インフルエンザと喘息は併発しやすい!

インフルエンザは喘息発作を引き起こす原因のひとつとされており、インフルエンザに感染することで喘息が併発することは多くあります。

また喘息や呼吸器疾患がある方は、インフルエンザが重症化する可能性のあるハイリスク群に含まれているため、インフルエンザシーズンには最大限の注意が必要です。

インフルエンザと喘息で気をつけるべき症状

インフルエンザは、1日〜3日の潜伏期間を経て発症します。インフルエンザは次のような症状が特徴です。

インフルエンザの主な症状

・38℃~40℃の高熱
・悪寒・寒気
・筋肉痛・関節痛
・鼻水、鼻づまり、くしゃみ
・のどの痛み
・咳、痰
・呼吸困難
・頭痛、めまい
・全身倦怠感
・食欲不振
・腹痛、嘔吐・下痢

インフルエンザの主な種類には、A型とB型があります。A型は全身症状と呼吸器症状が強く、B型は消化器症状が強く出る傾向があります。

重症化のサインになる症状

次のような症状が出現していると、インフルエンザや喘息が重症化しているおそれがあります。すぐに医療機関を受診しましょう。

・熱がぶり返し、咳が悪化している
・喘鳴(ゼーゼーという呼吸音)や息切れが出現している
・黄色いたんが増加している
・痰に血が混じっている
・胸背部や腹部の痛みや圧迫感
・頻回に繰り返す嘔吐・下痢
・食事・水分がいつもの半分もとれない

インフルエンザの症状に関して詳しくは関連記事をごらんください。

喘息持ちの方がインフルエンザにかかった時の対処

喘息の症状を管理する

インフルエンザにかかってしまったら、まずかかりつけの医師にみてもらい喘息の症状を悪化させない為のアドバイスを受けましょう。念のため、発作時の薬を処方してもらうのも良いでしょう。

喘息を持つ人がインフルエンザを発症すると喘息発作が出やすくなるため、インフルエンザにかかっている間は喘息の管理が必要です。ピークフロー値を常に確認しながら喘息の自己管理を徹底しましょう。

抗インフルエンザ薬と喘息の薬の併用

抗インフルエンザ薬と喘息の薬を併用しても問題ありません。

抗インフルエンザ薬には、飲み薬であるタミフルや点滴であるラピアクタ、そして吸入薬であるリレンザ、イナビルなどがあります。抗インフルエンザ薬は、A型・B型インフルエンザウイルスに効果があります。

■抗インフルエンザ薬と喘息の薬はどちらを先に使う?

リレンザやイナビルなど、吸入型の抗インフルエンザ薬と喘息用の吸入薬を併用する場合は、喘息用の薬を先に吸引しましょう。

ステロイドの吸入薬と気管支拡張薬(β刺激薬)のふたつを使用している場合にリレンザ・イナビルの吸入薬を使用するときは、気管支拡張薬(β刺激薬)→ステロイドの吸入薬→リレンザやイナビルの順番で吸入しましょう。

薬を使用する場合は、必ず医師の指示を正しく守って使用してください。

重症化を防ぐためのインフルエンザ予防対策

インフルエンザの重症化や、インフルエンザの感染で喘息発作を引き起こすことを防ぐためには、なによりもまずインフルエンザを予防することが大切です。

インフルエンザ予防接種を受ける

インフルエンザの予防接種は、ウイルス感染を確実に防ぐわけではありませんが、感染後の発症と発症後の重症化を軽減する効果が認められています。

インフルエンザの流行は毎年12月頃からはじまり1月から3月にピークを迎えます。また、インフルエンザワクチンは接種して2週間後ぐらいから効果を発揮し、約5か月ほど持続します。

このことを考慮して、本格的なインフルエンザシーズンを迎える前の10月〜11月に、かかりつけの医療機関や医師とも相談の上で予防接種を受けましょう。

2017/2018年度のインフルエンザ予防接種について、詳しくは関連記事をごらんください。

喘息の薬や機器の使い回しをしない

他の人に自分の喘息薬や機器を使わせないように注意しましょう。喘息薬の吸入器や噴霧器、またその管やマウスピースなども同様です。

こまめな手洗い

帰宅時や食事前などはこまめに手を洗いましょう。手洗い後にアルコール消毒をすることも効果的です。

マスクの着用

インフルエンザは飛沫感染や接触感染が主な感染経路です。マスク着用にはインフルエンザからの感染予防にある程度の効果があるとされています。

インフルエンザシーズンに人混みに行く場合は特にマスクを忘れずに着用して出かけましょう。

免疫力を高める

インフルエンザの感染を予防するには免疫力を高めておくことも大切です。十分な睡眠とバランスの良い食事を心がけましょう。

インフルエンザ予防対策について、​詳しくは関連記事をごらんください。

おわりに

喘息をお持ちの方のインフルエンザ対策は「第一に感染の予防」「第二に重症化の回避と喘息発作への対応」です。

インフルエンザは感染を完全に防ぐのはなかなか難しい病気ですが、予防接種の活用と、発症後の早期発見・早期治療で重症化を防ぐことができますので、しっかり備えて冬を乗り越えましょう。