インフルエンザに2回かかる理由

インフルエンザに感染し今シーズンはもうかからないだろうと安心していたら、再びインフルエンザにかかった!

そんな経験をした方もいるのではないでしょうか。実は、インフルエンザは一つのシーズンで2回感染し発症することもあるのです。

それではなぜインフルエンザに2回かかるのでしょうか?

種類の違うインフルエンザにかかった

大流行するインフルエンザウイルスにはA型とB型があり、それぞれに有効な抗体が違います。

A型インフルエンザにかかり体に抗体ができても、B型インフルエンザにはA型の抗体は有効ではありません。また、B型インフルエンザでできた抗体はA型インフルエンザには有効ではないため、ひとつのシーズンにA型とB型のインフルエンザにそれぞれ感染することがあるのです。

そもそもインフルエンザではなかった可能性も?

インフルエンザと通常の風邪の症状は判別がつきにくいため、通常の風邪の場合でもインフルエンザと診断されてしまう方がいると考えられます。

そのため、1回目もしくは2回目の症状がインフルエンザではなかった可能性も考えられます。

通常、インフルエンザの感染を診断するためには、病院などで検査キットを使用したインフルエンザの検査を受ける必要があります。

しかし流行シーズン外で検査を受けられなかったときや、インフルエンザ検査が陰性でも症状などの所見があることなどから、医師は患者の症状を見たり(視診)、患者から体調を聞いたり(問診)するだけで、インフルエンザかどうかを診断する場合もあります。

同じインフルエンザウイルスに感染しないとは言い切れない

一度ウイルスに感染すると、体の中で感染したウイルスに対して抗体が作られます。

体内に抗体ができると、次に同じウイルスが体に侵入した時にすばやくウイルスを撃退することができます。インフルエンザウイルスに感染した場合も同様に抗体が作られ、同じ型のインフルエンザウイルスの場合は2回目の発症を防ぐ働きをしています。

同じシーズンに同じ型のインフルエンザを発症する事はほとんどありません。

ただし、A型インフルエンザやB型インフルエンザのなかにも複数の種類が存在しているため、同じシーズン中に種類の違うインフルエンザが流行すると、二度感染するおそれが考えられるため注意が必要です。

なお、インフルエンザウイルスは毎年のように変異するため、できた抗体もそのシーズンの間のみ有効であるといえます。

ウイルスの変異によって感染する場合も

同じシーズン中にインフルエンザを2度発症することは通常ありません。

しかし、特にA型のインフルエンザウイルスは変異しやすいことで知られており、毎年のように変異を繰り返しています。

ごくまれに、同じシーズン中に通常とは違う大きな変異を起こすことがあります。インフルエンザが大きく変異を起こした場合、1回目のインフルエンザで抗体ができていても、変異したインフルエンザウイルスに抗体が対抗できず、まれに同じシーズン中に2回目のインフルエンザを発症してしまう可能性もゼロではありません。

A型インフルエンザウイルスが変異した場合は、抗体を持っている人がいないため世界的大流行になるおそれもあります。

インフルエンザウイルスの種類

インフルエンザは、大きくわけてA型・B型・C型の3つのウイルスの種類があります。

冬になると流行するインフルエンザはA型とB型のふたつです。また、新型インフルエンザや鳥インフルエンザなどはすべてA型インフルエンザの一種で、ウイルスが変異した場合は大流行する特徴があります。

A型とB型のインフルエンザウイルスは、症状や発症期間など共通している部分が多くあります。感染したインフルエンザの型を調べる為には病院でインフルエンザの検査を受ける必要があります。

なお、C型インフルエンザは症状が風邪程度であることが多く、一般の病院では検査を行っていません。また、抗インフルエンザ薬もC型のウイルスには対応していません。

おわりに

同じシーズン中にA型インフルエンザとB型インフルエンザの両方にかからないためにも、インフルエンザの予防接種を受けることをお勧めします。

インフルエンザの予防接種は、今シーズンに流行すると予想されたインフルエンザウイルスに対応して作られています。さらにインフルエンザの予防接種は A型インフルエンザとB型インフルエンザの両方に対応しており、100%ではありませんがインフルエンザの発症を防ぐことに役立ちます。

インフルエンザの予防接種に加えて、手洗い、不織布製のマスクの着用などでインフルエンザを予防しましょう!