はじめに

赤ちゃんの肌って「きれいなピンク色」ってイメージがありますよね。

ところが、生後2~3日で、肌がだんだん黄色に・・・。

これって病気?と心配するママへ「新生児黄疸」の原因と症状を紹介します。

 

どうして黄疸になるの?

胎児は赤血球が多い傾向にあります。

 

赤ちゃんはママのお腹から出てくると体内の赤血球がどんどん壊されていきます。

これは胎内のでの赤血球と生まれてからの赤血球の成分が微妙に違う事が原因です。

その際、血液中の赤血球が壊れた時に出るビリルビン(黄色い色素)が増加します。

 

ビリルビンは大部分が便や尿と共に体外に排出されますが、新生児は処理できず残ってしまいます。

 

そのため肌や白目が黄色くなる黄疸が出やすくなります

 

一般的な黄疸

●生理的黄疸

・生後2~3日頃から「ほとんどの赤ちゃん」にみられます。

・日本の赤ちゃんの90%以上に生後2~3日ごろから現れます。

・通常は1週間前後をピークに消えていきます。

 

●母乳性黄疸

・母乳成分はビリルビンの処理を阻害するホルモンが含まれています。

・母乳の赤ちゃんは黄疸が3〜4週間、またはそれ以上続く場合もあります。

・急に母乳をやめる必要はありません。

・ミルクに変えるかどうかは自分で判断が難しいため、医師に相談しましょう。

・他の問題がなければ通常は自然に消えていくものなので特に問題はありません。

 

注意が必要な黄疸

●血液不適合による黄疸

生後24時間以内と早くから起こります。

一般的な生理的黄疸と比べると、黄疸が強めに出ます。

母親と赤ちゃんの血液型が違う場合におこりますが、全てにおこるわけではありません。

①ABO型不適合:母親がO型で子どもがA型もしくはB型

②RH型不適合:母親がRHプラスで子どもがRHマイナス

RH式血液型不適合は、まれに重症化し核黄疸を引き起こす事があります。

 

重症の可能性がある黄疸

●核黄疸

・脳の基底核という部分にビリルビンが沈着し、神経細胞が損傷して脳性麻痺の原因になるものです。

・主な初期症状はぐったりしている、眠ってばかりいる、母乳やミルクののみが悪い、など。

・病状が進行すると、全身の硬直、体を弓なりに後ろに反る、甲高い泣き声、けいれん、などが起こる。

・皮膚が黄色くなるのが強くなり、足の裏や手の平が黄色くなっていたら要注意です。

・核黄疸は初期症状のチェックが重要です。

 

新生児黄疸の治療法は?

新生児に黄疸が見られた場合、症状が重篤化しないように治療が必要となる場合があります。

 

〇光線療法

赤ちゃんにアイマスクをして保育器に24時間入れ、青や緑の強い光を当てる治療法です。

強い光を当てる事で体内のビリルビンをサイクロビリルビンに変化させます。

サイクロビリルビンは尿によって体外に排出される為、体内のビリルビン値が減少します。

副作用として、発疹や下痢、体温の上昇がありますが、いずれも治療が終われば次第に消えていく軽いものです。

 

〇交感輸血

体内の血液を交換することによって、血中のビリルビンや血液型に対する抗体を取り除きます。

核黄疸などの病的黄疸に重篤化してしまった場合に行われる事が多いです。

 

おわりに

新生児の黄疸は、ほとんどの赤ちゃんに起きるものです。

通常あまり心配はいりません。

ただし、長引く黄疸は要注意です。気になったら、すぐ医師に相談しましょう。