インフルエンザで鼻水が出る!

インフルエンザでは、38℃以上の発熱、頭痛、関節痛、倦怠感などの症状が急速に起こることが特徴です。

その後、鼻水、咳、喉の痛みなどの呼吸器系の症状が起こります。また、インフルエンザの場合は、解熱してからも鼻水や鼻づまりなどの症状が残ることがあります。

ただし、症状の出方には個人差があるため、鼻水や咳などの症状がほとんど出ない方もいます。

鼻水は無理に止めるべきではない

鼻水は細菌やウイルスなどを洗い流すために出るものであり、鼻にティッシュなどを詰めて無理に止めることは好ましくありません。

インフルエンザに感染している方の鼻水や咳、くしゃみなどの飛沫により感染が広がるおそれがあります。周囲への感染を避けるためにも、鼻水を含んだティッシュなどはゴミ袋に密封したり、フタ付きのゴミ箱などへ捨てましょう。

鼻水の感染力はいつまで続く?

インフルエンザウイルスは、感染してから発症(発熱)するまで1~3日の潜伏期間があります。潜伏期間中から体内ではウイルスが増殖し、発症する前日から発症後3~7日間は鼻や喉からウイルスが排出されます。その後、解熱後もウイルスを排出しています。

熱が下がってからもしばらくは、鼻水や咳、くしゃみなどの飛沫によって感染が広がるおそれがあります。できる限り人混みを避け、外出するときは不織布マスクを着用するなどして、周囲へ配慮しましょう。

インフルエンザの感染力について詳しくは関連記事をごらんください。

鼻水の色は透明?黄色い?

通常の鼻水の色は、透明でさらさらしています。

しかし、インフルエンザを発症し、さらに副鼻腔が細菌に感染し二次感染を起こすことで急性副鼻腔炎を発症すると、鼻水の色が変化するおそれがあります。急性副鼻腔炎になると、鼻水の色が黄色や緑色になり、粘り気のある膿のような鼻水が出るようになります。

数日で鼻水の色が透明に戻れば問題ありませんが、鼻水の色が戻らない場合は慢性副鼻腔炎(蓄膿症)を起こしていることも考えられます。

重症化すると副鼻腔の粘膜が分厚くなって、鼻茸(はなたけ)といわれるポリープができて、鼻がひどくつまるようになったり、頭痛や集中力の低下などの症状が現れることがあります。

インフルエンザの鼻水の対処法!薬は使える?

鼻水は無理に止めるべきではありませんが、止まらない鼻水に困っている場合は、身近でできる対処法を実践しましょう。

最も基本的な対処法は、水分をたくさんとることです。

鼻に蒸しタオルを当てて温めて血行を良くしたり、食塩水での鼻の洗浄(鼻うがい)することも鼻の症状の改善に期待があります。

インフルエンザの鼻水や咳に使える薬は?

インフルエンザの検査を受けてインフルエンザと診断された場合は、タミフル、リレンザ、イナビルなどの抗インフルエンザウイルス薬を使います。

抗インフルエンザ薬のほかに、鼻水が止まらない場合には抗ヒスタミン薬、咳や痰には鎮咳薬や去痰薬などが症状によって処方されることがあります。

ひどい鼻づまりには血管収縮剤などの点鼻薬が使用されることもありますが、点鼻薬は使いすぎると鼻の粘膜が腫れ、鼻づまりを悪化させてしまう場合があるため、医師から指示された用法用量を正しく守って使用してください。

また、市販薬にも鼻づまりを解消する薬はありますが、インフルエンザの際に自己判断で薬を使用することはお勧めできません。医師の診断のもとに、処方薬を使用することを推奨します。

インフルエンザのときの市販の風邪薬について詳しくは関連記事をごらんください。

インフルエンザの予防接種後に鼻水が出る?

インフルエンザの予防接種後には、体の自然な反応として「副反応」が起こることがあります。副反応では、接種した部位の赤み、腫れ、痛みのほか、発熱、頭痛、寒気などさまざまな症状が起こります。

子どもの場合はまれに鼻水などの症状が起こることが報告されています。しかし、副反応による症状は通常2~3日でなくなるため、それほど心配する必要はないでしょう。

なお、インフルエンザワクチンは、病原性をなくした不活化ワクチンを使用するためウイルスとしての働きはなく、ワクチンの接種によってインフルエンザを発症することはありません。

インフルエンザの予防接種について詳しくは関連記事をごらんください。

鼻水などが出ていても予防接種は受けられる?

風邪のような症状として軽度な鼻水や咳などが出ている状態でも、予防接種は受けることができます。

厚生労働省では、予防接種を受けることができない人として、いくつか条件を定めています。37.5℃以上などの明らかな発熱がある場合などは、インフルエンザの予防接種は受けることができません。

体調がすぐれないときなどに無理して予防接種を受けると副反応などが起こるおそれもあるので、体調などに不安がある場合は、事前に予防接種を受ける医療機関に確認をしておくとよいでしょう。

インフルエンザの予防接種のときの風邪症状について詳しくは関連記事をごらんください。

おわりに

インフルエンザの高熱が下がり始めても、鼻水や咳、くしゃみなどの症状が続いている場合には注意が必要です。

熱が下がってからも2日程度は、周囲にウイルスを感染させるおそれがあります。症状がおさまるまでは、自分の症状を確認しながらマスクなどを使用し、周りへ配慮しましょう。気になる症状がある場合は早めに医療機関を受診してください。