インフルエンザには特効薬がある!

2018年9月現在、インフルエンザウイルス自体に効果の認められている市販薬はありません。

インフルエンザウイルスに直接効く薬は、処方薬の抗インフルエンザ薬であり、発症後48時間以内での使用で発熱期間を約1〜2日短縮できるとされます。

インフルエンザを疑う症状があり具合が悪い場合は、医療機関を受診してください。

特に妊娠中や持病がある方などは、重症化するおそれもあるため、インフルエンザシーズンには注意が必要です。

インフルエンザの疑いで病院を受診する目安・タイミングは、関連記事をごらんください。

ただし、医療機関を受診する際は、あらかじめ医療機関に電話で連絡し、受診方法などの指示を受けましょう。

また、受診の際はマスクをつけ感染の拡大を防ぐよう心がけてください。

市販薬で症状を緩和させる

夜間や休日で病院が閉まっているとき、すぐに病院に行けないときなどのつらい症状には市販薬を活用することはできます。

インフルエンザのときに市販薬を使用する場合は、インフルエンザ自体を治すのではなく高熱や全身の痛みへの対症療法として使用することになります。

ただし、インフルエンザのときには使用してはいけない薬の成分があります。自己判断で安易に手元の薬を使用することはやめましょう。

使用する薬に不安がある場合は薬剤師・登録販売者に相談してください。

なお、インフルエンザは抗インフルエンザ薬を飲まなくても自然治癒しますが、症状が重い場合は早めに病院を受診するようにしてください。

インフルエンザの時に使える市販薬

痛みや発熱にアセトアミノフェン

インフルエンザによる痛みや発熱がある時には、アセトアミノフェン成分がおすすめです。

アセトアミノフェンは、中枢神経に作用して効果を発揮していると考えられている解熱・鎮痛成分です。発熱や関節の痛み、頭痛や喉の痛みにも使用できます。アセトアミノフェンは、副作用が少ないことから大人はもちろん子どもにも使用できる薬です。

アセトアミノフェン単一の成分を使用している市販薬では、タイレノールA、ラックル、小児用バファリンチュアブルなどがあります。

アセトアミノフェンの解熱鎮痛剤は、病院で処方される抗インフルエンザ薬との併用もでき、副作用が少ないことからも子どもにも使いやすい薬です。

悪寒や咳などには麻黄湯

インフルエンザによる悪寒、発熱、頭痛、咳などの諸症状には麻黄湯がおすすめです。

病院で処方される麻黄湯には、効能効果に「インフルエンザ(初期のもの)」と明記されているものがあります。国内の医療の現場でもインフルエンザに麻黄湯が使用されるケースがあります。

最近の研究により、麻黄湯には汗を出して熱を下げる効果と体の防御機能を高めることで、インフルエンザウイルスに抵抗する効果があることがわかってきました。

麻黄湯は市販もされており、小児でも使える麻黄湯もあります。

病院で処方されるものよりも生薬の配合量が少ないものもありますが、病院に行くまでの対処療法としてはおすすめの薬です。

インフルエンザが疑われ病院には行きたいが、それまでの風邪薬が欲しいという方にもおすすめできます。

インフルエンザの時に避けるべき市販薬

インフルエンザのときには以下の成分が含まれている市販薬の使用は避けてください。

サリチル酸系解熱鎮痛薬:アスピリン(アセチルサリチル酸)、エテンザミド

特にアスピリンは、他の解熱剤と比べてリスクが高いため使用は控えてください。因果関係はまだわかっていませんが、ライ症候群を引き起こすおそれがあるという疫学調査の報告もあります。

ACE処方・AAC処方の薬

ACE処方、AAC処方とは、風邪薬に良く使われる成分配合です。成分それぞれの頭文字をとって名付けられています。

ACE:アセトアミノフェン、(無水)カフェイン、エテンザミド
AAC:アセトアミノフェン、アスピリン、(無水)カフェイン

ACE処方・AAC処方には、インフルエンザのときには使用を控えるべきエテンザミドやアスピリンが含まれているため注意してください。

市販の解熱鎮痛薬や総合感冒薬には注意が必要な成分が含まれていることが多いです。市販薬を選ぶ時には、必ず成分名を確認してください。

もし市販薬を買う場合にわからないことがあれば薬剤師・登録販売者に相談してください。

おわりに

インフルエンザで市販薬を使うときは、あくまで対症療法です。

早期治療のためには病院で検査を受けて抗インフルエンザ薬を処方してもらうことをおすすめします。

また、インフルエンザの流行時期は普段から栄養と休養をしっかりとって、免疫力を落とさないように注意しましょう!