はじめに:大阪と愛媛の病院内でインフルエンザ集団感染が発生し、70〜80歳代の患者が肺炎で死亡

大阪府寝屋川(ねやがわ)市の民間病院「大阪府結核予防会大阪病院」で、入院患者12人と看護師ら19人の計31人がインフルエンザに集団感染していたと同病院が1月22日に発表しました。

1月9日に看護師4人がインフルエンザを発症後、入院患者と看護師らの間で次々とインフルエンザが発症し、インフルエンザ治療薬を使った予防策などもとったものの19日まで発症者が増え続けたといいます。感染したウイルスはいずれもインフルエンザA型と判定されていました。

インフルエンザとの因果関係は特定していないものの、気管支の治療で入院中だった71歳女性と、肝臓がんの治療で入院中だった81歳男性がいずれも肺炎で死亡しました。

亡くなった男性は白血病治療のため入院中だったということで免疫力などが低下している状態でインフルエンザにかかり重症化してしまった模様で、15日に感染し17日にお亡くなりになっています。

また、愛媛県八幡浜(やわたはま)市の「市立八幡浜総合病院」でも入院患者24人と職員12人の計36人がインフルエンザに集団感染していたと同病院が1月21日に発表しました。

こちらでは誤嚥(ごえん)性肺炎の治療で入院中だった84歳の女性がインフルエンザを発症し、多臓器不全で使用しました。

インフルエンザの死亡事例は65歳以上の高齢層で発生する傾向があるため、恒例の方や体力や免疫力が下がっている方は、インフルエンザの予防と合わせて、インフルエンザ感染後に肺炎などに重症化させないことが大切になります。

高齢者のインフルエンザの合併症と肺炎について

インフルエンザの初期症状自体で死亡に繋がることはほぼありませんが、インフルエンザの症状が重くなって「気管支喘息の悪化」「気管支炎・肺炎」「インフルエンザ脳炎・ライ症候群」といったものにつながると致命傷になることがあります。

とくに65歳以上の高齢者は体力と免疫力が落ちがちで、インフルエンザによって肺炎などの合併症を招きやすくなっています。

過去事例でも、「高齢者が全年齢でもっとも死亡数が多い」ことがわかっており、その死因の多くは今回の死亡原因と同じく「肺炎」となっています。

おわりに:65歳をこえたら肺炎球菌ワクチンを摂取しましょう

インフルエンザの重症化、合併症で多い「肺炎」の予防として、「肺炎球菌ワクチン」を受けておくことも大切です。

肺炎球菌ワクチンは65歳以上からは「定期接種」となっており、65歳以上の方に対しては国や自治体が推奨しているワクチンで自治体が予防接種費用を助成していることも多いワクチンです。

また、もし「インフルエンザかも!?」と思える症状が出てしまった場合は至急医療機関で治療にあたることが大切です。

インフルエンザの治療薬は着手が早ければ早いだけいいとされ、とくに発症後48時間以内に治療することが大切です。