インフルエンザにピーエイ配合錠(総合感冒薬)は禁止!使用禁忌の理由は?

ピーエイ配合錠がインフルエンザには原則として使用できまない理由を成分から解説。ピーエイを飲んでしまったときの対処、インフルエンザに使える薬の成分について、薬剤師監修のもと解説します。

ピーエイ配合錠は、病院で処方される総合感冒薬、いわゆる風邪薬です。

総合感冒薬は、熱や咳・鼻水などの風邪症状がある場合、症状を和らげることを目的として処方されます。

インフルエンザは大きくわけると風邪の一種であるといえます。それではインフルエンザで高熱が出たときに、以前処方された総合感冒薬が手元にあるときは使用できるのでしょうか?

この記事では、インフルエンザのときに総合感冒薬のピーエイ配合錠が使えるかどうか解説します!

インフルエンザにピーエイ配合錠は要注意!

ピーエイ配合錠には、インフルエンザのときに使用を避けるべき成分が含まれているため、使用はできませんん。

インフルエンザのときには38.5℃を超える高熱が続く場合、必要に応じて解熱鎮痛剤を使うケースがあります。しかし、解熱鎮痛剤の成分によっては、重篤な合併症であるライ症候群を引き起こしたり、脳炎・脳症を発症したときに重症化するなどのリスクが報告されています。

処方薬でも市販薬でも、インフルエンザのときに解熱鎮痛剤を使用する場合は、成分を必ず確認しましょう。

インフルエンザで避けるべき成分

インフルエンザのときは、サリチル酸系、ジクロフェナクナトリウム、メフェナム酸は避けてください。

ピーエイ配合錠に含まれているのは、「サリチルアミド」というサリチル酸系の成分です。ピーエイ配合錠は総合感冒薬として処方される機会も多い薬なので、過去に処方されたピーエイ配合錠が手元に残っていても、自己判断で使用しないでください。

インフルエンザの解熱に使用できない成分については関連記事をごらんください。

インフルエンザ脳症とは?

インフルエンザのときに使用する薬の成分によって、インフルエンザ脳症が引き起こされるおそれがあります。

インフルエンザ脳症では、発熱した状態からけいれん、まひなどの症状が1日以内に急速に現れ、死亡率は8〜9%、後遺症が残る率は25%程度との報告があります。

主に15歳未満の子どもに多く発症します。成人でもインフルエンザ脳症を起こすことがあるため、年齢に関わらず解熱剤の成分には注意が必要です。

インフルエンザ脳症については関連記事をごらんください。

ピーエイ配合錠を飲んでしまった場合は?

インフルエンザのときにピーエイ配合錠を飲んでしまっても、体調に変化がなければ過度に心配する必要はありません。

ピーエイ配合錠に含まれているサリチルアミドはライ症候群を発症させやすくすると考えられていますが、もともとの発症率がとても低いため、サリチル酸を使用してもめったに起こることはありません。

体調に変化がなければ特別な対処は必要ありませんが、ピーエイ配合錠を飲んだあとに激しい嘔吐やけいれん、意識障害など、ライ症候群の症状が現れた場合は、救急車を呼ぶなどすぐに対処してください。

インフルエンザに使用できる解熱鎮痛剤の成分

インフルエンザの発熱には、基本的にはアセトアミノフェンを成分とする解熱鎮痛剤が使われています。

アセトアミノフェンは解熱効果がゆるやかで重い副作用も現れにくく、またライ症候群やインフルエンザ脳症との関連が疑われるような報告もないため、インフルエンザの発熱に最も安全な成分だと考えられています。

次に安全だとされるのがイブプロフェンを成分とする薬です。イブプロフェンは、ヨーロッパではインフルエンザの解熱剤としてよく使われており、目立った問題も報告されていないため比較的安全な成分だといえます。

アセトアミノフェンやイビプロフェンは、市販の風邪薬や解熱鎮痛剤に配合されています。ただし、市販の風邪薬には解熱鎮痛成分以外にもさまざまな成分が含まれているため、自己判断での使用は控えましょう。

インフルエンザに使える市販薬についての詳細は関連記事をごらんください。

おわりに

ピーエイ配合錠は、インフルエンザの流行期には医師から処方されることはほとんどありません。手元に以前処方されたものがある場合は、自己判断で使用しないように配慮しましょう。

また、インフルエンザは風邪と間違えやすいので、流行期にはなるべく風邪症状全般に使う総合感冒薬を使用せず、まずは病院を受診することを覚えておきましょう。

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