インフルエンザにピーエイ(感冒薬)は要注意!ピーエイ使用上の注意

インフルエンザにピーエイ(感冒薬)は使用してもよいのでしょうか。病院で処方される総合感冒薬ピーエイ配合錠の成分とインフルエンザに使う際の注意について解説します。

ピーエイ配合錠は、病院で処方される総合感冒薬、いわゆる風邪薬です。
ピーエイをはじめとする総合感冒薬は、熱や咳・鼻水などの風邪症状に処方されます。

インフルエンザで高熱が出たとき手元に総合感冒薬があった場合、辛い症状を和らげられるのでは?と思ったことがある方もいるのではないでしょうか。

しかし、インフルエンザは風邪と症状が似ているため見分けがつきにくいですが、ウイルスの性質や症状の重さなど、風邪とは全く別のものと考えることが必要です。
それでも風邪の諸症状に効く処方薬なら、インフルエンザの症状も軽くなるのではと思われるかもしれません。

そんなときは要注意!
総合感冒薬に含まれる成分によっては、インフルエンザのときに十分に注意しなければならない薬があるのです。
それでは病院で処方されるピーエイは、インフルエンザに使用できるのでしょうか。
この記事では総合感冒薬ピーエイ配合錠について解説します!

インフルエンザにピーエイ配合錠は要注意!

ピーエイ配合錠は、通常の風邪の場合によく処方される総合感冒薬の1つです。
鼻水、鼻づまり、のどの痛み、頭痛、関節痛、筋肉痛、発熱など、風邪の諸症状に効果を発揮します。

ピーエイ配合錠には、体温降下作用、鎮痛作用、解熱作用、中枢神経興奮作用があり、風邪症状を緩和するための薬として処方されています。

ピーエイ配合錠有効成分(1錠中)

成分名/配合量 効能効果
サリチルアミド/135mg サリチル酸系の解熱鎮痛薬。腫れや痛みをやわらげ熱を下げる
アセトアミノフェン/75mg 効果がゆるやかで副作用が少なく、安全性の高い解熱鎮痛成分
メチレンジサリチル酸プロメタジン/30mg アレルギー症状を引き起こすヒスタミンの働きを抑え、鼻水やくしゃみに有効
無水カフェイン/6.75mg 眠気や疲労感を取り、頭の重い感じをやわらげる

ミナカラおくすり辞典:ピーエイ配合錠

インフルエンザで避けるべき成分

インフルエンザの症状は個人差も大きいのですが、高熱や筋肉痛、風邪症状など多岐に渡り、特に高熱が長引く場合には、必要に応じで解熱鎮痛剤を使うことは間違いではありません。

ただしインフルエンザの解熱鎮痛剤の成分によっては脳に障害をもたらすなどのリスクが報告されているため、使用を控えるべき成分があります。

【インフルエンザで使用を避けるべき成分】

・アセチルサリチル酸(アスピリン)
・ジクロフェナクナトリウム
・メフェナム酸

ピーエイ配合錠に含まれているサリチルアミドという解熱鎮痛成分は、避けるべきとされているサリチル酸系の成分です。

そのため、ピーエイは総合感冒薬としてはよく処方される薬ですが、インフルエンザのときには医師から処方されることはほとんどありません。

手元に過去に処方されたピーエイが残っていても、インフルエンザのときに使用しないように注意しましょう。

ライ症候群などの脳障害について

インフルエンザの時に使用を控えるべき成分には、以下のような脳障害を招くリスクが報告されています。

■ライ症候群
アセチルサリチル酸の投与と関連が報告されています。
激しい嘔吐、意識障害、けいれん、急性脳浮腫をはじめ、脳症と肝臓などへの脂肪沈着がみられます。

■インフルエンザ脳症・脳炎
ジクロフェナクナトリウム、メフェナム酸の投与と関連が報告されています。
発熱から、けいれん、まひ、意識障害などの出現までが0~1日以内と急速で、致命率 30%、後遺症出現率25%といわれています。

禁忌とされる成分は、特に15歳未満の水痘・インフルエンザの患者に対しては投与は禁忌とされています。また、基本的には成人にも使われません。

総合感冒薬としてのピーエイでインフルエンザの症状をやわらげることよりも、脳障害などのリスクを重視して、インフルエンザの時にはピーエイ配合錠は使用しないことが原則です。

インフルエンザに使用できる解熱鎮痛剤の成分

インフルエンザの発熱に使える解熱剤として、以下は小児でも使える安全な成分です。

◎アセトアミノフェン系
◎イブプロフェン系
◎ロキソプロフェン系

インフルエンザの解熱剤として一番安全なのはアセトアミノフェン系です。
効果がゆるやかで熱を下げすぎず、副作用の少ない成分のため小児にも使えます。

風邪薬や解熱鎮痛薬の多くにアセトアミノフェンが配合されていますが、アセトアミノフェン以外の成分も含まれているため、自己判断で安易に飲まないことが重要です。

さいごに 

ピーエイ配合錠は、インフルエンザのシーズン中には医師から処方されることはほとんどありませんが、これを機会にインフルエンザには危険性の高い成分があることを知っておくとよいですね。
薬の使用はいかなる病気でも注意が必要ですが、特にインフルエンザは風邪と間違いやすいため、なるべく風邪症状全般に効くとされる総合感冒薬は、むやみに使用しないことが大切です。

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