冬に流行する季節性インフルエンザの流行時期は、例年12月〜3月です。しかし、インフルエンザはウイルスの種類によって流行する時期や規模が異なるため、種類によっては春でもインフルエンザにかかることがあります。

2009年には新型インフルエンザウイルスの出現によって、5月から感染が広がり、夏には多くの感染者が確認されました。

この記事では、インフルエンザの一般的な流行時期に加え、春季の4月5月6月でもかかる可能性についても解説します。

インフルエンザの流行時期は種類によって異なる!

インフルエンザウイルスは、構造の違いによってA型、B型、C型の3つに大きく分けられています。

一般的なインフルエンザシーズンである冬季に流行するのはA型とB型のウイルスです。A型とB型のウイルスによるインフルエンザは、季節性インフルエンザと呼ばれます。

季節性インフルエンザは年々流行時期が早まっている傾向があり、2016年は厚生労働省によって11/25に全国的に流行入りが発表され、2017年は9月の時点で福井県で流行期入りしたと発表がありました。

ウイルスの種類 流行時期
インフルエンザA型 12〜3月
※年々早まっている
インフルエンザB型 2〜3月
※A型と同時期のこともある
インフルエンザC型 季節を問わず通年

インフルエンザは一年中感染するおそれがある!

A型とB型は基本的には冬に流行しますが、4月以降でも感染する場合があります。

C型は季節に関わらず発生しますが、日本小児感染症学会によると1〜6月に発生することが多いという報告があります。

一般的なインフルエンザの流行ピークが過ぎた4〜6月でも、インフルエンザに感染することはあるのです。

また、インフルエンザA型は毎年少しずつ変異しており、過去に存在しなかった新しい形に変異を起こした場合は、冬季に限らず大流行するおそれがあります。

インフルエンザA型・B型・C型の特徴は?

同じインフルエンザでも、A型・B型・C型はそれぞれウイルスによって特徴が異なります。

C型ウイルスによるインフルエンザは、子どもの頃に感染することが多く、一度感染するとその後は発症しても風邪と間違われる程度と考えられています。

  ウイルスの特徴 症状の特徴
インフルエンザA型 ・144種類
・毎年小さく変異
・大変異した場合は大流行を起こす


・最も激しく重症
・全身症状と呼吸器症状が強い


インフルエンザB型 ・2種類
・変異が小さく大流行しない


・高熱が出ない場合がある
・消化器症状がでやすい


インフルエンザC型 ・1種類
・一度かかると免疫が長く維持される
ほとんどが軽症

インフルエンザA型B型C型の症状や違いについては関連記事をごらんください。

新型インフルエンザの流行時期は?

2009年は、新型インフルエンザウイルスの出現によって5月に感染者が確認されました。そしてその年の夏以降に、感染者が爆発的に増加しています。

新型インフルエンザは、ほとんどの人が免疫を持っていないため、通常の季節性インフルエンザに比べて多くの人が感染しやすく、感染が爆発的に拡大する傾向にあります。

新型インフルエンザはA型・B型・C型とは大きく異なり、多くの人が免疫を持っていないウイルスです。いつ次の新型インフルエンザウイルスが現れて流行するかは予測がつかないのが現状です。

新型インフルエンザについて詳しくは関連記事をごらんください。

【2017/2018】インフルエンザ流行時期は?

今シーズン(2017/2018)のインフルエンザの流行時期は、例年どおり12〜3月か、11月から流行期に入る可能性も高いでしょう。

2017年は9月の時点で福井県で流行期入りが発表され、11/10時点で新潟県・福井県・福岡県・長崎県・宮崎県・沖縄県の6県が流行期に入ったことがわかっています。この状況と2016年の全国的な流行入りが11/25だったこともあり、2017年は11月から流行時期に入る可能性も否定できません。

2017/2018インフルエンザの流行情報については関連記事をごらんください。

4月5月6月のインフルエンザと風邪の見分け方

インフルエンザと風邪の症状には、さまざまな共通点があります。

インフルエンザの特徴は、急激に38度を超える高熱が起こること、風邪の時よりも全身の痛みやだるさ、筋肉痛が強く症状に出ることがあげられます。

  症状
風邪 喉の痛み・鼻水・くしゃみや咳・発熱(38℃程度)
インフルエンザ 38℃以上の急な発熱・強い倦怠感・関節痛や筋肉痛などの全身症状

インフルエンザと風邪の見分け方について詳しくは関連記事をごらんください。

インフルエンザで高熱が出ない場合もある

インフルエンザの症状といえば突然の高熱が特徴です。しかし、インフルエンザに感染していても熱が出ない場合もあります。

インフルエンザB型やインフルエンザC型では高熱が出ないケースがあり、風邪との見分けがつきにくく病院へ行くのが遅くなる傾向があります。

熱が出なくても下痢や嘔吐などがある場合はインフルエンザに感染していることがあるため、流行期以外でも早めの受診を心がけましょう。

インフルエンザで熱がでない理由について関連記事をごらんください。

インフルエンザに感染したときの対処

流行の時期を過ぎてからインフルエンザが疑われた場合は、通常のインフルエンザと同様にできるだけ早く病院に行き適切な治療を受けてください。

診察を受けたあとは自宅で安静に療養しましょう。

安静にして十分な休養をとる

睡眠を十分にとり、体を休ませることが大切です。

周囲への感染を防ぐためにも、熱が下がってから少なくとも2日以上経過するまでは外出を控えてください。

水分補給をする

高熱によって脱水症状になる場合もあるため水分を十分にとってください。

お茶や水でも良いですが、体内のイオンバランスを整えるためにスポーツドリンクやスープなどで水分を補給するのもおすすめです。

おわりに

インフルエンザは冬だけでなく春を過ぎてからもかかることがあるため、疑わしい症状が出た場合には感染を広げないためにも早めに受診しましょう。

インフルエンザを予防するためには、予防接種や日ごろからの手洗いなどが重要ですが、どんなに気をつけていてもインフルエンザにかかってしまうことがあります。

もしも、インフルエンザにかかってしまったらできるだけ早く医療機関を受診し、早期回復のためにも水分補給と加湿をしてゆっくりと休養をとりましょう。