はじめに

赤ちゃんにかかりやすい「カンジダ性皮膚炎(皮膚カンジダ症)」は、よく「おむつかぶれ」と間違われることが多くあります。

症状は似ていますが、原因も治療法も全く違うため、間違った治療をすると悪化させることになります。

カンジダ性皮膚炎の特徴と正しい治療法を知っておきましょう。

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カンジダ性皮膚炎の原因は?

「カンジダ菌」というカビの一種に感染して皮膚に炎症が起こる病気です。

カンジダ菌は、普段は口の中や皮膚の表面などにいる「常在菌」です。

健康な時には病気を引き起こすことはありませんが、抵抗力が落ちたり、皮膚が傷ついている時などに感染し炎症を起こします。

特に赤ちゃんは、おむつかぶれなどで傷ついた皮膚からカンジダ菌に感染するケースが多くあります。

カンジダ性皮膚炎ができやすい部位と症状は?

カンジダ菌はあたたかく湿った場所に繁殖します。

主に赤ちゃんにできやすい部位

□おむつで覆われているおしりやまた

□首回りや背中

□ひじやひざの関節の内側

□皮膚のしわやくびれ

など、汗をかきやすく、皮膚がこすれやすい部位に繁殖しやすくなります。

症状

◇発疹ができて、ただれて赤くなる

◇膿を持った発疹や水ぶくれができる

◇皮がむけることもある

◇炎症が起こっている部分と健康な部分との境目がはっきりしている

など、炎症を起こしている部分が分かりやすいのも特徴です。

おむつかぶれとカンジダ性皮膚炎の違いは

◇おむつが直接ふれていない部分にも炎症が起こる

◇きちんとケアしているのにおむつかぶれが治らない

◇膿を持った発疹が見られる

◇おむつかぶれの薬を使っても治らない

◇症状が悪化している

このような場合は、カンジダ性皮膚炎をおこしている可能性があります。

またおむつかぶれは主に、おしっこやうんちが原因、カンジダ性皮膚炎はカンジダ菌による感染です。

カンジダ菌は人にもうつります。

原因も治療法も違うのですが、見た目では区別がつきにくい病気です。

おむつかぶれのケアをしても治らず、また悪化させることがあります。

治療は手持ちの薬を使わないで!

カンジダ性皮膚炎の場合は、抗真菌薬(こうしんきんやく)を使わないと治りません。

カンジダ菌はステロイド薬によって繁殖してしまいます。

おむつかぶれだと思い込んで手持ちのステロイド薬を使うと、かえって悪くなることがあります。

抗真菌薬を医師の指示通りに使用すれば、通常1~2週間で良くなります。

小児科や皮膚科を受診して正しい治療をしましょう。

普段のケアは?

おむつかぶれと同様、こまめにオムツを替え、通気性を良くしましょう。

うんちの後はお尻をぬるま湯で洗うか、湿らせたガーゼやティッシュで拭いて、清潔を保ちましょう。

お風呂に入った時は、石けんをよく泡立ててやさしく洗います。

おしりや皮膚のくびれなど、湿った状態にならないよう、清潔と乾燥を心がけましょう。

おわりに

カンジダ性皮膚炎の場合は、良くなったように見えても、まだ菌が存在しているケースもあります。

薬の使用は自己判断で中止せず、医師の指示に従って使用しましょう。