インフルエンザ治療薬の種類と用法のポイントを確認しよう

インフルエンザの治療薬タミフル、リレンザ、イナビル・・・などの抗インフルエンザ薬や、解熱剤の使用には注意点があります。インフルエンザの治療薬について、使用のポイントを知っておきましょう。

これまでのインフルエンザ関連の記事で、インフルエンザの種類から予防法までをご紹介してきましたので、特集の最後は、万一インフルエンザに罹ってしまった場合の治療薬のご紹介をしたいと思います。

 

インフルエンザの年齢別・治療/予防薬選択の目安

医療機関で主に使用されるインフルエンザ治療薬は4種類です。内服薬のタミフル、吸入薬のリレンザまたはイナビル、そして入院治療する患者さんにラピアクタ点滴薬ですが、治療薬の投与がインフルエンザ感染症の全ての患者さんに対して必須なことではありません。

患者さんの年齢や状態によって、その使用の必要性や、使用する治療薬が異なります。

また、一部の治療薬は予防目的にも使用することが可能です。

秋から冬にかけてインフルエンザの感染が始まり流行する時期になってきました。
特に受験生の皆さんやその家族の方や、何か大切なイベントで体調を崩せないような方は心配になってくる頃でしょう。

インフルエンザの予防接種・手洗い・マスクと予防は万全かと思いますが、今回はインフルエンザの予防として知っておくと助かる「もう一つのティップ

タミフル(1歳〜10歳未満、20歳以上)

A・B型インフルエンザ に有効な抗ウイルス薬です。1歳以上の子供から使用できますが、2006年、2007年の流行期に見られた服用者の異常行動に対する厚生労働省が発出した緊急安全情報などによって、使用上の注意が厳しくなりました。

現在は、注意事項を守っての服用ならば、1歳から処方できますが、「9歳未満は使用できるが、使用した場合には異常行動の恐れがあることを家族に説明すること」とされています。

一方では、「10代の患者さんには、原則として使用を差し控えること」とされています。これは、10歳代の患者さんに使用できない薬ということではなく、「10歳以上の未成年は、合併症、既往歴などからハイリスク患者とされる場合を除いて、原則として使用を中止」することとなっているからです。

リレンザ(5歳以上)

リレンザは、パウダー状の薬を口から吸入するお薬です。A・B型インフルエンザに効果があり、5歳以上の患者さんの第一選択薬です。薬の性質上、5歳以上の患者さんで、上手く吸引できる方にのみ処方されます。病院で処方されて吸引法の指導を受けた際に、その場で1回目の吸入を行うと良いでしょう。

イナビル(1歳以上)

イナビルはリレンザと同様に、粉末を吸入するタイプの治療薬です。この治療薬は、一回の吸入で治療が完了します。

10歳未満は2吸入(1容器)

10歳以上は4吸入(2容器)

A・B型インフルエンザに効果を発揮しますが、上手く吸入できないと治療効果が十分発揮されません。

昨今、病院から処方されるインフルエンザの治療薬は、タミフル・リレンザが主流となっていましたが2010年にイナビルが発売され登場して家庭に届くようになりました。

タミフルは飲み薬、リレンザ・イナビルは吸入薬です。発熱が出てから、48時間以内に使う事で効果を発揮する点、予防投与が可能な点は同じですが、それぞれ特徴があるので今回はイナビルを中心にインフルエンザの治療薬を紹介します。

ラピアクタ点滴薬(0歳から使用可能)

ラピアクタは静脈から投与する治療薬です。重度の基礎疾患や重症化しやすい重症心身障害の患者さんが適応されます。小児に対する処方は平成22年10月27日から保健適応となっています。

インフルエンザのときは解熱剤の使用方法に要注意

インフルエンザの時には使ってはいけない解熱剤があります。ポンタールやボルタレンなどの解熱鎮痛剤は、インフルエンザ脳症に罹った子供に使用すると、死亡率が高くなるとされています。

一般的に、小児科では「アセトアミノフェン」という解熱鎮痛剤を使用します。アセトアミノフェンは、乳幼児から成人まで幅広く用いられ、坐薬やシロップ、錠剤と、剤型が幅広く、インフルエンザ脳症に罹った子供に使用しても死亡率が高くならないという結果が出ています。

「インフルエンザかも!?でも、すぐに病院に行けない、近くの病院が閉まっていていけない」「すでに2日以上過ぎてしまった・・・」
こういったことで、治療にありつけず困ったことのある方も多いかと思います。
また、「病院にいかなきゃとはわかってるけど、市販薬で使えるものはないものか・・・」と思ったことのある方も多いでしょう。

まとめ

インフルエンザウイルスは、通常の風邪と異なり伝染性の高いウイルスです。ウイルスの変異もあるので、どれだけ気をつけて予防していても罹ってしまうことがあります。

重症化しないためには適切な治療が必要です。先ずはかかりつけの医師に相談しましょう。

インフルエンザ部門で当サイトのページが医師評価1位を獲得しました。

インフルエンザに関するお役立ち情報

インフルエンザに関連するQA