インフルエンザに感染すると、肺炎やインフルエンザ脳炎・脳症などさまざまな合併症を発症する可能性があります。

インフルエンザの合併症の中でも気管支炎はよくみられる症状です。

この記事ではインフルエンザと気管支炎の関係を解説します!

インフルエンザから気管支炎を併発した場合の症状は?

気管支炎には「急性気管支炎」と「慢性気管支炎」があり、90日以内で症状がおさまるものが急性気管支炎、90日以上症状が続くものが慢性気管支炎です。

インフルエンザウイルスが原因で起こる気管支炎はウイルス性気管支炎と呼ばれ、「急性気管支炎」に分類されます。

急性気管支炎の症状

急性気管支炎は、高熱・激しい咳・白黄色~淡黄色の痰(たん)が特徴です。

急性気管支炎の症状である高熱や激しい咳は、インフルエンザウイルスそのものや細菌による二次感染が原因となって現れます。

急性気管支炎の主な症状は以下の通りです。

【急性気管支炎の主な症状】
・38℃ほどの高熱
・咳が続く
・痰が出る(白黄色~淡黄色、または緑色)
・食欲不振
・全身の倦怠感

急性気管支炎は、全身の倦怠感や頭痛などの症状がでることも多く、咳が激しい場合には腹筋などで筋肉痛を起こすこともあります。

咳の出始めは、乾いたようなコンコンという咳が出て、その後咳は次第に激しくなり、ゴホゴホとしたものになります。

また、急性気管支炎を発症すると肺に流れる空気の量が減り、気道が一時的に狭くなることがあるため、重度になると息切れが起こり、咳をした後に喘息(ぜんそく)のようにヒュヒュー・ゼーゼーした音がしたり胸に痛みを感じる場合もあります。

インフルエンザなどのウイルスを原因とするウイルス性気管支炎の場合は、咳とともに白い痰が少量出ますが、痰の色が白から黄色に変わった場合、ウイルス性気管支炎と一緒に細菌感染も起こしているおそれがあります。

気管支炎はしっかりと治療することが重要

気管支とは空気の通り道です。

微生物などの感染によって気管支の粘膜に炎症が起こり、痰をともなう咳が見られる状態が一般的に気管支炎と呼ばれます。

気管支炎は、脳炎や脳症のように命に関わるほど重症化することは多くありませんが、しっかりと治療を行わなければ完治まで長くかかってしまうので、医師の診断を受けて適切な治療を受けることが必要です。

気管支炎の原因としては微生物やウイルスの感染の他に、喫煙、大気汚染、または喘息などのアレルギーによっても起こります。

インフルエンザによる気管支炎の検査・治療

気管支炎を発症したら、病院で検査を受け適切な治療を受けましょう。

インフルエンザによるウイルス性の急性気管支炎は、インフルエンザの合併症の中でも比較的多くみられるものです。

激しい咳や胸痛などが治らない場合には、気管支炎のおそれがあるので注意しましょう。

気管支炎の検査

気管支炎には明確な判断基準がなく、症状と肺炎の否定によって判断します。

急激に痰(たん)と咳の症状が出る場合には、肺炎の検査として診察の他に胸部X線検査をする必要があります。

聴診をした際に粒の大きな水泡音が主体で雑音が聞かれず、胸部X線像でも陰影がみられない場合には気管支炎と診断され、発症が急性である場合に、急性気管支炎であると診断されます。

インフルエンザによる気管支炎の治療法

インフルエンザに感染して気管支炎を発症した場合、気管支炎の症状が出るのはインフルエンザの熱が出てからおよそ2〜3日後です。

気管支炎の症状が現れたら、もう一度医師の診察を受けましょう。

治療としては、痰が出ていない咳は咳止めを使用し、痰をともなっている場合には去痰剤という痰を外へ出しやすくする薬が使用されます。

この場合、痰を出すためにも咳を我慢しないようにしましょう。

高熱が治らない場合は解熱剤を使用することもありますが、インフルエンザを発症している場合には使用を避けなければいけない解熱鎮痛剤もあるので、自己判断で市販薬を使用せずに医師・薬剤師に指示されたものを使用してください。

インフルエンザウイルスと同時に細菌に感染している場合には、抗生物質も処方されます。

気道内の空気の減少にともない呼吸がヒューヒューしたりゼイゼイしている場合には、スチーム加湿器などの吸入治療を行います。

子供の合併症に注意!

子供は幼稚園や学校などで集団生活をしているためウイルスに感染する機会が多いことに加えて、体の抵抗力が弱いので重症化しやすく大人よりも注意しなければいけません。

そして、子供のインフルエンザは重症化すると合併症を引き起こしやすいという特徴があります。

気管支炎を発症すると咳や痰(たん)が出続けることは大人と同じですが、子供は大人に比べて気管支が細いので、少しの腫れでも呼吸がしづらくなり喘息のようなヒュヒュー、ゼーゼーといった音が現れます。

水分補給を十分に行う

気管支炎を発症した場合、水分をしっかりとることで痰が出やすくなります。脱水症状を防ぐためにも、水分補給はしっかりおこないましょう。

水やお茶でも良いですが、スポーツドリンク・スープ・みそ汁などは体内のイオンバランスを整えるのに適しています。

また、乳児が気管支炎を発症した場合、離乳食やミルクを一度に与えると、咳とともに吐いてしまうことが多いため少しずつ何回かに分けて与えてください。

2歳未満は細気管支炎の発症に注意

気管支炎をこじらせてしまうと、気管支の奥にある細気管支にまで炎症が広がって細気管支炎を発症する場合があります。

特に、2歳未満の子供は細気管支炎を発症しやすいので、気管支炎の症状が現れたらインフルエンザによって一度医師の診断を受けている場合でも、もう一度診断を受けましょう。

子供もは自分で症状を伝えることがうまくできないこともあるので、周囲の大人が子供の様子に注意し合併症などに対する対処が遅れないように注意してください。

おわりに

気管支炎はインフルエンザの合併症の中でもよくみられる症状です。

気管支炎は決して治らない病気ではありませんが、正しい治療を行わなければ、完治まで長くかかってしまうことがあるので気をつけましょう。