ほくろの正式名称は、「色素性母斑」あるいは「母斑細胞母斑」といい、母斑細胞というメラニン色素を持つ細胞が増殖することによってできます。

黒褐色、薄茶色、青色などの色があり、大きさもさまざまで、ほとんどのほくろは放っておいても問題のない良性のものです。

ただし、「悪性黒色腫」と呼ばれるものは非常に悪性度の高い腫瘍で、発生すると進行が早いため注意が必要です。

この記事では、悪性のほくろ「悪性黒色腫」の特徴について解説します。

悪性黒色腫は皮膚がんの一種

悪性のほくろは、皮膚がんの一種で「悪性黒色腫(あくせいこくしょくしゅ)」と呼ばれます。

皮膚や髪の毛の色素を作るメラノサイトという細胞が悪性化したもので、皮膚や爪に黒いシミや、盛り上がったほくろのような形で現れるのが特徴です。

特に皮膚がんの中でも悪性度が強く、できる場所もさまざまですが、日本人で悪性黒色腫の発生が多いのは、手のひら、足の裏です。また、爪にできることも多くなっています。

悪性黒色腫の原因は、はっきりとは解明されていませんが、主に紫外線による影響や外的刺激が要因だと考えられています。

悪性の可能性のあるほくろの特徴

悪性黒色腫には、次のような特徴があります。

・形が左右非対称
・周りがギザギザしていている
・色がにじんだように見える
・色が均一ではない
・直径が6mm以上

また、1〜2年の間に、ほくろに次のような変化があった場合は注意が必要です。

・色が変わった
・大きさが変わった
・形が変わった
・固くなった

ほくろに痛みがあったり、かゆみがひどかったり、触ってもいないのに出血した場合も、悪性のほくろの可能性があります。

悪性黒色腫の種類

悪性黒色腫には、4種類あります。

1、末端黒子型黒色腫

主に足の裏や手のひら、それぞれのツメに発症し、中でも足の裏に最も多く発症する黒色腫です。日本人に最も多いとされています

中年以降に発症する場合が多く、セルフケアに努めていれば早期発見がある程度可能です。

2、結節型黒色腫

急に発生をしたかと思うと、急速に病変部分が盛り上がり、進行していきます。進行の速度はとても早く、移転の可能性も高いです。

4種類の中で最も悪性が高い癌です。

3、表在拡大型黒色腫

はじめは普通のほくろのように発生し、だんだんと表面が盛り上がっていきます。

進行するとほくろの境目と肌の境目があいまいになり色素が染み出たようになるのが特徴で、全身に発症します。

子どもから高齢者まであらゆる年代で発症する可能性があり、治りにくいのが特徴です。

4、悪性黒子型黒腫

主に、顔や腕や肩の部分など、体の日光に当たりやすい部分に発生します。

はじめは普通のほくろのようですが、とても進行が緩やかなのが特徴です。発生し数年かけて成長します。

悪性黒色腫の治療法

基本的には、手術による悪性黒色腫の切除が行われます。

ただし、悪性黒色腫は患部の近くに転移する可能性が高いため、多くの場合、広範囲に渡って皮膚を切除する治療法がとられます。

その後は、経過を観察して予防に努めることになります。

しかし、あくまでも一般的な例で、個人の病状や進行具合によっては抗がん剤を併用した治療方法など様々です。

いずれにしても、早期発見・早期治療が望ましいので、ほくろの急な変化や発生には注意をして観察しましょう。

まとめ

ほくろについて、日本においては血縁との因果関係や発生の原因は不明ですが、紫外線が原因とも考えられているため、過度な紫外線を浴びる事は避けましょう。

また、入浴の際に小まめに全身を観察し、変化のあるほくろを早期発見し、気になるほくろがあれば一度皮膚科を受診することをおすすめします。