インフルエンザのときでも使える頭痛薬:イブは飲んでも大丈夫?

インフルエンザによる頭痛がひどい場合、市販の頭痛薬を飲んでも大丈夫なのでしょうか。薬剤師監修のもとインフルエンザのときに使える、また使えない市販の鎮痛剤について解説します。

インフルエンザの症状のひとつに頭痛がありますが、痛みがひどいからといって自己判断で市販薬を飲むことはお勧めできません。

市販されている頭痛薬の中には、インフルエンザのときに使用を避けるべき成分が配合されているものがあります。

インフルエンザの時に市販薬を使うときは、どうしても我慢できないときや、病院へ行くまでの応急処置と覚えておきましょう。

この記事では、薬剤師監修による使用可能な頭痛薬、避けるべき頭痛薬を紹介します。

インフルエンザの頭痛に使える市販薬

市販薬で急場をしのぐ場合、最も推奨されている薬は成分がアセトアミノフェンの薬です。

アセトアミノフェンは、脳の中枢神経に作用し、痛みや熱をおさえる作用があります。また、副作用や合併症などを引き起こすリスクが他の薬に比べて低く、日本小児科学会などからインフルエンザのときに使用する解熱鎮痛剤として推奨されています。

市販薬では「タイレノールA」、子どもも使用できる「小児用バファリン」がアセトアミノフェン成分の薬です。

タイレノールA

頭痛、悪寒、発熱時の解熱、咽喉痛、関節痛、筋肉痛などに効果が期待できます。

15歳以上から使用でき、1回につき1錠使用します。1日に3回まで使用できますが、使用の間隔は4時間空ける必要があります。

食前・食後に限らず、空腹時でも使用できる薬です。

小児用バファリンチュアブル

3歳〜15歳未満が使用の対象となっている、水なしで飲めるオレンジ味の小粒錠剤です。

頭痛、悪寒、発熱時の解熱、咽喉痛、関節痛、筋肉痛などに効果が期待できます。

1回量は、11歳以上15歳未満は4錠、7歳以上11歳未満は3錠、3歳以上7歳未満は2錠となっています。

1日に3回まで使用できますが、使用の間隔は4時間空ける必要があります。

なるべく空腹時をさけ、かみくだくか口の中で溶かして使用してください。

小児用バファリンチュアブル

小児用バファリンCII

3歳〜15歳未満が対象となっている子ども向けの薬で、フルーツの味と香りのする、飲みやすい小粒の錠剤です。

頭痛、悪寒、発熱時の解熱、咽喉痛、関節痛、筋肉痛などに効果が期待できます。

1回量は、11歳以上15歳未満は6錠、7歳以上11歳未満は4錠、3歳以上7歳未満は3錠です。

1日3回まで使用することができますが、4時間は間隔をあけて飲むようにしてください。

空腹時でも使用が可能な薬ですが、なるべく空腹時の使用は避けましょう。

小児用バファリンCII

インフルエンザの頭痛に大人が使える頭痛薬

アセトアミノフェンは副作用が少なく安全な分、効果は穏やかです。人によっては期待するほど効き目が感じられない方もいるかもしれません。

アセトアミノフェンより効果が期待できる市販薬の成分として、イブプロフェンがあげられます。

15歳未満の子どもは使用できないので、誤って子どもに飲ませないように注意してください。

イブA錠

成分がイブプロフェンのみの薬です。痛みや熱の原因物質であるプロスタグランジンの発生を抑え、痛みや熱に、すぐれた効き目をあらわします。

頭痛、悪寒、発熱時の解熱、咽喉痛、関節痛、筋肉痛などに効果が期待できます。

15歳以上の方が使用可能です。1回2錠、1日3回まで使用できます。使用間隔は4時間以上空けるようにしてください。

インフルエンザのときに飲んではいけない頭痛薬

インフルエンザ発症時は、アスピリンやサリチルアミド、エテンザミドなどのサリチル酸系、ジクロフェナク、メフェナム酸が配合された薬は使用を避けましょう。

その理由は、インフルエンザの合併症であるインフルエンザ脳炎・脳症を悪化させるおそれがあるためです。

特に、15歳未満の子どもの使用は原則禁忌とされています。

これらの成分が配合された代表的な市販薬には、バファリンAノーシン新セデス錠ナロン錠ナロンエースなどがあります。

また、頭痛薬だけでなく風邪薬などにもこれらの成分が配合されているため注意が必要です。

インフルエンザのときに使える市販薬については、関連記事をごらんください。

頭痛薬と抗インフルエンザ薬は併用できる?

タミフル・リレンザ・イナビルなどの抗インフルエンザ薬と頭痛薬との相互作用は報告されていません。

そのため、2つの薬を併用することは可能です。ただし、インフルエンザのときに使用できない頭痛薬の成分には注意してください。

治療には抗インフルエンザ薬を使用することが効果的

市販薬と抗インフルエンザ薬の併用は可能ですが、インフルエンザに市販薬を使うことはあくまで応急処置です。治療に効果的なのは、タミフルやリレンザ、イナビルなどの抗インフルエンザ薬を使用することです。

インフルエンザのときの頭痛の原因は、ウイルスが体内に侵入したときに分泌されるプロスタグランジンという物質です。

プロスタグランジンはウイルスの増殖を防ぐために炎症を引き起こします。さらに、頭痛や発熱などの症状が誘発されます。

市販の頭痛薬には痛みを鎮める働きしかありませんが、抗インフルエンザ薬にはウイルス増殖をおさえる効果があり、頭痛解消にも大きな役割を果たします。

抗インフルエンザ薬は処方薬のため、病院で医師の診察を受け、抗インフルエンザ薬を処方してもらいましょう。

おわりに

普段なら頭痛や咳、解熱のために飲んで問題ない市販薬でも、インフルエンザ発症時の使用には注意が必要です。どの市販薬ならインフルエンザの時に飲んでも大丈夫なのか、薬に対する正しい知識を持ちましょう。

頭痛を緩和させるために頭痛薬を飲むのも1つの方法ですが、氷枕や氷のう、冷却ジェルシートなどで患部を冷やすと痛みが和らぐ場合があります。ぜひ、安全な対処法を試してみてください。

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