【インフルエンザ予防まとめ】予防接種・食べ物・マスクまで完全対策

インフルエンザの感染予防まとめ。感染経路やインフルエンザを予防する食品・方法などについて徹底解説します!

例年国内のインフルエンザ患者数は1000万人にのぼるといわれています。

インフルエンザの感染を防ぐには、予防接種がもっとも有効です。ただし、予防接種はインフルエンザの発症や重症化を防ぐことはできますが、感染を完全に防ぐことはできません。

そのため、食生活で体の免疫力を高めておく、マスクでウイルスの侵入を防ぐ、など日常生活での心がけも重要です。

この記事では、インフルエンザの感染経路から、日常でできる予防対策について徹底解説します!

インフルエンザの感染経路と感染力をチェック!

インフルエンザの感染を予防するためにも、ウイルスにどうやって感染するのか知ることが大切。インフルエンザウイルスの感染経路と感染力について確認しましょう。

インフルエンザの感染経路

◼︎飛沫感染

インフルエンザウイルスに感染している人が、くしゃみや咳をするとウイルスが飛散します。ウイルスの含まれた飛沫を鼻や口から吸い込んだり、目の粘膜を通して感染するのが飛沫感染です。

飛沫感染で飛ぶウイルスの数は、1回のくしゃみで約200万個、咳で約10万個といわれています。

飛沫感染のウイルスの水分は時間とともに蒸発し、軽くなって空気中に漂い移動するため、空気中に漂うウイルスを吸い込んで感染する場合もあります。

インフルエンザウイルスは感染力が高く、微粒子になっても感染力を維持しています。特に冬場では空気が乾燥しているため、ウイルスが浮遊しやすく感染の拡大の原因になりやすいとされています。


◼︎接触感染

接触感染には、感染者の手や口に付着したウイルスに直接触れるなど、感染者を介して感染するパターンと、ウイルスが付着したものを通して感染するパターンの2通りがあります。

インフルエンザウイルスに感染している人が、口を手で覆って咳やくしゃみをすると手にウイルスが付着します。そのまま手を洗わずにドアノブやスイッチなどに触ると、ウイルスがさまざまなところに付着します。

その場所を別の人が触り、ウイルスが手に移り、その手で自分の鼻、目、口などを触りウイルスが体内に侵入するのです。

インフルエンザの感染力とは?

◼︎潜伏期間中の感染力

インフルエンザウイルスは非常に感染力の強いウイルスです。通常、インフルエンザに感染したら1〜3日の潜伏期間のあとに発症します。この潜伏期間は他のウイルスと比較しても短く、短時間でウイルスが増殖し発症に至ることがわかります。

潜伏期間中も、完全に発症したあとほど強くはありませんが、感染力を持っています。そのため、症状が出る前の咳やくしゃみなどでも感染に至る可能性があります。

◼︎解熱後の感染力

インフルエンザ発症後は38度以上の急激な高熱、頭痛、関節痛、倦怠感などが現れますが、発症後2〜3日が最も感染力が高くなっています。

発症後に高熱などの症状がおさまったあとも、インフルエンザウイルスは体の中から完全に消えたわけではありません。ウイルスが体内にいる限り、他人へ感染させる可能性があります。

予防接種は最大の予防方法

インフルエンザ予防接種は感染を防ぐものではありません。インフルエンザの予防接種はインフルエンザに感染したあとに発症を防いだり、重症化を防ぐことが主目的になります。

インフルエンザに感染することと発症することには大きな違いがあります。

感染とは、ウイルスなどが体内に入り細胞に侵入して細胞内で増殖し始めることを言います。発症では、感染後にしばらく時間が経って発熱や、痛みや咳などの症状が出てくることを言います。

インフルエンザの予防接種には感染を抑える働きはありません。しかし、感染してもウイルスが体内で暴れて高熱などの症状を防いだり軽くすることができます。また、インフルエンザは重症化すると命に関わる危険性もある病気ですが、予防接種では、発症後の重症化を抑えることも可能です。

予防接種の効果はどれくらい持続する?

インフルエンザの予防接種は接種直後からすぐに抗体が作られるわけではありません。予防接種の効果が発揮されるのは、接種した2週間後から約5か月程度とされています。

予防接種は自然感染に比べると作り出される免疫力も弱いとされています。また、一度得られた抗体は時間が経つにつれて徐々に少なくなっていきます。

さらに、インフルエンザウイルスは変異する可能性があり、流行する型もシーズンによって異なるため、予防接種は毎年受ける必要があるのです。

乳酸菌の力でインフルエンザ予防!

乳酸菌には腸内環境を整える効果に加え、免疫力を高める効果があります。

免疫力が高い人は、インフルエンザウイルスが体内に入ってもウイルスの増殖を免疫力で抑えるので発症しにくく、発症しても症状が軽かったり回復が早まったり、さまざまな効能があります。

乳酸菌の種類は200種類以上とされていますが、その中でもインフルエンザ予防に効果があるとされている乳酸菌を紹介します。

R-1乳酸菌・LB81乳酸菌

◼︎R-1乳酸菌にインフルエンザを抑制する効果あり!

R-1乳酸菌の特徴は、免疫システムを構成する細胞の一種である「NK(ナチュラルキラー)細胞」を活性化させることです。

NK細胞の特徴としては、ほかの免疫細胞以上に外敵の侵入への反応が速く、攻撃性が強いことが挙げられます。そのため免疫システムの中でも特に重要視され、ウイルス感染を防ぐには欠かせないものとなっているのです。

免疫アップに大きく貢献するR-1乳酸菌は、継続的に摂取すると風邪にかかるリスクが減少するとされており、ウイルス感染の代表格であるインフルエンザにも抑制効果があるとされています。

◼︎LG21はインフルエンザに直接の効果はないが免疫力を高める

LG21乳酸菌がインフルエンザに効果的という話を聞いたことがある方もいるかもしれませが、残念ながらインフルエンザにヨーグルトのLG21が直接作用することは期待できません。

ただし、LG21によって腸の調子が整えられることが免疫力アップにつながり、インフルエンザ予防につながる可能性はあります。


◼︎最近注目されているLB81乳酸菌の効果

さらに、インフルエンザの予防効果が注目されている乳酸菌がLB81乳酸菌です。

インフルエンザ予防にLB81乳酸菌が期待される理由は、腸管バリアと免疫細胞への作用です。腸は、食生活やストレス、加齢による負担などで日々酷使されており、その結果腸の機能が衰えて病原菌の侵入を許してしまうこともあります。これを防ぐのが、腸上皮細胞の表面にある腸管バリアです。

LB81乳酸菌には、腸管バリアを司る抗菌ペプチドの出現力を高める効果があるとされています。また、LB81乳酸菌には、体全体のうち約6割の免疫を支える腸の内側にある免疫細胞にも作用することも判明しました。

ラブレ菌

ラブレ菌は植物性の乳酸菌で、腸内環境を整え免疫力が高まると考えられています。

植物性乳酸菌は、塩分や糖分が多い場所でも生き抜くことができ、胃酸にも消化されにくく、生きたまま腸内まで届いて働く強い乳酸菌です。腸まで届くだけでなく、腸内での増殖力にも優れています。

私たちの身体の中には、インフルエンザウイルスを含むウイルスから身を守る【細胞障害活性・IFN-α(インターフェロンa)・抗体】の3つのシステムがあります。

ラブレ菌はこの3つのシステムを活性化することで、身体の免疫力を高めてウイルス感染を予防する効果が期待されています。

プラズマ乳酸菌

大手飲料メーカーのキリンが発見したプラズマ乳酸菌は、これまでの乳酸菌とは異なる免疫メカニズムを持つといわれています。

多くの乳酸菌は、NK細胞を活性化するという一部の免疫細胞のみへの作用です。

一方、プラズマ乳酸菌は、普段は眠っている免疫の総司令部といわれるpDC(プラズマサイトイド樹状細胞)を直接活性化させるという画期的な働きがあることが判明。

一部の免疫細胞ではなく、免疫の総司令部が活性化することで、NK細胞以外のキラーT細胞・B細胞など、免疫細胞全体が活性化します。

そのためウイルス感染を防御するしくみがパワーアップするという点から、今までにない画期的な乳酸菌として注目されています。

ヨーグルト以外にもある!免疫力を高める食べ物

免疫力は短期間ですぐに上がるものではないので、日頃から免疫力を高めるような規則正しい生活習慣・バランスのとれた食生活を心がけることが大切です。

インフルエンザ予防に役立つ、ヨーグルト以外の免疫力を上げる食べ物を紹介します。

グレープフルーツ

グレープフルーツには、ビタミンCが多く含まれています。

ビタミンCは、ウイルスを撃退する免疫機能のはたらきを促進する効果があり、インフルエンザの予防・治療に効果があると考えられています。また、ビタミンCにはウイルスを直接攻撃するNK細胞の生成を促す効果もあります。

さらにグレープフルーツには、栄養素の吸収を助けるはたらきをもつクエン酸が多く含まれています。ビタミンCとクエン酸を一緒に摂取し、身体の免疫機能が高まることで、インフルエンザや風邪の予防・治療への効果が期待されます。

プロポリス

プロポリスはミツバチが作り出す天然の成分で、巣を守るために作られる固形の植物性樹脂です。

インフルエンザウイルスを使用して行われた製薬会社の研究報告では、プロポリスが細胞の抵抗性を高めることにより抗インフルエンザウイルス作用を示すとしています。

プロポリスは今まで新型のインフルエンザウイルスにも効果があるとされてきましたが、その理由として、プロポリスの特徴が生体が本来持っている免疫能力を高めることにあるため、新型のウイルスにも影響されにくいと考えられています。

グルタミン

グルタミンは、体内で作り出すことが可能な非必須アミノ酸と呼ばれるアミノ酸の一種です。

グルタミンは身体の免疫の60%以上が集中しているといわれている小腸の細胞の主な栄養源となっています。小腸の機能が低下すると全身の免疫機能も低下してしまうので、グルタミンの摂取は身体の免疫機能の向上に重要な役割を果たします。

グルタミンを多く含んでいる食べ物には、小麦粉、肉、魚、卵、海藻、トマトなど様々なものがあります。

ただし、グルタミンは熱と酢に弱いという性質があり、40℃以上の熱を加えたりお酢と混ぜると変成してしまうため、刺身生卵など、生で食べられるものからしか摂取できません。

生食が苦手な人には、グルタミンを食品から直接摂取することが難しいので、サプリメントで摂取すると良いでしょう。

インフルエンザ予防に効くレシピ

インフルエンザ予防に良いとされている食品に、ヨーグルト・納豆・味噌などの発酵食品が挙げられます。乳酸菌やビフィズス菌、麹菌、納豆菌などの腸に良い細菌である善玉菌が増えることで、免疫力の強化につながるからです。

また、発酵食品以外にも、インフルエンザ予防に良いとされている食品があります。

●長芋やオクラのネバネバには、粘膜を保護する作用があるムチンという成分が含まれています。インフルエンザなどの感染症は口や鼻、目などの粘膜を介して侵入してくるので、ムチンによってウィルスの侵入を妨ぐことができます。

●ハチミツには、抗菌、抗炎症、抗酸化作用などがあります。

●鶏肉は免疫細胞を作るのに必要なタンパク質が豊富で低脂肪という優れものです。

●ニンニクに含まれる硫化アリル類のアリシンという成分は強い抗酸化作用がありビタミンB1の吸収を高めてくれ、免疫力の強化には最も効果的な食材です。

【インフルエンザ予防レシピ!】

インフルエンザ予防に良い食品を使った簡単レシピには、次のようなものがあります。ぜひ試してみてください。

・納豆キムチ
・はちみつ大根ヨーグルト

インフルエンザ予防に効果あり?!気になる三大グッズ

マスク

インフルエンザ予防グッズで真っ先に思い浮かぶのは、マスク。インフルエンザの予防において、マスクの使用目的は主に3つあります。

1)飛散の予防…つばや鼻水の分泌(ウイルスなどの飛沫物)の飛散を防ぐ
2)侵入の予防…空気中に浮遊物を吸って体内に取り組まないように予防する
3)喉の保湿…鼻や口の湿度を高めることで、インフルエンザや風邪のような、湿度に苦手なウィルスの増殖を抑える

ガーゼマスクでは、インフルエンザ感染者のくしゃみや咳による飛沫ウイルスは網目を通り越して口腔内に侵入してしまいます。いっぽう不織布マスクと医療用マスクは、これをシャットアウトすることが可能です。

とくに不織布マスクは、手軽な価格なため毎日使用することができるため、インフルエンザシーズンの使用に向いているといえるでしょう。

アルコール消毒

インフルエンザウイルスの消毒には、アルコール消毒が効果的です。

手や物の表面に付着したインフルエンザウイルスを退治するには、洗い流したり拭き取るなどウイルスを物理的に除去する、インフルエンザウイルスの働きを無力化する、といった2つの方法があります。

インフルエンザウイルスを無力化して除去することが最も理想ですが、このとき威力を発揮するのがアルコール(エタノール)です。

インフルエンザウイルスは、外側がエンベローブという脂溶性の殻で守られ、さらに糖タンパクでできた2種類の突起が突き出ており、突起が人や動物の細胞にくっつくことでウイルスが細胞の中に送り込まれ、感染が起こります。

アルコール(エタノール)は脂溶性と水溶性の両方に作用する成分で、インフルエンザウイルスのエンベローブにもなじんで破壊するとともに、殻が壊れたウイルスは本体のタンパク質も変性しやすくなり、感染力が低下します。

インフルエンザ予防では手洗いは非常に有効ですが、さらに予防効果を高めるのが、手洗い後のアルコール消毒です。手洗いに加えて使用することで、接触感染対策をより完璧にしてくれます。

職場や家に据え置きできるタイプから携帯できるタイプまで、さまざまな商品が販売されています。使用場所に合わせて選択しましょう。

空気清浄機

空気清浄機には、ほとんどの機種でイオン発生機能がついています。

しかし、空気清浄機から発したイオンによるインフルエンザウイルスの予防・対策効果は残念ながらあまり無いといわれています。付着ウイルスにも多少の効果があると説明している機種もあるようですが、感染予防として効果があるかというと難しいところです。

インフルエンザの感染予防として効果が大きいのは、湿度の調整です。

空気が乾燥しているとウイルスが空気中を漂いやすく活発に動き回ることができます。そしてウイルスが付着し感染となる人間の喉や気管支、鼻の粘膜は乾燥により傷つきやすくなります。空気が乾燥した結果、増えたインフルエンザウイルスが傷ついた粘膜に付着しやすくなり感染する可能性が高まるということです。

湿度が50%をこえるとウイルスの活動が弱まり生存率も下がるといわれているため、空気清浄機の加湿機能を使うインフルエンザ対策は大きな効果が期待できます。室内の温度は20~23℃、湿度は40~60%という環境を保つことがインフルエンザ対策につながるのです。

おわりに

インフルエンザの感染経路と日常生活で出来る感染予防対策について、紹介しました。

冬になると本格的なインフルエンザシーズンに突入します。今回紹介した方法で、日頃から免疫力を高め、ウイルスを防いで、感染する危険性の高い時期を乗り切りましょう。

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