帯状疱疹になったらどんな治療をするの?

帯状疱疹の治療には抗ウイルス剤、鎮痛消炎剤の服薬や点滴。

帯状疱疹の痛みや帯状疱疹後神経痛予防のために、初期段階での神経ブロック注射を行うのが一般的な治療法です。

抗ウイルス薬はファムビル、バルトレックス、ゾビラックスのいずれかが患者の体質や症状に合わせて処方されます。重症の場合は入院して抗ウイルス薬(アシクロビル、ビダラビン)の点滴注射が行われます。

局所的な症状には初期に非ステロイド抗炎症薬、水疱期を過ぎたら細菌の二次感染防止のために化膿疾患外用薬、潰瘍がある場合は潰瘍治療薬を貼付します。

抗ウイルス薬の効果と副作用について

帯状疱疹の原因となるのはヘルペスウイルスですので、治療にはこのウイルスの増殖を抑える抗生物質が使われます。

主流になっているのがファムビル、バルトレックス、ゾビラックスの3種類。

ファムビル・・・ペンシクロビルのプロドラッグ。
バルトレックス・・・アシクロビルのプロドラッグ。ゾビラックスの改良品で肝臓で分解後にアシクロビルに変換されるので吸収率が高い。
ゾビラックス・・・アシクロビル。肝臓で分解されて効果が薄まってしまうので服用量が多いのが欠点。

※プロドラックとは、お薬が体内に代謝されてから作用がでるタイプのお薬です。

服薬の注意点

・妊娠中や妊娠してると思われる人は医師に相談すること
・腎臓の悪い人や高齢者は薬の排泄が遅れがちになるため量を減らしたり、服用間隔をあけたりして調節する場合があります。

副作用

副作用は少ないお薬ですが以下のような症状がしばしば見られます。

副作用:下痢、吐き気、腹痛、などの胃腸症状。発疹、めまい、眠気、頭痛など。

市販薬で治せないの?

帯状疱疹に使われる抗生物質は薬局やドラッグストアで購入することはできません。医師の処方のみです。

「ヘルペスウイルスが原因なら、水疱に口唇ヘルペスの市販薬を塗ればいいのではないか?」という声がありました。

外用薬として処方される「アラセナA」は、市販薬では口唇ヘルペスの治療薬「アラセナS」として販売しています。スイッチOTCですので成分は同じビダラビンです。確かに皮膚にできた水疱に効果を発揮しますが、根本的な治療にはなりません。

帯状疱疹は神経の病気です。症状を鎮めるには体の中のウイルスの活動を抑えなければなりません。

そのためには早い段階(できれば水疱ができる前)に抗ウイルス薬の経口投与を始めないと、薬自体が効かなくなってしまう場合があります。さらに、初期段階での治療が遅れると皮膚症状が治まったあとも、長い期間(1~2年、人によっては生涯)神経痛に悩まされる可能性もあります。これが帯状疱疹後神経痛と呼ばれるものです。

自己判断は危険ですので、帯状疱疹の疑いがある場合は必ず病院で治療を受けてください。

個人輸入薬に関して

ネット通販で海外の抗生物質を個人輸入して販売しているサイトがありますが、こちらも完全自己責任です。

どのような副作用があるかわかりません。必ず病院で医師の診断に従い薬を処方してもらってください。

おわりに~医師の指示にしっかり従うことが早期回復の要~

帯状疱疹の治療において最も重要なのが発症初期の治療開始と規則正しい服薬です。

不規則だったり、途中でやめてしまったりすると「薬物耐性ウイルス」が出現し、お薬が効かなくなってしまう場合があります。

そして、治療が長引くだけでなく、皮膚症状が無くなっても長期の神経痛に悩まされたりする可能性があるからです。もし、症状の回復が見られないなど、処方された薬が合わないようなら早めに医師に相談して自分に合ったお薬を処方してもらいましょう。