皮膚に赤いブツブツがいっぱいできて、激しいかゆみに悩まされる蕁麻疹(じんましん)。食べ物のアレルギーやストレスが原因になるほか、日光にあたることで生じる場合があります。これが「日光蕁麻疹」です。

この記事では日光蕁麻疹の主な症状や原因、さらに病院での治療や多形日光疹との違いについて解説していきます。

日光蕁麻疹の主な症状

日光蕁麻疹の症状は、日光があたった部分のみにあらわれます。主な症状は膨隆疹(ぼうりゅうしん)という小さなブツブツで、かゆみを伴うのが特徴です。

場合によってはブツブツではなく、皮膚が赤くなったり、ミミズ腫れになることもあります。

症状の経過

日光蕁麻疹の症状が出るのは比較的早く、直射日光を浴びた直後~15分以内にあらわれます。

症状が出ても、日光があたらない状態にすれば、10分~2時間ほどで消失することがほとんどです。しかし中には、放置したために重症化するケースもあります。ときには頭痛や吐き気、腹痛といった体調不良も起こすことを知っておきましょう。

日光蕁麻疹を発症しやすいケース

日光蕁麻疹は、4月から9月にかけて特に発症しやすいとされています。このほか、海やプールといった肌を露出するケースも注意が必要です。    

日光蕁麻疹の原因

日光蕁麻疹の原因は、不明な点が多いというのが現状です。現在、原因として考えられているのは、直射日光の刺激によるヒスタミンの分泌。ヒスタミンとは、かゆみや炎症を引き起こす原因物質です。花粉症の原因としても知られています。

ヒスタミンには血管を拡張させる働きもあるとされており、これが日光蕁麻疹で皮膚が赤く腫れる原因とされています。

日焼け止めで予防できる?

日光蕁麻疹の原因となっているのは、太陽の光そのものです。日焼け止めは紫外線から肌を守るものなので、光からは肌を守れません。そのため、日光蕁麻疹の予防に日焼け止めは無効となります。

日光蕁麻疹の治療・検査

日光蕁麻疹の症状が出たら、できるだけ早く日光があたらない場所へ移動しましょう。体調不良を起こさないよう安静にして、患部を冷やしてください。

冷却には冷たいタオルや、保冷剤をタオルで包んだものなどを使うと良いでしょう。氷を直接あてたり、水圧の強いシャワーをあてるのは、皮膚を刺激するので控えてください。

日光蕁麻疹の検査

蕁麻疹はすぐに治まる場合もあれば、再発を繰り返すこともあります。また、実は日光以外のものが原因だったということもあるので、症状が長引いたり再発を繰り返す場合は、病院で検査を受けると良いでしょう。

日光蕁麻疹の疑いで検査を受ける場合も、ほかの蕁麻疹の場合と同じく、まずは原因を特定します。検査で行われるものは、以下の通りです。

①問診
日光蕁麻疹を発症した直近の生活環境を確認し、原因特定に役立てます。

②血液検査
体の健康状態を確認するほか、血清中のIgE量を調べることで何が原因でアレルギー反応を起こしているか調べます。場合によっては別の病気による蕁麻疹の可能性も考え、尿検査も実施されます。

③皮膚スクラッチテスト
皮膚に引っかき傷をつけ、アレルギーの原因物質を塗布する検査。

④皮内反応テスト
アレルギーの原因物質を注射することで反応を確かめる検査。

これらの検査を通して日光蕁麻疹と診断された場合は、抗ヒスタミン薬や抗アレルギー薬が処方されます。

日光蕁麻疹と多形日光疹との違い

日光にあたることで皮膚にブツブツが生じるのは、日光蕁麻疹だけではありません。

似た症状が特徴の皮膚疾患のひとつに、多形日光疹(たけいにっこうしん)があります。

多形日光疹も日光蕁麻疹と同じように、原因がハッキリと解明されていません。ただし思春期以降の若い女性が発症するケースが多いことに、何らかの関係があるとされています。

多形日光疹と日光蕁麻疹の違いは、主に2点です。

違い① 症状が出るまでのスピートに個人差がある

比較的早く症状が出る日光蕁麻疹と比べて、多形日光疹は症状が出るまでの時間がバラバラとされています。日光にあたってから数十分で発症する場合もあれば、数時間経って発症するケースもみられます。

違い② 完治するまでに時間がかかる

日光蕁麻疹は迅速に治療・対処を行えば、比較的早めに症状が消失するケースがほとんどです。

しかし多形日光疹は、治療を終えるまで数日、長ければ約半月かかるというケースもみられます。また、夏場では室内でも発症することがあるので注意が必要です。

さいごに

太陽がまぶしい季節は、外でのレジャーが楽しい時期でもあります。夢中になっているうちに、気付いたら皮膚がダメージを受けていたということがないよう、健康面に注意しながら楽しみましょう。また、日光に長時間あたると分かっている場合は、あらかじめ長袖の上着や帽子などを用意しておくのもおすすめです。