しもやけ・あかぎれは軽度であれば市販薬で治療することが可能ですが、自分の症状に合ったものを選択することが重要です。
この記事では、しもやけとあかぎれの治療におすすめの市販薬を「足」「手」「指先」など患部別に紹介します。
しもやけ・あかぎれの症状と原因
しもやけは寒さや冷えによって血流が悪くなり、その部分に炎症が起こる肌トラブルです。主に手や足、耳、頬など、体の末端や露出部位に生じやすく、発疹や腫れ、赤み、かゆみや痛みをともなうのが特徴です。
もともと体の末端部分は血流が悪くなりやすいですが、寒くなるとさらに血管が収縮します。血液の循環が滞ることで栄養が届きにくくなり、うっ血や炎症など、しもやけの症状を引き起こします。
あかぎれは皮膚のひび割れが深くなり出血や痛みをともなう症状で、冬の寒さや乾燥が原因で生じます。
気温が下がると皮膚の表面から水分が失われて乾燥しやすくなり、このときに皮膚が寒さや水にさらされることが多くなると、皮膚表面の皮脂がうばわれ、あかぎれの原因となります。
しもやけ・あかぎれの原因や症状について詳しくは関連記事をごらんください。
足や足の指のしもやけ・あかぎれにおすすめの塗り薬
しもやけやあかぎれは、市販薬で治療できる場合があります。病院を受診する前に、まずは市販薬で治療するのがよいでしょう。
足や足の指にできたしもやけ・あかぎれに効果的な薬を2つ紹介します。
ヒビケアFT軟膏(ヒビケアFT)
指先・手のひらの荒れ・しもやけを治療でき、硬くなった皮膚の治りにくいパックリ割れにも適した軟膏です。
皮膚の修復を助けるアラントインとパンテノールをW配合しています。
また、ビタミンA油が皮膚の代謝を改善し、ガチゴチに硬くなった皮膚の荒れをなめらかにします。特にかかとの割れにおすすめです。
手や指先のしもやけ・あかぎれにおすすめの塗り薬
しもやけ・あかぎれが手や指先にできた方は、患部を保護するためにも塗り薬とあわせて水仕事の際にはゴム手袋の使用をおすすめします。
手や指が濡れるのを防ぐことで、皮膚の皮脂が奪われることがないため乾燥を防止できます。
水仕事に便利で使いやすいゴム手袋は、薄手のタイプや使い捨てものです。
ヒビケア軟膏(ヒビケア)
割れた皮膚組織に直接はたらき修復を助けるアラントインと、肌細胞の修復をうながすパンテノール配合。
治りにくいしもやけ・あかぎれ・ひび割れ・ささくれもしっかり治療します。手の指などのあかぎれをくりかえす方にもおすすめです。
BAND-AID(バンドエイド) キズパワーパッド 指用(指巻用4枚、指関節用2枚) 6枚 絆創膏
パックリ割れがひどすぎる時は、治療としてキズパワーパッドがおすすめです。
患部を水や外部の刺激から保護できるので、治りを早めます。
あかぎれには尿素が入った塗り薬は使用しない
尿素配合のクリームなどは、パックリ割れたあかぎれやひびに使用すると悪化することがあるためおすすめできません。
尿素が入ったクリームをおすすめできるのは、割れていないカチカチ、ガサガサのかかとです。
しもやけに効果的な飲み薬
あかぎれに効く飲み薬はありませんが、しもやけに効果的な飲み薬はいくつかあります。
しもやけの治療全般に共通して、末梢血管の血流改善が重要です。そのため、血行促進効果のある飲み薬は体の内側からしもやけを治療することができます。
日常生活でのしもやけ・あかぎれの予防法
しもやけ・あかぎれに共通する原因は冬の寒さや冷えです。
寒さや冷えを防止するためには「防寒」や「手足や体を濡れたままにしない」ことなどが重要です。
外出時は手や足・耳など露出する部位はできるだけ衣類などで覆い、保温性の高い手袋や靴下、帽子、イヤーパフ、マスクなどを使用しましょう。足先の血行不良を防止するために、ブーツなどはゆとりのあるサイズを選ぶとよいでしょう。
肌に水分がついていると蒸発する時に体温が奪われるため、炊事や洗濯で手が濡れたらこまめにタオルで拭きとりましょう。雨や雪などで手足が濡れたときやジョギングなどで汗をかいた際も、タオルで汗を拭きとってから衣類を交換してください。
しもやけ・あかぎれのそれぞれの予防法や対策法について詳しくは関連記事をごらんください。
おわりに
しもやけ・あかぎれは悪化するととてもつらいため、症状が現れたら早めに市販薬などで治療を開始し、悪化しないよう気をつけましょう。
万が一、悪化したりなかなか治らない場合には医療機関を受診し薬を処方してもらうことをおすすめします。
1日のうちで気温差が10℃以上あるような晩秋や春先、寒さが厳しい真冬にはしもやけになることが多くあります。
女性はスカートなどで足元が冷えやすいことも念頭において、日頃からお風呂にゆっくりと入って体を冷やさないようにしたりバランスのよい食生活で体調を整えるなど、しもやけの予防に努めましょう。