インフルエンザの解熱にイブプロフェンは使える!市販薬も使用可能?

イブプロフェンはインフルエンザの解熱に使用可能な解熱鎮痛成分です。イブプロフェンが含まれる市販薬のほか、インフルエンザで使えない解熱鎮痛成分も解説!

インフルエンザの感染が疑われたら、病院を受診し検査・診断を受けてインフルエンザ治療薬を処方してもらうことが基本の治療です。

しかし、土日や夜間など病院が開いていないときに、高熱や頭痛でつらい、どうしても眠れないというときは、応急処置として市販の解熱鎮痛剤を使用しても問題ありません。

ただし、解熱鎮痛成分には、インフルエンザのときも使用できる成分と使用を控えるべき成分があるため、確認が必要です。

インフルエンザの解熱に使えるイブプロフェン

イブプロフェンは痛みを感じる末梢神経に作用し、炎症を鎮めたり解熱鎮痛の効果があり、即効性が高い成分です。

イブプロフェンは、非ステロイド性抗炎症薬(NSAIDs:エヌセイズ)と呼ばれるグループの薬に分類されます。

NSAIDsは痛みや熱を下げてくれる効果がある一方で、薬によっては胃腸を荒らしてしまう副作用がみられますが、イブプロフェンは比較的副作用が少ない薬とされています。

イブプロフェンの副作用

主な副作用としては、消化器系症状(胃部不快感、食欲不振、腹痛、吐き気・嘔吐など)、発疹、かゆみ、顔のむくみなどがあります。副作用の発現頻度については調査をしていないため、副作用の出やすさなどは公式の見解がありません。

インフルエンザの解熱に使えない成分

インフルエンザの発熱には、サリチル酸系やジクロフェナク、メフェナム酸の解熱鎮痛成分は使用できません。

これらの成分は、重篤な合併症であるインフルエンザ脳炎や脳症を引き起こす危険性が指摘されているためです。

なかでも危険とされるのがサリチル酸系の成分です。市販薬では「アスピリン」や「サリチルアミド」という成分名で使われています。

アスピリンは風邪のときにも処方される成分なので、手元にあるからといってインフルエンザのときに使ってしまわないように注意しましょう。

また、「エテンザミド」は多くの風邪薬や解熱鎮痛剤に含まれている成分なので、購入前・使用前にはご注意ください。

成分名 代表的な製品
アスピリン・アセチルサリチル酸 【処方薬】
バイエルアスピリン
バファリン配合錠 など
【市販薬】
バファリンA
ケロリンS錠 など
サリチルアミド 【処方薬】
PL配合顆粒
幼児用PL配合顆粒
ピーエイ配合錠 など
【市販薬】
サンプンラク
ノースチンA など
エテンザミド 【市販薬】
新セデス錠
ナロンエース
ノーシン など
ジクロフェナクナトリウム 【処方薬】
ボルタレン
ナボール など
メフェナム酸 【処方薬】
ポンタール など

インフルエンザのときに使える風邪薬については関連記事をごらんください。 

ACE処方とAAC処方の薬も注意が必要

ACE処方とは「A:アセトアミノフェン」「C:(無水)カフェイン」「E:エテンザミド」という3種類の成分が入っている薬、AAC処方は「A:アセトアミノフェン」「A:アスピリン」「C:(無水)カフェイン」の3種類が含まれる薬です。

アセトアミノフェン単体では解熱鎮痛効果が比較的弱いため、効果を高めるためにエテンザミド・アスピリンといった他のタイプの解熱鎮痛成分や頭痛を軽減してくれるカフェインが混合されています。

アセトアミノフェンはインフルエンザにも使用できる成分ですが、いずれもエテンザミドやアスピリンが配合されているため、インフルエンザのときにはACE処方やAAC処方の薬は使用しないようにしましょう。

処方名 代表的な市販薬
ACE ノーシン
新セデス錠
ナロン錠 など
AAC バファリンプラスS
エキセドリン など

インフルエンザに使えるイブプロフェンの市販薬

イブプロフェン単一成分の薬

イブA錠

痛みのもとに直接作用してすばやく痛みを緩和させます。小粒で飲みやすいことも特徴です。

イブプロフェン配合の薬

ノーシンピュア

イブプロフェンに解熱鎮痛作用をサポートする成分を配合しています。優れた鎮痛効果が期待できます。

アセトアミノフェンとイブプロフェンのダブル処方の薬

インフルエンザに使えるアセトアミノフェンとイブプロフェンが配合され、中枢神経と抹消神経の両方に働きかけます。

バファリンルナi

痛みのもとと痛みの伝達のふたつのポイントに作用します。眠くなりにくく、胃に優しいことも嬉しい特徴です。

バファリンプレミアム

独自に開発されたクイックアタック錠で、すばやい効果が期待できます。

子どもは対象年齢に注意!

市販のイブプロフェン配合の薬は、15歳未満は使用できないものがほとんどです。市販薬を購入する前に必ず対象年齢を確認し、15歳未満向けのものを選択するように注意しましょう。

また、15歳未満に推奨されている成分は、アセトアミノフェン単一成分のものです。

小児用バファリンCⅡ、小児用バファリンチュアブル、バファリンルナJ、小中学生用ノーシンピュア、ノーシンホワイトジュニアなどがアセトアミノフェン単一成分の薬です。

イブプロフェンが効かないときは

イブプロフェンに比べて解熱・鎮痛効果が高い成分としてロキソプロフェン(処方薬名:ロキソニンなど)があります。

20歳以上の成人であれば、インフルエンザによる高熱や痛みがひどいときには処方される場合があります。処方を希望する場合は、医療機関を受診して医師に相談してください。

なお、インフルエンザ脳症やライ症候群などは20歳未満に現れるケースが多いので、医師の指示がない限り20歳未満はロキソプロフェンを使用しないでください。

インフルエンザのときのロキソニンの使用については関連記事をごらんください。

おわりに

インフルエンザの治療は医療機関を受診し、タミフル、リレンザ、イナビルなどの抗インフルエンザ薬を処方してもらうことが基本です。

休日などでどうしても医療機関に行けず、対症療法として市販薬を使わざるを得ないときは、必ず配合されている解熱鎮痛成分を確認してください。

市販薬の判断に悩んだときや、使用後に体調の変化を感じたときは、早めに医療機関を受診しましょう。

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