お子さんの様子を見ていて「なんだか最近よく頭をかいているな」「こまめにシャンプーしているのに頭を痒がっている」と思ったら要注意!アタマジラミに感染しているかもしれません。アタマジラミに関する相談は、東京都内の保健所に寄せられたものだけで年間1000件を超える年もあるほど、じつは身近な問題なのです。

 

今回はアタマジラミ感染のおもな経路と症状、駆除方法をご紹介します。大人の知識不足が感染拡大をまねくこともありますので、しっかりとチェックしましょう。

 

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アタマジラミ感染のおもな症状

・強いかゆみ

・かゆい部分を引っ掻いたことによる二次的な皮膚の炎症

 

 

アタマジラミに血を吸われると強いかゆみや湿疹を生じます。シラミは髪の毛にしがみついているため通常のシャンプーでは駆除しにくいのがやっかいなところで、清潔にしていてもかゆみが取れなかったり、頻繁にかゆがる、無意識のうちに頭をかきむしってしまう傾向にあります。

 

アタマジラミってどんな虫?

アタマジラミは人の頭に寄生して、頭皮から血を吸って繁殖。卵もシラミも粘着力があり、頭髪に張り付いているのが特徴で、季節に関係なく一年中繁殖を繰り返します。

 

欧米など先進国でも集団感染の報告があり、不潔にしているから感染するというものではありません。

 

シラミは寄生特異性が強いため、人に寄生するシラミは人だけに感染します。ほかの動物に移ることはなく、逆に動物のシラミが人に寄生することもありません。

 

卵:大きさは約0.5~1ミリ。灰白色の楕円形で、頭髪の根本にべっとりと張りついています。

 

幼虫:卵は一週間ほどで孵化して幼虫に。大きさは1ミリ程度です。

 

成虫:幼虫は一週間ほどで成虫に。うす茶色に透けた2~3ミリの大きさで、頭髪にしがみついています。寿命は一ヶ月ほどで、その間に頭皮から血を吸って毎日5~6個の卵を産みます。寿命前でも頭皮から離れて血が吸えなくなると2~3日しか生きられません。

 

アタマジラミの感染は、ここをチェック!

・頭髪の根本をこまかくチェック!卵がありませんか?

 

・頭髪に何かが張り付いていないかチェック!小さな虫や白っぽいフケ状のものがありませんか?

 

耳の周りや襟足付近はとくに卵が付着しやすい場所なので、頭髪の根本を丁寧に見てください。死骸は白っぽく一見フケのように見えますが、べったりと張りついて取れにくいので、すぐにわかります。

どうやってうつるの?アタマジラミの感染経路とは

・頭と頭が直接触れる

 

・帽子やタオル、くしなどの共有

 

アタマジラミは、ノミのように飛び跳ねることはありません。子ども同士が頭をくっつけ合って遊んでいるときや、添い寝の際など、頭と頭が直接触れ合うことで感染が広がります。

 

また帽子やタオル、くしなどの共有や、枕やシーツなどの寝具を介して卵やシラミがうつる可能性もあります。

 

卵やシラミは頭髪にしっかりとくっついているため、プールなど水の中での感染はほとんどないといわれています。しかし、プール前後にタオルやくしを共有したり、着替えが入ったかごなどに卵やシラミが付着していると感染が広がる可能性がありますので注意が必要です。

 

子どもにアタマジラミを発見したら、タオルやくし、寝具類の共有は避け、すぐに駆除しましょう。家族にも感染が広がっている可能性がありますので、一緒によく調べることも大切です。幼稚園や小学校で感染者が発見された場合は、時々お子さんの頭髪をチェックしてあげてください。

アタマジラミを発見したら・・・ 駆除の方法は?

アタマジラミに感染したら、皮膚科を受診しましょう。顕微鏡などで卵やシラミを確認し、かゆみによる皮膚トラブルが広がらないよう治療を行っていきます。

 

自宅ですぐにできる駆除方法は、卵やシラミが付着した髪の毛を一本ずつハサミで切ることです。粘着性のある卵やシラミは、手でつまみ取ったり、タオルで拭き取ることが困難です。

 

アタマジラミ駆除専用の商品(シャンプーやパウダー)もあり、薬局などで手軽に購入できます。表記されている使用方法に従い、頭皮と頭髪を丁寧に洗いましょう。

 

またアタマジラミ駆除用の目が細かいくしを使用し、根本に付着した卵から丁寧にすき取る方法もあります。くしのすべりを良くするために、トリートメントやヘアオイルをつけてから髪をとかすのがコツ。小範囲ずつのブロックに分けて、丁寧にブラッシングしましょう。

タオルや寝具類の消毒方法について

卵やシラミは、水やぬるま湯で洗濯しただけでは死滅しません。熱に弱いため、洗濯前に60度以上のお湯に5分以上浸けてから洗濯しましょう。衣類乾燥機の使用もいいでしょう。

 

洗濯できないものは、ポリ袋にいれて2週間ほど(卵が孵化する期間も考慮)放置し、その後しっかりと掃除機をかけてください。

おわりに

この時代に、まさかアタマジラミが・・・!と思われるかもしれませんが、年々報告数が増え、最近では駆除薬が効かないほどの抵抗力をもつタイプも発見されているようです。各自治体も感染予防に力を入れていますので、ホームページなどをチェックし正しい知識を身につけましょう。

 

参考)京都福祉保健局のHP