエンザとノロウイルスは同時にかかる?

インフルエンザとノロウイルスは同じ冬季に大流行し、いずれも感染力が強いウイルスであることが知られています。

インフルエンザ、もしくはノロウイルスに感染すると体の抵抗力が落ちてしまいます。

そのため、それぞれのウイルスに二次感染する危険性が高くなり、インフルエンザとノロウイルスを併発することも考えられるのです。

二次感染を防ぐためにも、早期に正しい治療を行うことが望ましいです。特にインフルエンザは、感染拡大を防ぐためにも病院を受診して抗インフルエンザ薬を使用することが望まれます。症状がなかなか改善しない場合は、早めに医療機関を受診しましょう。

インフルエンザ・ノロウイルスの予防対策!

インフルエンザもノロウイルスも手洗いが効果的

インフルエンザもノロウイルスも、感染を防ぐためには予防が肝心です。

帰宅時や調理前、トイレの後など、流水と石けんを使用してこまめな手洗いを心がけましょう。

また免疫力の低下もウイルスに感染しやすくなる原因のひとつです。ストレスや寝不足、食事の偏りなど免疫力を下げる生活習慣も見直しましょう。

インフルエンザの予防法

インフルエンザ予防には予防接種が最も有効です。

インフルエンザの予防接種では、インフルエンザの感染や発症を完全に予防することはできませんが、感染した場合の重症化や合併症をおさえることが証明されています。

ワクチンの効果が出るまでには約2週間ほどかかるため、予防接種はインフルエンザが流行する12月までに済ませておきましょう。

インフルエンザの予防接種については、関連記事をごらんください。

ノロウイルスの予防法

魚介類などを調理する際はしっかり加熱し、生食は避けましょう。

カキやアサリやホタテなどの二枚貝は、海の中にいる間に内臓にノロウイルスが溜まっていることがあるので、特に注意して調理を行う必要があります。

食材を加熱する温度の目安は85~90℃で90秒以上です。中心までしっかり火を通し、感染を予防しましょう。

正しい消毒方法で感染を予防!

手指の消毒

インフルエンザやノロウイルスの流行期には、手指の消毒を普段より念入りに行いましょう。流水だけではなく石けんを使った手洗いが有効です。

また、アルコールを含んだ速乾性擦り込み式手指消毒薬を使用することもできます。

室内の消毒

インフルエンザウイルスが付着したドアノブなどを消毒するには、エタノールなどのアルコールの消毒薬が有効です。

ノロウイルスはアルコールに抵抗力があるため、アルコールによる消毒では十分な効果が得られない場合があります。

ノロウイルスに感染している人から排泄された糞便や嘔吐物に含まれた大量のウイルスには、塩素系の消毒薬である次亜塩素酸ナトリウムを薄めて使用しましょう。

ただし、次亜塩素酸ナトリウムには漂白作用や金属への腐食性があるため、金属性のものには使用できません。

消毒液の作り方など消毒について詳しくは、関連記事をごらんください。

インフルエンザ・ノロウイルスの治療法は?

インフルエンザに感染したら

インフルエンザの治療には、ウイルスの増殖をおさえるタミフル・イナビル・リレンザなどの抗インフルエンザ薬を使用します。

ただし抗インフルエンザ薬は、発症から48時間以内に使用しないと十分な効果は得られません。インフルエンザが疑われたら、まずは医療機関を受診しましょう。周囲の人にうつさないよう、感染が疑われた時点でマスクを着用しましょう。

感染が診断されたら抗インフルエンザ薬を使用し、自宅で安静にして療養します。

家で療養するときは、水やお茶など水分補給をし睡眠も十分にとりましょう。熱が下がり食欲が出てきたら、お粥やヨーグルトなど消化に良い食事をとります。

回復して元気になったと思っても、ウイルスが体内に残っていることがあるので、熱が下がってから2日間は様子を見て安静にしてください。

ノロウイルスに感染したら

ノロウイルスはウイルスを直接撃退する薬は現在はまだありません。基本的には自宅で療養し、ウイルスが体の外に排出されるのを待ちます。

症状がひどい場合は医療機関を受診してください。治療薬として嘔吐をおさえる薬や整腸剤が処方されることがありますが、ノロウイルスを撃退する薬ではありません。

ノロウイルスに感染したら、脱水症状を防ぐことを心がけましょう。嘔吐や下痢を繰り返す症状があるノロウイルスは脱水症状が起こりやすくなります。

また、ノロウイルスは汚染された環境で感染力を持ち続けるので、家に感染者がいる場合、トイレや浴室などの消毒をしっかりと行いましょう。

感染者が身につけたおむつ、マスクはビニールでしっかり密封してから捨て、看病の際に使用したエプロン、タオルなども流水後に85℃以上の熱湯で消毒するか次亜塩素酸ナトリウムが含まれたハイターなどを薄めて消毒します。

また、接触感染を予防するために、ドアノブや蛇口など共有する場所の消毒も忘れずに行ってください。

おわりに

インフルエンザやノロウイルスは身近な病気ですが、症状が悪化すると重症化や合併症につながるおそれがあります。

無理をしたり症状を放っておかずに、早めに医療期間を受診して適切な治療を受けましょう。

特にインフルエンザは感染拡大を防ぐためにも、インフルエンザの検査を受けて抗インフルエンザ薬を使用することが大切です。

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