インフルエンザは市販の風邪薬で治せる?使える市販薬・使えない市販薬

インフルエンザで市販の風邪薬を使用するときに気をつけるポイントを現役薬剤師が解説。インフルエンザのときに使用可能な市販薬、使用を控えるべき市販薬を詳しく紹介します!

インフルエンザは市販の風邪薬で治せるわけではない!

2017年10月現在、インフルエンザウイルスに効果の認められている市販薬はありません。インフルエンザウイルスに直接効く薬は、処方薬の抗インフルエンザ薬のみになります。

インフルエンザが疑われる症状がでた場合は、合併症や重症化、感染拡大を防ぐためにも病院を受診して検査をうけましょう。

市販薬で症状を緩和させる

インフルエンザは基本的には病院を受診しますが、夜間や休日で病院が閉まっているとき、どうしてもすぐに病院に行けないときなどのつらい症状に応急処置として市販薬を活用することができます。

インフルエンザのときに市販薬を使用する場合は、インフルエンザ自体を治すのではなく、高熱や全身の痛みへの対症療法として使用することになります。

ただし、インフルエンザのときには使用してはいけない薬の成分があります。自己判断で安易に手元の薬を使用することはやめましょう。使用する薬に不安がある場合は薬剤師・登録販売者に相談してください。

インフルエンザの時に使える市販薬

痛みや発熱にアセトアミノフェン

インフルエンザによる痛みや発熱がある時には、アセトアミノフェン成分がおすすめです。

アセトアミノフェンは、中枢神経に作用して効果を発揮していると考えられている解熱・鎮痛成分です。発熱や関節の痛みはもちろん頭痛や喉の痛みにも使用できます。アセトアミノフェンは、副作用が少ないことから大人はもちろん子どもにも使用できます。

アセトアミノフェン単一の成分を使用している市販薬では、タイレノールA、ラックル、小児用バファリンチュアブルなどがあります。

アセトアミノフェンの解熱鎮痛剤は、病院で処方される抗インフルエンザ薬との併用もでき、副作用が少ないことからも子どもにも使いやすい薬です。

悪寒や咳などには麻黄湯

インフルエンザによる悪寒、発熱、頭痛、咳などの諸症状には麻黄湯がおすすめです。

病院で処方される麻黄湯には、効能効果に「インフルエンザ(初期のもの)」と明記されているものがあります。国内の医療の現場でもインフルエンザに麻黄湯が使用されるケースがあります。

最近の研究により、麻黄湯には汗を出して熱を下げる効果と体の防御機能を高めることで、インフルエンザウイルスに抵抗する効果があることがわかってきました。

麻黄湯は市販もされており、小児でも使える麻黄湯もあります。病院で処方されるものよりも生薬の配合量が少ないものもありますが、病院に行くまでの対処療法としてはおすすめの薬です。また、インフルエンザが疑われるときに病院に行くまでの風邪薬が欲しいという方にもお勧めできます。

インフルエンザの時に避けるべき市販薬

インフルエンザのときには以下の成分が含まれている市販薬の使用は避けてください。

サリチル酸系解熱鎮痛薬:アスピリン(アセチルサリチル酸)、エテンザミド

特にアスピリンは、他の解熱剤と比べてリスクが高いため使用は控えてください。因果関係はまだわかっていませんが、ライ症候群を引き起こすおそれがあるという疫学調査の報告もあります。

ACE処方・AAC処方の薬

ACE処方、AAC処方とは、風邪薬に良く使われる成分配合です。成分それぞれの頭文字をとって名付けられています。

ACE:アセトアミノフェン、(無水)カフェイン、エテンザミド
AAC:アセトアミノフェン、アスピリン、(無水)カフェイン

ACE処方・AAC処方には、インフルエンザのときに使用を控えるべきエテンザミドやアスピリンが含まれているため、使用は控えてください。

市販の解熱鎮痛薬や総合感冒薬には注意が必要な成分が含まれていることが多いです。市販薬を選ぶ時には、必ず成分名を確認してください。

インフルエンザのシーズン中に熱や風邪のような症状がでた場合は、医療機関への受診を優先しましょう。もし市販薬を買う場合にわからないことがあれば薬剤師・登録販売者に相談してください。

おわりに

インフルエンザで市販薬を使うときは、あくまで応急処置・対症療法です。早期治療のためにも病院で検査を受けて抗インフルエンザ薬を処方してもらうことが大切です。市販薬を使用しても、その後は必ず病院を受診するようにしましょう。

また、インフルエンザの流行時期は普段から栄養と休養をしっかりとって、免疫力を落とさないように注意しましょう!

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