年越し・大みそか・正月・元旦にインフルエンザになったときの対策リストです。
目次
インフルエンザの基礎知識
インフルエンザの症状・見分け方について
インフルエンザの三大症状は以下のようなものです。
①高熱(38.5〜40度もの発熱)
②寒気・悪寒
③強い関節痛・筋肉痛・頭痛
風邪より症状がきつく、胃腸炎より高熱や全身の痛みが出やすいといった特徴があります。
インフルエンザが発症したらまずは病院検索
まずは発症後48時間(2日)以内に病院でインフルエンザ治療薬(イナビル・タミフル・リレンザ・ラピアクタなど)をもらうのが無難です。
(大みそか・正月の病院の探し方を後ほど記載します)
どうしても大みそか・正月に病院にいけない場合は、
① 市販のインフルエンザに効く薬を使用(後ほど記載します)
② インフルエンザで使えない市販薬の成分には気をつける
③ 脱水症状などに気をつけつつ3〜5日ほど安静にする(3日以内に体調が回復しない場合は病院にいきましょう)
といった対応を取りましょう。
インフルエンザ治療薬の予防使用
インフルエンザ治療薬(イナビル・タミフル・リレンザ)などは予防にも使用することが可能です。
大みそか・正月や、その前後で家族がインフルエンザになった場合は、予防としてイナビルを処方してもらうことも検討できます。
(ただし、いずれの薬も病院で処方してもらう必要があります)
関連記事1:「ここぞ!」というときに予防目的にも使えるインフルエンザ治療薬:タミフル・イナビル・リレンザ!
関連記事2:【インフルエンザ予防薬編】「イナビル」の予防使用方法・予防効果・予防期間・価格などのまとめ
インフルエンザにかかりやすい人はどんな人?
5歳〜15歳未満の方の発症数が多く、今年のインフルエンザは発症数(患者数)の約50%が5〜15歳になっていて、主に学校で感染します。
死亡数は60代から上がり、80代から急激に上昇します。死亡理由はインフルエンザの初期症状ではなく、重症化による肺炎などが多くなっています。
成人の場合は体調が悪かったり体力・免疫力が落ちている方が発症しやすいとされます。
関連記事:年齢別のインフルエンザの発症人数・死亡人数についての解説
大みそか・正月の病院探し・こどもの救急相談
T-PEC 年末年始当番医検索
T-PEC 年末年始当番医検索( http://t-pec.jp/mw/modules/tbisyagai/ )
2014年12月31日から2015年1月3日までの4日間の、それぞれの日に受診可能な病院を調べることができます。
内科・小児科・・といった診療科目別と、市区町村別に検索をかけることができます。
東京都医療機関案内サービス「ひまわり」
東京都医療機関案内サービス「ひまわり」( http://www.himawari.metro.tokyo.jp/qq/qq13tomnlt.asp )
東京都が運営する、東京都内の病院・医療機関のネット検索サービスです。
病院以外にも緊急時に相談できるものがあります
小児救急電話相談
急な子どもの病気の対応について、小児科医師や看護師に電話で相談できるサービスです。
電話で、「#8000」をプッシュして通話することで、各都道府県の相談窓口に電話が自動転送され、子どもの症状に応じた対処方法について相談することができます。
病院の診療を受けたほうがよい場合は、受診する病院などのアドバイスを受けることもできます。
119番
いざとなったら電話で「119」をプッシュして救急車を呼び、相談しましょう。
異常行動があるときや、意識が朦朧としていたり、重症になりつつあるときはインフルエンザでも早めの処置をしたほうが良いです。
インフルエンザのときに自宅でできる治療法と過ごし方
インフルエンザを発症した場合の基本的な治療方法は発症後48時間以内(2日 以内)にインフルエンザ治療薬(イナビル・タミフル・リレンザ・ラピアクタ)を使用するというものになります。
まずは、医療機関でこれらの処方薬を入手することが大切です。
処方薬以外にインフルエンザの治療で使えるもの
処方薬以外の薬は、大みそかや正月も営業しているドラッグストアで入手できるかもしれません。
● 麻黄湯(まおうとう)
麻黄湯(まおうとう)は、処方薬としてインフルエンザのときに提供されることが多いですが、市販薬としても購入することができる漢方薬です。インフルエンザの初期症状に使える他、寒気・発熱・頭痛・鼻づまりなどに効果があります。
関連記事:インフルエンザの治療に使える漢方薬! 市販でも買える麻黄湯(まおうとう)の効能効果と副作用を解説
● アセトアミノフェン(発熱・頭痛に)
インフルエンザの時には使用できる薬と使用できない薬があります。
代表的なところだと解熱剤、痛み止めの選択で気をつける必要があり、アセチルサリチル酸、アスピリン、エテンザミド、アセチルアミドなどの成分は使用できないので注意が必要です。
一方で、インフルエンザの発熱時はアセトアミノフェン製剤(市販だとタイレノール等)が使用できます。
そのほか、20歳以上の成人であればイブプロフェン製剤、ロキソプロフェン製剤(市販だとロキソニンS等)といったものも使われます。
関連記事:インフルエンザの時に市販薬の痛み止めや解熱鎮痛剤を選ぶ時のチェックポイント3選
関連記事:インフルエンザの高熱発熱や頭痛にロキソニンは使える?インフルエンザで使える成分を確認しよう
インフルエンザ治療薬は最後まで服用しましょう
インフルエンザの治療薬を使用すると1〜2日で回復することが多いですが、体内のインフルエンザウイルスは体調回復後2〜3日は残っていますので再発防止の意味も含めしっかりと服用することが重要です。
高熱に対する脱水症への対策をしましょう
インフルエンザで高熱がでたり、胃腸がやられて下痢や嘔吐が起こると水分不足による「脱水症状」が起こりやすくなります。
脱水症状への対策は「水分摂取」と「ミネラル摂取」の2本対策が重要となります。
水分摂取は水・お茶などでも大丈夫ですが、ミネラルの摂取はスポーツドリンク・お味噌汁・お吸い物などが水分も一緒に取れるのでオススメです。
なるべく個室で安静にし、こまめな換気をしましょう
インフルエンザウイルスは湿度に弱い傾向にあるため、加湿器をつけたり濡れたタオルを部屋に干して「湿度を40〜60%」以上に保つことが大切です。
インフルエンザは他人に感染しやすいものですので、感染中は他の家族と部屋を分けるなどの対応を取ることも大切です。
小さな子供が発症しやすいので、一人で過ごすことが難しいときは、ママかパパなど看病する人をなるべく一人決めて感染の広がりを予防することも大切です。
また、なるべく1メートルは距離をおいて看病をしたほうが良いとされています。
1時間に数回は換気を行い、室内のウイルスを減らすことも大切です。
看病をする方はマスクの着用を
看病をする方もマスクを着用して感染の拡大を予防しましょう。
使用したティッシュはビニール袋に包んですぐにゴミ箱に捨てましょう。
体液のついたものは消毒を
感染者の便・尿・吐いたもの・汗などにはウイルスが含まれやすいです。
これらの清掃時は消毒をおこなうか、80度以上の熱湯での消毒を行いましょう。
関連記事:インフルエンザやノロウイルスに効く!本格的な消毒液を自宅で簡単に作る方法
人ごみや行列を避ける
初詣の行列に長時間連れ出したり、デパートやイベントなど大勢の人ごみに連れていくのは避けましょう。
ただ、家族の方が初詣などで賑やかな場所に行くこともあるでしょう。
一緒に住んでいる家族の方には感染しやすいので特に注意が必要です。
その時のポイントはベタですが「①マスクをする」「②帰宅時や食事の前後は手洗いとアルコール消毒をしっかりする」の2点です。
インフルエンザウイルスは「湿気」が苦手なウイルスで、「手洗い・アルコール消毒が有効」なウイルスです。
マスクをすることで、インフルエンザウイルスが侵入する確率が下がるだけでなく、口元・鼻元の湿度が高くなりインフルエンザウイルスの苦手な空間ができ、感染しにくくなります。
おわりに
インフルエンザの感染期間は、「体調が改善してから2〜3日」ほど続きます。また、潜伏期間は2日間ほどです。
このあたりの期間は一緒に住んでいる家族の方も含めて注意するようにしましょう。