鼻・おでこ・Tゾーン周辺の顔湿疹は脂漏性皮膚炎かも

顔の中でも鼻、おでこ、Tゾーン周辺が痒く、肌がかさついたり、ポロポロ剥がれ落ちたり、赤くなったり・・といった症状がみられた場合、脂漏性皮膚炎の可能性があります。

ほかの顔湿疹が洗剤やハウスダストなどの刺激が原因なのに対し、脂漏性皮膚炎の原因は皮脂分泌機能の異常やマラセチア真菌というカビの一種とされています。

このマラセチア真菌がどのように作用して顔湿疹が起こるのでしょうか?

この記事では脂漏性皮膚炎が発症する原因と対処法について解説していきます。

オイリー肌は要注意!脂漏性皮膚炎の原因は皮脂の分泌異常にあった

脂漏性皮膚炎の原因のひとつとなるマラセチア真菌。

カビの一種と言われると、自分の肌は清潔じゃなかったのかと心配になりますよね。実はマラセチア真菌は誰の肌にもいる常在菌。問題は皮脂が大好物ということです。

オイリー肌やホルモンバランスの乱れなどで皮脂が過剰に分泌されてしまうと、マラセチア真菌はどんどん皮脂を食べてしまいます。

そして皮脂に含まれている中性脂肪を分解し、遊離脂肪酸という物質を作り出してしまうのです。この遊離脂肪酸が厄介で、肌に対する刺激が強いとされており、結果、湿疹を引き起こしてしまいます。

そのため脂漏性皮膚炎は皮脂分泌の多い鼻やおでこ周辺のTゾーンに起こりやすいのです。顔だけでなく頭皮にもみられることも多く、その場合はフケがたくさん出ます。

夏は皮脂分泌が過剰になるので要注意!

梅雨から夏にかけて、肌のテカリが気になることはありませんか?

それは湿度が高くなったり、暖かい気候になると皮脂分泌が過剰になるためです。紫外線によるダメージは肌を乾燥させ、無防備な状態にしてしまいます。

結果、肌はバリアの役割を持っている皮脂を多く分泌してしまうのです。

脂漏性皮膚炎の対処法は?

脂漏性皮膚炎を改善するためには何を心がければよいのでしょうか?食生活、肌のケア、睡眠と3つのパターンから見直してみましょう。

食生活:脂質の摂取を抑え、ビタミン摂取を心がける

まず皮脂分泌の原因になる脂質の摂取は抑えましょう。かわりに肌の形成に欠かせない、ビタミンB群(Bl、 B2、B6、B12、ナイアシン、パントテン酸、葉酸、ビオチン)やビタミンCを積極的に摂りましょう。

オススメの食品は、レバー、牛乳、バナナ、納豆、ほうれん草、ピーマン、アセロラジュースです。

肌のケア:肌を清潔な状態で保とう

汗や細菌による刺激を防ぐために肌を清潔な状態で保つよう心がけましょう。朝晩の洗顔では泡立てた洗顔料で優しく顔を洗い、ぬるま湯ですすぎます。

タオルでの拭きとりは、顔にそっと押し当てるようにしましょう。外出先ではこまめに汗を拭きとることも大切です。

睡眠:肌のターンオーバーは寝ている時に起こっている

健康的な肌には質の良い睡眠が欠かせません。

肌の新陳代謝と言われるターンオーバーは起床時ではなく、寝ている間に起こっています。特に成長ホルモンの分泌が活発になる入眠からの3時間がカギです。

もちろん睡眠時間の充分な確保も大切です。

寝不足が肌トラブルの元であることは多くの人がすでに経験されていると思います。いま一度、ご自身の睡眠を振り返ってみましょう。

さいごに:脂漏性皮膚炎は早めの治療が大切

さいごに脂漏性皮膚炎の治療は基本的に抗真菌薬が中心です。ただし症状が悪化すると、ステロイドや抗生物質、ビタミン剤の服用など治療が複雑化するおそれがあります。

早めに皮膚科を受診し、治療を始めることが大切です。