ニキビはなぜできる?
ニキビは、毛穴に皮脂がつまりアクネ菌が増殖することで発生します。
ニキビは、10代にできる思春期ニキビと大人ニキビに分けられますが、この2つでは原因が異なります。
思春期ニキビは、主に男性ホルモンの影響により過剰に皮脂が分泌されることが原因です。
いっぽう大人ニキビは、ホルモンバランスの乱れによって起こる過剰な皮脂分泌や、肌の乾燥などにより毛穴が角質でふさがれることが原因で発生するといわれています。
大人ニキビが悪化する要因としては、ストレスや睡眠不足、不規則な生活、乱れた食生活、適切でないスキンケアなどがあります。
ニキビができやすい場所
ニキビは皮脂の分泌の多い場所である、顔や胸、背中によくできます。
顔のニキビにおいては、思春期と大人ではできやすい場所が異なります。
思春期の場合は皮脂の分泌量の多いTゾーンと呼ばれるおでこや鼻にできやすくなっています。
大人の場合は、乾燥しがちなUゾーンと呼ばれるフェイスラインやあご、また鼻の下や口の周りなど男性ホルモンの影響を受けやすい場所に発生します。
痛いニキビに注意!ニキビの症状
ニキビの症状には、次のような段階があります。
炎症が起こる前である白ニキビ・黒ニキビのうちに対処することが、ニキビを早く治す近道となります。
白ニキビ
毛穴に皮脂がつまり、皮膚が白く盛り上がっている状態です。
黒ニキビ
毛穴が開き、空気に触れた皮脂が酸化して黒くなっている状態です。
赤ニキビ
毛穴の中でアクネ菌が増殖し、炎症を起こしている状態です。
赤く腫れあがり、痛みを感じることもあります。
黄ニキビ
炎症がさらに進んで膿をもっている状態です。強い痛みを感じることがあります。
膿が漏れ出し、さらに炎症が広がってしまう場合があります。
毛穴の周りに炎症が広がると、さらに症状が進行し赤紫色に腫れあがってしまいます。
ニキビを早く治そう!ニキビ対策8つ
ニキビを早く治すには、生活習慣や食生活の見直しと正しいケア、また薬を使用するなどして症状の進行をおさえることが大切です。
正しいスキンケアをする
1日2回、洗顔料で洗顔しましょう。洗顔の際は、すすぎ残しのないように注意してください。
ニキビができやすい方のスキンケア化粧品は、毛穴がつまりにくいノンコメドジェニックもしくはハイポコメドジェニックの表記があるものがおすすめです。
肌が乾燥している場合は、保湿も入念に行ってください。
ニキビは触らない・つぶさない
ニキビを触ったり、つぶしたりすると、雑菌が増殖して炎症を起こすことがあります。
悪化して治りが遅くなるため、触ったりつぶしたりしないようにしましょう。
ニキビをつぶしてはいけない理由について、詳しくは関連記事をごらんください。
規則正しい生活を送る
睡眠不足や昼と夜が逆転した生活などの不規則な生活は、自律神経の働きを乱してホルモンバランスを崩す原因となります。
睡眠時間を確保して、できるだけ規則正しい生活を送るようにしましょう。
ストレスをためない
ホルモンバランスの乱れは、ストレスの影響が大きいといわれています。
ストレスの解消には、ストレッチや散歩など、軽く汗をかく程度の無理のない有酸素運動がおすすめです。
また、ゆっくりと入浴したり、好きな音楽を聴く、カラオケで歌う、親しい人たちと交流する、など自分なりのリラックス法でストレスを発散させましょう。
食生活を見直す
ニキビと食事には密接な関係があり、乱れた食生活はニキビの原因となったり、ニキビを悪化させる原因になります。
ニキビが繰り返しできる、なかなか治らないという方は、食生活を見直してみましょう。
糖質や動物性脂肪の摂りすぎは皮脂の分泌が増えるので、控えるようにしてください。また、特定の食べ物を食べるとニキビができるという場合は、食べるのをやめて様子を見てみましょう。
ニキビができたときの食べ物については関連記事をごらんください。
不足している栄養素を補う
ニキビの治療には、食事で不足しているビタミンをビタミン剤で補うことも効果的です。
特にビタミンB群・ビタミンCを補給しましょう。
「パンビタンハイ」「ポポンSプラス」はマルチビタミンとミネラルが配合されており、ビタミンB群・ビタミンC以外にも不足している栄養素をバランスよく補給することができます。
また、あごにできる大人ニキビは鉄分が不足している可能性もあります。その場合は、鉄分を補うとよいでしょう。
市販薬を使用する
白ニキビ・黒ニキビの段階であれば、市販薬の使用も効果的です。薬で炎症を防ぎ症状が悪化するのを防ぎましょう。
また、腫れた赤ニキビには、炎症をおさえる成分が配合された薬を使用しましょう。
ニキビの市販薬について、詳しくは関連記事をごらんください。
病院を受診する
市販薬を使用しても治らない、強い痛みがある、ニキビが大量にできている、炎症が進んだ状態である黄ニキビや紫ニキビができている、など場合は皮膚科を受診しましょう。
ニキビ跡を残したくない場合も、皮膚科で専門医の診察を受け治療を受けることをおすすめします。
月経不順や多毛など、ホルモンバランスの乱れによる症状がある場合は、婦人科や内分泌内科を受診するのもよいでしょう。
おわりに
ニキビを早く治すには、悪化させないよう早めに対処することが大切です。
悪化してしまった場合には、薬の使用だけでなく生活習慣を見直して根本からの解決を目指しましょう。