【2016】インフルエンザ予防接種を徹底解説! 

2016/2017シーズンのインフルエンザ予防接種についてのまとめ。効果・副作用・料金・赤ちゃんや高齢者の予防接種・徹底解説します。

毎年インフルエンザは12月〜3月に流行のピークを迎えます。
2016年9月に佐賀県で今季初の学級閉鎖が発表され、続々全国でもインフルエンザの感染が見られています。例年に比べると感染報告は早く、2016/2017は全国的に流行が早まっていると考えられています。

インフルエンザの予防接種は、感染予防の対策として最も有効な手段です。インフルエンザ流行シーズンが訪れる前に予防接種を済ませておくことをおすすめします。

インフルエンザの予防接種は10月1日から全国の医療機関で始まります。ただし、病院によっては開始時期や料金が異なったり予約が必要な場合もあるので、事前に各医療機関にお問い合わせください。

この記事では、2016/2017シーズンのインフルエンザ予防接種について徹底解説します!

2016年の予防接種時期・料金について

2016/2017シーズンのインフルエンザワクチンは以下のとおりです。

A/California(カリフォルニア)/7/2009(X-179A)(H1N1)pdm09
A/Hong Kong(香港) /4801/2014(X-263)(H3N2)
B/Phuket(プーケット)/3073/2013(山形系統)
B/Texas(テキサス)/2/2013(ビクトリア系統)

昨年に引き続きA型2種、B型2種のワクチン株が含まれています。特に今年はインフルエンザA香港型の大流行、そして昨年に引き続きB型の流行も予測されており、同シーズンに2回、異なる種類のインフルエンザに感染する可能性もあります。

インフルエンザシーズンを通して予防対策を心がけましょう。

予防接種に適した時期

多くの病院では10月からインフルエンザの予防接種を開始しています。

インフルエンザの流行は、毎年12月頃からはじまり1月から3月にピークを迎える事が多いため、接種後の効果が発揮されるまで2週間かかるのを考慮して、10月から11月に受けることが理想的です。特に今年は早くからインフルエンザウイルスが検出され、流行の開始が早まるとされています。

遅くても、12月中旬までには受けるのをおすすめします。
ただし、12月中旬を過ぎてしまった場合も、予防効果がないわけではないので、必要に応じて予防接種を受けてください。

インフルエンザ予防接種の料金

インフルエンザ予防接種は、自由診療にあたるため基本的に10割自己負担になります。
インフルエンザ予防接種の料金は各医療機関ごとに設定できるため、全国一律ではありません。

2015/2016のインフルエンザ予防接種料金の全国平均は3,204円でした。

2016/2017のインフルエンザ予防接種も内容は昨年度とほぼ変わらないため、3000円前後であることが予想されます。
実際の値段については、各医療機関にお問い合わせください。
 

インフルエンザ予防接種とは?

インフルエンザ予防接種の効果

インフルエンザ予防接種は感染を防ぐものではありません。インフルエンザの予防接種はインフルエンザに感染したあとに発症を防いだり、重症化を防ぐことが主目的になります。

インフルエンザに感染することと発症することには大きな違いがあります。
感染とは、ウイルスなどが体内に入り細胞に侵入して細胞内で増殖し始めることを言います。発症では、感染後にしばらく時間が経って発熱や、痛みや咳などの症状が出てくることを言います。

インフルエンザの予防接種には感染を抑える働きはありません。しかし、感染してもウイルスが体内で暴れて高熱などの症状を防いだり軽くすることができます。また、インフルエンザは重症化すると命に関わる危険性もある病気ですが、予防接種では、発症後の重症化を抑えることも可能です。

◼︎予防接種の効果はどれくらい持続する?

インフルエンザの予防接種は接種直後からすぐに抗体が作られるわけではありません。予防接種の効果が発揮されるのは、接種した2週間後から約5か月程度とされています。

予防接種は自然感染に比べると作り出される免疫力も弱いとされています。また、一度得られた抗体は時間が経つにつれて徐々に少なくなっていきます。

さらに、インフルエンザウイルスは変異する可能性があり、流行する型もシーズンによって異なるため、予防接種は毎年受ける必要があるのです。

予防接種に含まれる防腐剤とは?

インフルエンザワクチンには少量ですが有機水銀に由来するチメロサールという防腐剤が含まれています。ただし、チメロサールの毒性は体への影響はほとんどないものとされ、子供や高齢者でも接種が可能です。

◼︎妊婦への安全性は?

インフルエンザワクチンに含まれているチメロサールの毒性は、あまり心配することはありません。ただし、毒性の全てが判明されていない以上、予防としてチメロサールを含む予防接種を避けることも可能です。

どうしても心配な授乳婦・妊婦・子供の方は、チメロサールなどの添加物が含まれていない予防接種を選択する場合もあります。

◼︎2016/2017の全てのインフルエンザワクチンにチメロサールが含まれている

現在は防腐剤が含まれていないワクチンもありますが、2016年の熊本震災の影響でチメロサールが含まれていないワクチンは製造されません。今年度のインフルエンザワクチンにはすべてチメロサールが含まれています。

予防接種の注射の痛みを軽くしたい人は?

インフルエンザの注射に感じる痛みはもちろん個人差がありますが、痛みを少しでも減らしたいときは、以下の方法を試してみてはいかがでしょうか。

1)注射が苦手だと伝える

注射の痛みそのものよりも、注射に対する恐怖心が痛みを増幅させているということは大いにありえます。大人の方は若干気恥ずかしいかもしれませんが、「注射苦手なんですよね」と吐き出すことでずいぶん気が楽になる方もいることでしょう。

状況によってはそのまま医師や看護師が雑談を続けてくれると、より気がまぎれて痛みの軽減に効果があります。

2)注射される場所を刺激する

注射される場所の皮膚をあらかじめ刺激すると、注射の痛みを緩和することができます。注射される直前に痛いと感じるくらい皮膚をつねると、続けて刺される針の刺激に鈍くなります。

3)深呼吸をする

深呼吸をするとリラックスする効果と同時に筋肉を緩める効果があります。皮膚に針を刺す瞬間に筋肉がこわばると針が進みにくくなり、余計な力の結果痛みが増してしまいます。

刺す瞬間に息を吐き出して筋肉を緩めることを意識してみましょう。

4)注射中は別の部位を刺激する

身体は同時に複数の場所の痛みを感じにくいという特徴があります。そのため針が刺さったら太ももなど力いっぱいつねってみましょう。痛みの感覚が太ももへ働き注射の痛みを和らげる効果があります。

インフルエンザ予防接種の副作用とは?

インフルエンザ予防接種は、ウイルスなどの病原体を身体にいれることで抗体をつくるため、予防接種後には体の自然な反応として副作用が現れる場合があります。

インフルエンザ予防接種の副作用は、約10%の人に起こるとされています。軽度な副作用は、ほとんどが予防接種後24時間以内に発生します。

◼︎接種した部位の周辺に起こる副作用

軽度の副作用として、接種部位の周辺に以下のような副作用がみられることがあります。

・腫れ、かゆみ、膨張
・発赤(肌に赤みが出る)
・疼痛(うずくような痛み)
・接種した側の腕や腕のしびれ・・・など

◼︎全身症状としてみられる副作用

接種部位の周辺以外に副作用があらわれるケースもあります。その場合、以下の症状が多くみられます。

・発熱、頭痛、倦怠感
・吐き気、嘔吐、下痢、めまい ・・・など

これらは予防接種を受けた人の5~10%にみられる副作用です。

◼︎まれにみられる重篤な副作用

インフルエンザの予防接種では、まれに重篤な副作用がみられるケースがあります。
異常を感じた場合は、すぐに医療機関に相談しましょう。

・アナフィラキシー
・ギランバレー症候群
・急性散在性脳脊髄炎
・ぜんそく発作
・血小板減少性紫斑病

とくに「アナフィラキシー」は、予防接種後30分以内に起こることが多いとされています。予防接種後30分は病院で安静にすることをおすすめします。

赤ちゃん・高齢者・妊婦のインフルエンザ予防接種について

赤ちゃん・子供のインフルエンザ予防接種

赤ちゃんのインフルエンザ予防接種は、生後6か月(満6か月)を過ぎてから受けることができます。生後6か月までは母親の免疫が体内に残っているため、インフルエンザにはかからないとされているためです。

赤ちゃんや子どもは免疫力が低く不安定であるため、より効果を高めるために1シーズンに2回の予防接種を行います。インフルエンザのピークが始まる前に2回目の接種まで終わらせましょう。

◼︎インフルエンザ予防接種料金

インフルエンザ予防接種の料金は各医療機関ごとに設定できるため、全国一律ではありません。平均料金の目安として、1回3000円程度で2回で6000円前後です。

なお、インフルエンザは「任意接種」なので自治体などからの費用補助は原則ありません。

高齢者のインフルエンザ予防接種

インフルエンザの予防対策として、特に高齢者においては予防接種が推奨されています。厚生労働省の発表では、インフルエンザ予防接種を受けることで、高齢者の死亡の危険性が1/5に、入院の危険性が1/3〜1/2に減少するとしています。

予防接種法において、インフルエンザの予防接種はB類疾病に分類されます。摂取義務はありませんが、以下の方には予防接種が推奨されています。

1)65歳以上の方
2)60〜64歳で、心臓や腎臓、呼吸器の機能に障害があり身の回りの生活を極度に制限される方
3)60〜64歳で、ヒト免疫不全ウイルスによる免疫の機能に障害があり日常生活がほとんど不可能な方

◼︎インフルエンザ予防接種料金

65歳以上の方であれば、お住いの地域によって補助金がでたり、条件によっては無料で予防接種ができる場合もあります。料金の目安は無料〜2000円程度です。

地域によっては、自治体が指定している契約医療機関のみで補助がある場合もあるので、詳しくはお住いの役所窓口に問い合わせてみましょう。

妊婦のインフルエンザ予防接種

妊娠中の予防接種は、妊娠の週を問わず全期間において可能です。臨月でも接種することができます。

インフルエンザワクチンに使われているのは、毒性のない不活化ワクチンなので、妊婦や胎児への影響は、ほぼ問題ないとされています。

妊婦のインフルエンザの予防接種の時期は、流行が始まる前の10月から11月上旬ごろが良いとされています。また、ワクチンの接種回数は、通常の成人の接種回数と同じく1回です。

予防接種を希望する場合は必ず、かかりつけの産婦人科医に相談しましょう。
かかりつけの産婦人科が予防接種を行っていない場合は、市町村が提供するリストから予防接種を行っている医療機関を探し、問い合わせてみましょう。

風邪をひいている、風邪気味の場合は、接種が可能かどうか医師と相談する必要があるので、その旨申し出てください。

◼︎インフルエンザ予防接種料金

料金や予約方法などは医療機関によって異なりますので、事前の確認が必要です。

インフルエンザの予防接種は、高齢者など一部の方を除いて保険の適用外です。自由診療になるため、病院によって価格は異なりますが、平均料金の目安として1回3000円程度で

インフルエンザ予防接種の最適な接種間隔は?

子供や高齢者は複数回のインフルエンザの予防接種が望まれます。また、インフルエンザ予防接種は接種後すぐに効果が現れるわけではありません。接種後は2週間ほどしてから効果が現れます。

インフルエンザ流行を迎える前にすべての予防接種を済ませておくためには、10月中の予防接種が望まれます。

◼︎1回目の時期

1回目の接種時期は10月中がベストとされています。遅くても11月中には受けるようにしましょう。病院によって、予約が不要な場合もあれば、必要なケースもあります。また、予約方法もネットや電話などさまざまです。

◼︎2回目の間隔

2回目のインフルエンザ予防接種を受けるまでの間隔は、1回目の接種から2週間~4週間ほどあけることとされています。2週間~3週間の間隔でも免疫を獲得できますが、4週間ほど間隔をあけると、より多くの免疫が獲得できるとされています。

時期としては11月中~遅くても12月中旬です。

インフルエンザ予防接種の注意点

予防接種を受けるときや受けたあとの注意点を確認しましょう。

予防接種後の運動は?

厚生労働省が発表している情報には、運動を避けるべきという明確な決まりはありません。しかしながら一般的には、接種当日の激しい運動は避けるようにされています。

マラソンやサッカー、競泳競技などの運動量が多く、長時間行うものを激しい運動としています。それ以外の自転車やストレッチなどの軽い運動であれば、接種当日でもいつも通りの生活をしても問題はありません。

部活動などの場合は軽めの運動に止める必要がありますが、集団接種の場合は、医師や学校の指示にしたがってください。

また、子どものはしゃぐ程度の遊びについては制限はありません。接種後30分は安静にさせますが、体調に変化がない場合、1日中ずっと安静にさせていなくても大丈夫です。庭で行うようなプール遊びについても問題ありません。

予防接種は風邪でも受けられる?

厚生労働省のインフルエンザ予防接種ガイドラインでは、予防接種当日に37.5℃以上の発熱のある人は予防接種を受けることはできないとしています。

37.5℃以上の発熱がなく、鼻や喉などの風邪症状が軽い場合は、医師の判断によって予防接種を受けることが可能です。

ただし、風邪薬を飲む必要があるほどの風邪であった場合、熱がなくても予防接種は見送るという判断が医師によってされるケースが多くあります。

これは予防接種を受けた後に、免疫力の低下から風邪が悪化する可能性があるためです。

予防接種前後の飲酒は?

◼︎予防接種前日の飲酒

インフルエンザの予防接種を受ける前日の飲酒は、たしなむ程度なら大丈夫であるとされています。明確に何杯までという基準がないので自己判断となりますが、お酒に強い人であっても、いつもよりは控えめにしておく必要があります。

飲酒OKだからといって、体調が崩れるほど飲んだり、翌日に影響が出ると考えられる量は飲まないことが重要です。

◼︎予防接種後の飲酒

インフルエンザの予防接種を受けた後の飲酒に関しては、大量に飲まなければ大丈夫とされています。

お酒の強さに関しては個人差がありますが、お酒に強い人でも予防接種後の飲酒はなるべく避けましょう。もしどうしてもお酒を飲まなければいけない場合は、飲む量を最小限にとどめましょう。

卵アレルギーの方は注意!

インフルエンザワクチンには微量ですが卵成分が含まれています。含まれている卵成分はごくごくわずかなため、軽度の卵アレルギーでは問題なくワクチン接種が可能とされています。

しかし、重度の卵アレルギーの場合、ワクチン接種により全身の強いアレルギー症状(アナフィラキシーなど)が出る可能性がないともいえません。念のため卵アレルギーがある場合は接種前に医師に申告しましょう。

◼︎授乳中の赤ちゃんへの影響は?

赤ちゃんが卵アレルギー、もしくはその可能性があるといった場合、授乳中にインフルエンザの予防接種を受けても大丈夫なのでしょうか。

母親が予防接種をしたとしても、母乳から赤ちゃんへのワクチンの移行はごくごく微量です。そのため、過度に心配することはありません。

ただし、赤ちゃんが重度の卵アレルギーの場合は、事前に医師に相談しましょう。

噴霧型の予防接種フルミストとは?

通常の予防接種が注射型に対して、フルミストは鼻から噴射するタイプのワクチンです。痛みがないため注射を嫌がる子供にも楽に接種が可能です。

フルミストはヨーロッパやアメリカでは主流になっており、特にアメリカでは10年以上の安全な使用実績があります。

日本ではまだ認可されていませんが、個人輸入をして患者に提供する医療機関も多くなっています。

◼︎対象年齢は2歳から49歳まで

フルミストは小規模ではありますがウイルスに感染した状態になるため、免疫力が低いとされる方や年齢による接種制限があります。

フルミストの対象年齢は、2歳~49歳です。なお、注射型のワクチンは、生後6か月以上から接種可能です。

2016年はフルミストは推奨されない

アメリカでは主流になっていたフルミストですが、米国疾病予防管理センター(CDC)が、昨シーズンのフルミストの予防効果が通常の注射型ワクチンより低かったため、2016/2017シーズンはフルミストの接種を推奨しないと発表しました。そのため、今年度は国内でも取り扱いのある病院が少なくなっています。

ただし、イギリスやカナダなどでは引き続きフルミストが使用されており、日本でも昨年よりは数は少ないですが、引き続きフルミストを取り扱う病院もあります。

フルミストは注射を嫌がる子どもに向いており、予想とは別の種類のインフルエンザが流行した場合でも、一定の予防効果があるとされています。

フルミストの現状を知った上で、フルミストの接種を受けるかどうか医師と相談して決めることをおすすめします。

おわりに

予防接種についておわかりいただけたでしょうか。

今年度は熊本震災の影響で予防接種開始初期のワクチン供給が足りなくなる恐れがあります。とくに子供は複数回の予防接種が望まれるため、早めに予防接種の計画を立てましょう。

予防接種をしても、100%インフルエンザを防げるとは限りません。
予防接種以外にも身近にできる手洗い・うがい・マスクの着用を徹底しましょう!

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