【インフルエンザ予防まとめ】予防接種・食べ物・グッズ・身近な予防対策

インフルエンザの予防対策のまとめ。予防の基本である予防接種、食べ物、グッズ、生活上の注意といった身近な対策まで記載。抗インフルエンザ薬を使った予防についても解説します。

インフルエンザの感染経路をチェック!

インフルエンザの感染を予防するために、感染経路の知識を身につけておくことが大切です。インフルエンザで特に注意したいのが、「飛沫感染」と「接触感染」の2つの感染経路です。

飛沫感染

インフルエンザ感染者のくしゃみや咳で、ウイルスが含まれている飛沫(水滴)が飛び散り、その飛沫を吸い込むことで感染します。

厚生労働省では、飛沫感染が最も多いインフルエンザの感染経路としています。

接触感染

接触感染には、感染者の手や口に付着したウイルスに直接触れるパターンと、ウイルスが付着した物品を通して感染するパターンの2通りがあります。

飛沫感染に続き注意したい感染経路です。

インフルエンザは潜伏期間も感染する?

インフルエンザウイルスは、非常に感染力が強いウイルスで、症状が出ていない潜伏期間中も感染するおそれがあります。

しかし、インフルエンザの潜伏期間は症状がでていないため、感染を自覚することは困難です。そのため、潜伏期間内に特定の予防対策を行うことは不可能に近いでしょう。

インフルエンザが流行しだしたら、日頃から予防対策に努めることが大切です。

インフルエンザの潜伏期間については関連記事をごらんください。

予防の基本はインフルエンザ予防接種

インフルエンザ予防対策の基本は「予防接種を受けること」です。

インフルエンザ予防接種の効果

インフルエンザ予防接種には、感染を完全に防ぐ働きはありません。しかし、体内にウイルスに対する抗体を作っておくことで、感染しても発症を抑えたり症状を軽くする効果が期待できます。

予防接種では、毒性を取り除いたウイルスを体内に侵入させて免疫を作り出します。また、もともとある免疫を強化する働きもあります。

インフルエンザ予防接種を受ける時期

インフルエンザ予防接種は、受けたらすぐに効果が現れるわけではなく、接種した約2週間後から効果が出始めます。

インフルエンザの流行は1〜3月にピークを迎えるので、インフルエンザの流行が始まる前の11月中に受けるのが理想的です。12月になっても受けられなかった場合でも早めに受けておくことをお勧めします。

予防接種の効果が持続する期間

予防接種の効果が持続する期間は、接種した2週間後から約5か月程度です。

予防接種によって一度得られた抗体は、時間が経つにつれて徐々に少なくなっていきます。そのため、予防接種は毎年受けましょう。

また、インフルエンザウイルスは変異するおそれがあり、流行する型もシーズンによって異なります。毎年の予防接種を習慣にすることをお勧めします。

2017/2018シーズンの予防接種については関連記事をごらんください。

健康維持に役立つ食べ物でインフルエンザ予防対策

インフルエンザを予防するためには、健康な体を維持して免疫力を高めておくことが大切です。

インフルエンザなどの感染症が流行する時期に入る前に、毎日の食生活を見直しましょう。

ヨーグルト

「1073R-1乳酸菌」が含まれているヨーグルトには、免疫システムを構成する細胞の一種「NK(ナチュラルキラー)細胞」を活性化させることが認められています。

また、「LB81乳酸菌」には腸管バリアと免疫細胞を健康に保つサポートが期待できます。

一方で、「プラズマ乳酸菌」は免疫細胞を司るpDC(プラズマサイトイド樹状細胞)に直接働きかける乳酸菌として注目されています。

乳酸菌を含むヨーグルトを食事に取り入れることも、予防対策のひとつとなります。

ラブレ菌を含む乳酸飲料

植物性の乳酸菌である「ラブレ菌」には、善玉菌を増やすことで腸内環境を整える働きがあります。腸内環境を整えることは、免疫力のサポートに役立ちます。

グレープフルーツ

グレープフルーツを1つ食べると、1日に必要なビタミンCの大部分が摂取できます。また、グレープフルーツには疲労回復や栄養の吸収を助けるクエン酸も含まれています。

ビタミンCには免疫機能をサポートする働きがあるので、健康維持のために摂取するのも予防対策に役立ちます。

肉類・魚類

肉類や魚類には、免疫機能をサポートする「グルタミン」という必須アミノ酸が含まれています。グルタミンは、免疫機能の60~70%が集中している小腸の細胞の主な栄養源です。

グルタミンは熱や水に弱いという性質を持っています。そのため、十分に補えない場合はサプリメントを活用するのもひとつの方法です。

長芋・オクラ

長芋やオクラのネバネバには、粘膜を保護する「ムチン」という成分が含まれています。インフルエンザウイルスは口や鼻、目などの粘膜を介して侵入してくるので、外敵の侵入防止をサポートします。 

インフルエンザ予防対策に役立つグッズ

マスク

マスクの着用は、飛沫を吸い込むことを予防したり、喉や鼻の粘膜の湿度を保つことに役立ちます。

また、インフルエンザに感染した人も、マスクの着用で感染拡大の予防につながります。

インフルエンザの予防には、不織布マスクや医療用マスクがおすすめです。ガーゼマスクは、ウイルスが網目を通過してしまうと考えられているため、不織布マスクを選びましょう。

マスクは、以下の手順で着用してください。

・鼻と口を完全に覆う
・ゴムひもを耳にかける
・すき間ができないよう調整する

アルコール消毒液

手や物の表面に付着したインフルエンザウイルスを取り除くには、アルコール消毒が有効です。

インフルエンザにはエンベローブという脂質性のバリアがあり、アルコールはこのバリアを破壊する働きをもっています。手洗いに加えてアルコール消毒を行うと、インフルエンザの予防対策になります。

アルコール消毒液には、スプレータイプやジェルタイプなどさまざまなものがあります。また、職場や家に据え置きできるタイプから携帯できるタイプまであるので、使用場所に合わせて選択しましょう。

加湿器

インフルエンザの感染には湿度が密接に関係しています。インフルエンザウイルスが苦手な湿度を保つことで感染を防ぐことができます。

海外の論文によると、インフルエンザウイルスの生存率が最も低くなる室内環境は、温度22℃程度・湿度50%以上とされています。

加湿器を使って適度な湿度を保ちインフルエンザを予防しましょう。

室内環境の整え方の詳細については関連記事をごらんください。

日常生活で行えるインフルエンザ予防対策

食べ物やグッズの活用のほかに、日常生活で行えるインフルエンザ予防対策もあります。ここでは、厚生労働省も推奨するものを紹介します。

咳エチケットを心がける

咳エチケットとは、飛沫による感染拡大を防ぐための対策です。

咳やくしゃみが出る場合は、ティッシュで口や鼻をふさぎましょう。また、周囲に人がいる場合は顔をそむけ、1m以上離れてください。

咳などで使用したティッシュの処理に注意する

咳やくしゃみ、あるいは鼻をかんだときに使用したティッシュには、インフルエンザウイルスが含まれています。すぐにフタつきのゴミ箱に捨てましょう。

正しい方法で手洗いする

手指についたインフルエンザウイルスを体内に侵入させないためには、こまめな手洗いが有効です。正しい方法で手を洗うことで予防につなげましょう。

・流水で手を濡らし、石鹸を泡立てる
・手の平、手の甲、指の間、親指周り、爪先、手首の順に洗う
(15秒以上かけて洗うこと)
・石鹸をしっかり洗い流す
・清潔なタオルやペーパータオルで水分を拭き取る

人が多い場所に出かけない

インフルエンザの流行が始まる12月から、ピークを迎える1~3月ごろは、なるべく人が多い場所に出かけることは控えましょう。繁華街への外出も避けるのが理想的です。

抗インフルエンザ薬で予防対策ができる?

タミフル・リレンザ・イナビルの抗インフルエンザ薬は、インフルエンザの治療以外にも予防を目的として使用することができます。

予防投与による効果は、薬の種類に関わらず薬を使用している間の10日程度です。服用開始から10日以降のインフルエンザ感染に対する予防効果は確認されていません。

そのため、抗インフルエンザ薬を予防に使う場合はタイミングがとても大切です。絶対にインフルエンザにかかるわけにはいかない日や期間に合わせて薬を処方してもらうことを覚えておきましょう。

なお、予防のために抗インフルエンザ薬を使用する場合は保険適用外になります。また、インフルエンザ予防の基本はあくまで予防接種であり、抗インフルエンザ薬の使用が予防接種の代わりになるわけではないことを十分に理解しておきましょう。

抗インフルエンザ薬を予防に使える条件

抗インフルエンザ薬は、誰でも予防に使えるわけではありません。予防として使用するためには、2つの条件を満たすことが求められます。

・同居する家族などにインフルエンザ感染者がいること
・インフルエンザ重症化のリスクが高い人に当てはまること

重症化しやすい人は、以下のとおりです。

・65歳以上の高齢者
・慢性呼吸器疾患又は慢性心疾患患者
・糖尿病などの代謝性疾患患者
・腎機能障害患者

それでもインフルエンザに感染したら?

インフルエンザの予防対策を徹底しても、インフルエンザに100%感染しないわけではありません。インフルエンザに感染した疑いがある場合は、必ず医療機関を受診しましょう。

検査で原因特定して自分に合った治療を行うことが、感染拡大の予防にもなります。

インフルエンザの検査は、インフルエンザ発症(発熱が目安)から12時間以上経過すると正しい結果が出ます。

インフルエンザの検査については関連記事をごらんください。

おわりに

インフルエンザの感染経路と、日常生活で行える予防対策について紹介しました。

冬になると、本格的なインフルエンザ流行期に突入します。日頃から免疫力を高めてウイルスの侵入を防ぎ、インフルエンザ流行期を乗り切りましょう。

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