悪寒や寒気はインフルエンザの症状

悪寒や寒気は、インフルエンザに感染したときの特徴的な症状のひとつです。

熱が出る前の前触れとして現れることも多く、風邪の症状と似ているからといって放っておくと治療が遅れてしまう可能性があります。

特にインフルエンザの流行シーズンには、体調の変化に気をつけましょう。

悪寒や寒気の症状はいつまで続く?

悪寒や寒気は熱が出る前触れであることが多いことから、熱が上がりきることで悪寒や寒気はほとんど感じなくなります。

多少の微熱があるのに強い悪寒や寒気を感じるという場合には、その後さらに熱が上がる可能性が高いので、注意しましょう。

インフルエンザに感染するとおよそ24時間以内には発熱のピークに達するので、悪寒や寒気は数時間〜1日で治ることが多いようです。

熱が出ない場合もある?

悪寒や寒気の症状はあるけれど熱が出ないような場合には、次のような原因が考えられます。

・インフルエンザが潜伏期間や初期段階なので、症状がまだ進んでいない
・市販の薬などで熱を無理に抑えてしまっている
・免疫力の低下によって発熱ができない状況にある

熱がないからといって無理をして行動することで体力を消耗し、完治するまでに時間がかかってしまう場合があります。

できるだけ安静にして、完全に症状がおさまるまで休養しましょう。

インフルエンザで悪寒や寒気が起こる原因は?

インフルエンザで悪寒や寒気を感じるのは、ウイルスに感染したことによる発熱の前触れであることが多くあります。

■ウイルスによる発熱の仕組み

通常、人の体は平熱を保つように設定されていますが、ウイルスに感染すると体はウイルスを排除しようと働きます。この働きが免疫です。

ウイルスが体内に侵入すると免疫反応によって体の設定温度が一時的に上昇します。

この反応がいわゆる発熱です。

■悪寒や寒気の仕組み

体が熱を上げようとする際には、まず体の外へ熱を逃がすことのないように、体の表面の毛穴や血管を閉じます。そして筋肉を収縮させて震えを起こし、熱を作り出そうとします。

表面の血管が収縮することで体全体の表面体温が低下することや、自分の体温と気温に差が生まれることで、悪寒や寒気を感じるようになります。

特にインフルエンザウイルスに感染すると高熱が出ることが多いので、強い悪寒や寒気を感じることがあります。

インフルエンザの予防接種による副反応

インフルエンザの流行シーズン前には予防接種を受けることが推奨されていますが、インフルエンザワクチンの接種によって、悪寒や寒気の症状が引き起こされる場合があります。

予防接種をした部位周辺ではなく、全身に現れる副反応として、発熱・頭痛・悪寒・倦怠感などがあげられます。全身症状としての副反応がみられる確率は5〜10%です。

これらの症状は通常2〜3日で消失することが多いため、過剰に心配する必要はありません。

インフルエンザ予防接種の副反応について詳しくは関連記事をごらんください。

インフルエンザの悪寒や寒気の対処法

インフルエンザで悪寒や寒気を感じる場合の対処法としては、とにかく体を温めることが大切です。体を温める方法として、次のようなことがあります。

厚着や重ね着をする

悪寒や寒気を感じたら、まずは暖かい服装に着替えましょう。

厚着や重ね着をすることで体外に逃げてしまう熱を抑え、体温を上げるために必要な熱を確保しやすい状態にします。布団に入る際には、毛布なども使用して体を温めましょう。

首回りを温める

厚着をしたり布団に入っても、首回りが寒いと感じることがあります。

首の後ろには体温調節をする神経があるので、首回りをネックウォーマーやタオルなどで温めることも効果的です。

部屋を温める

室温を上げることによって、体の表面が感じる空気の温度を暖かくしましょう。

体の表面が感じる気温と体温とのギャップが小さくなるため、寒気を感じることが少なくなることがあります。

室温を調節すると同時に、加湿器などを使用して部屋の空気の乾燥も防ぎましょう。

体を温める食事や飲み物を

体温の上昇を手助けするためにも、温かい食事や飲み物を摂りましょう。

ただし、温かい食事といっても、消化の悪いものには注意しましょう。お粥やうどんなど、体が消化をしやすいものがオススメです。

いくつか体を温める方法を紹介しましたが、ここで気をつけなければならないのが、汗をダラダラかくほど温めないということです。

汗は体の表面の体温を下げるために体が起こす反応なので、これから体温を上げなければいけない状態にある体にとっては逆効果になってしまいます。

体を温めていて汗をかいたら、すぐに下着や肌着を替えたり、少し薄着にしたり、布団を薄いものに変えるなどして対処しましょう。

悪寒や寒気がある場合はお風呂はNG!

インフルエンザで悪寒や寒気の症状がある場合、体を温めようとしてお風呂に入ることは控えましょう。

お風呂に入ると直接体が温められるため、強い寒気を感じている時にお風呂に入ることで症状が消えると考えるかもしれません。

しかし、悪寒や寒気は脳の指令による内部的要因によって表面体温が下げられていることが原因のため、入浴で根本的な寒気の改善を期待することはできません。

むしろお風呂に入ることで体温の状態が極端になりやすく、湯船から出た時に感じる寒さや、熱いお湯に浸かることでの発汗によって体力を消耗してしまいます。体力を消耗することで体温が下がり、その後症状がさらに悪化することも考えられます。

悪寒や寒気の症状がある場合は、ウイルスと戦う準備をしている期間でもあります。大きく体力を消耗してしまう可能性のあるお風呂は控えることが望ましいです。

インフルエンザのときの入浴について詳しくは関連記事をごらんください。

おわりに

悪寒や寒気の一番の対処法は、体を温めることです。熱が出ていないからといって無理はせずに、安静にしていましょう。

悪寒や寒気がとれたら、熱の放散を助けるために布団や服を寒くない程度に薄くしましょう。