湿疹に効く市販薬のおすすめは?薬の選び方を詳しく紹介!

湿疹に効果のある市販の薬の選び方を薬剤師監修のもと詳しく解説。ステロイドの効果と正しい使い方や非ステロイドの薬の違いについて記載。顔・首・手などに使用できる薬、赤ちゃん・子ども・妊娠中でも使用できる薬を紹介しています。

湿疹に効く市販薬を選ぶポイントは?

湿疹の薬には、皮膚の炎症やアレルギーによるかゆみをおさえる働きがあります。

かきこわしによる症状の悪化を防ぐため、湿疹ができたら早めに薬を使用することが早期治療につながります。

湿疹の市販薬は、「炎症・かゆみの強さ・化膿しているかどうか・使用する場所など」のポイントで選択しましょう。

湿疹の状態で市販薬を選ぶ

湿疹の炎症を鎮める成分には、ステロイドと非ステロイド性抗炎症成分、生薬由来の抗炎症成分があります。

炎症を鎮める作用はこの中ではいちばんステロイドが強くなっています。

湿疹の炎症の段階に応じて、薬を選びましょう。

ステロイドの市販薬は炎症を鎮めるすぐれた効果がある

ステロイドの市販薬は、作用が強い順にストロング>ミディアム>ウィークの3ランクに分かれています。

効果と副作用の強さは比例しますが、「広範囲に大量に使用しない」「長期間使用しない」などの使用上の注意を守れば、副作用の心配はほとんどありません。

なお、メーカーによって異なりますが、目安としては、広範囲とは手のひら2~3枚を超える程度の量を指し、長期間とは1週間程度を指します。

ただし、製品によっては具体的な使用期間が設定してあるものもあるため、説明書を確認しましょう。

また、大人では5〜6日、子どもなら2〜3日使用しても改善が見られない、あるいは悪化した場合は、皮膚科を受診してください。

ステロイドのランクを選ぶ際は、症状の程度と使用する部位の皮膚の厚さを基準にしましょう。

皮膚の薄い部位は弱いランクのステロイドでも効果を発揮し、皮膚の厚い部位は強いランクのステロイドでないと効果が感じられないことがあります。

おすすめの市販薬 薬の特徴
ベトネベートクリームS ・ストロングのステロイドであるベタメタゾン吉草酸エステルを成分としたクリーム 
フルコートf ・ストロングのステロイドであるフルオシノロンアセトニドを成分とした軟膏
・抗生物質も配合し、化膿をともなう湿疹におすすめ
ロコイダン軟膏 ・ミディアムのステロイドであるヒドロコルチゾン酪酸エステルを成分としたシンプルな軟膏
オイラックスPZリペア軟膏 ・ミディアムのステロイドであるプレドニゾロン吉草酸エステル酢酸エステルを主成分とした軟膏
・ステロイドに加えて5つの有効成分を配合
コートf MD ・ウィークのステロイドであるプレドニソロンと抗炎症成分グリチルレチン酸を成分とした軟膏
テラ・コートリル軟膏 ・ウィークのステロイドであるヒドロコルチゾンを成分とした軟膏
・抗生物質も配合し、化膿をともなう湿疹におすすめ

非ステロイド性抗炎症成分の市販薬は?

炎症をおさえる成分には、ステロイドではないものもあります。

ウフェナマートは、過剰に産生されたプロスタグランジンの合成を抑制し、腫れや痛みをおさえる非ステロイド性抗炎症成分です。

ステロイドよりも炎症を鎮める作用は弱いですが、副作用が起こりにくくなっています。

おすすめの市販薬 薬の特徴
エンクロンUFクリームEX ・ウフェナマートにかゆみをおさえる抗ヒスタミン成分を配合したクリーム
・全身に使用可能
イハダプリスクリードAA ・ウフェナマートにビタミンAとビタミンEを配合したクリーム
・顔への使用におすすめ 

生薬由来の消炎成分の市販薬は赤ちゃんでも使える

グリチルレチン酸は、生薬の甘草に含まれる成分で、抗炎症作用と抗アレルギー作用があります。ステロイドよりも弱い働きであり、赤ちゃんでも使うことが可能です。

おすすめの市販薬 薬の特徴
ムヒベビー ・生薬由来の抗炎症成分であるグリチルレチン酸を配合したクリーム
・赤ちゃんでも使える

湿疹ができている部位から市販薬を選ぶ

ステロイドの強さと皮膚の関係

皮膚の薄い部位は弱めのランクのステロイドでも効果が出やすくなります。

いっぽう皮膚の厚い部位は、薬の成分を吸収しにくいため、強めのランクのステロイドを使用することで効果が現れやすくなります。

顔・首・脇の下・ひじやひざの内側・外陰部は皮膚が薄い部位であり、反対に手のひら・腕・足・胴体は、比較的皮膚が厚い部位です。

ステロイドの使用を避けた方が良い場所

ステロイドには局所の抗炎症作用に加えて免疫反応を抑制する作用があります。

その免疫反応抑制作用により、ステロイドは細菌類、真菌類、ウイルスなどによる皮膚の感染症を悪化させるおそれがあります。

細菌・真菌・ウイルスの感染が疑われる場合は、ステロイドの薬は使用せずに病院を受診してください。

特に唇はヘルペスウイルス、陰部はカンジダ菌、足の裏は白癬菌の感染がよくみられる部位のため、自己判断でのステロイドの薬の使用は避けましょう。

また、目のまわりにステロイドの薬を使用すると、緑内障などの眼病を発症したという報告もあります。

目のまわりには、非ステロイドで目のまわりにも使える市販薬を使用しましょう。

赤ちゃん・子ども・妊娠中でも使える湿疹の薬は?

赤ちゃん、子ども、妊娠中は、ステロイドの薬の使用に注意が必要です。

ステロイドの作用の強さや、使用範囲に気を配りましょう。

赤ちゃん・子どもでも使用できる湿疹の市販薬

赤ちゃんや子どもは皮膚の発達が未熟なため、薬の成分が浸透しやすくなります。

子どもがステロイド薬を使用する場合は、ストロングの薬は避けましょう。

目安として、2歳未満の赤ちゃんはウィーク、幼児から小学生の子どもはミディアム以下のステロイドを使用してください。

ステロイドの薬を3日使用しても症状が改善しない場合は、病院を受診してください。

また、症状が軽度であれば、ステロイド以外の消炎成分を使用した薬がおすすめです。

おすすめの市販薬 薬の特徴
ムヒベビー ・生薬由来の抗炎症成分であるグリチルレチン酸を配合したクリーム
コートf MD ・ウィークのステロイドであるプレドニソロンと抗炎症成分グリチルレチン酸を成分とした軟膏
ロコダイン軟膏 ・ミディアムのステロイドであるヒドロコルチゾン酪酸エステルのみを有効成分とした軟膏

妊娠中でも使用できる湿疹の市販薬

一般的に妊娠中でも、ステロイドの塗り薬を短期間狭い範囲に使用することは問題ないとされています。

しかし自己判断では使用せず、薬の使用の前にかかりつけの医師に相談してください。

非ステロイドの塗り薬を使用することも選択肢のひとつです。

おすすめの市販薬 薬の特徴
エンクロンUFクリームEX ・非ステロイド性抗炎症成分ウフェナマートを主成分としたクリーム

湿疹におすすめの市販薬

ストロングのステロイドの市販薬

ベトネベートクリームS

ストロングのステロイドであるベタメタゾン吉草酸エステルを配合した塗り薬で、湿疹・かぶれなどの皮膚の炎症にすぐれた効き目を発揮します。

のびがよく、ベタつかない、使い心地の良いクリームです。

フルコートf

ストロングのステロイドであるフルオシノロンアセトニドと、皮膚感染を起こす多くの細菌に有効な抗生物質であるフラジオマイシン硫酸塩を配合した軟膏です。

化膿してジュクジュクした患部や、かき壊して化膿している患部にも効果を発揮します。

ミディアムのステロイドの市販薬

ロコイダン軟膏

ミディアムのステロイドであるヒドロコルチゾン酪酸エステルを成分とした軟膏です。

抗炎症成分のみのシンプルな処方となっています。

オイラックスPZリペア軟膏

ミディアムのステロイドであるプレドニゾロン吉草酸エステル酢酸エステルを主成分とした軟膏です。

抗炎症成分グリチルレチン酸、かゆみを鎮めるクロタミトン、皮膚の組織修復を助けるアラントイン、血流を改善するトコフェロール酢酸エステル、殺菌作用のあるイソプロピルメチルフェノールといった成分も配合しています。

ウィークのステロイドの市販薬

コートf MD

ウィークのステロイドであるプレドニソロンと生薬由来の抗炎症成分・グリチルレチン酸を配合した軟膏です。

皮膚の薄い部位や赤ちゃんにも使用できます。

テラ・コートリル軟膏a

ウィークのステロイドであるヒドロコルチゾンと広い抗菌力を示す抗生物質であるオキシテトラサイクリン塩酸塩を配合した軟膏です。

化膿をともなう湿疹に効果を発揮します。

非ステロイド性抗炎症成分の市販薬

エンクロンUFクリームEX

非ステロイド系抗炎症成分であるウフェナマートを主成分としたクリームです。

かゆみをおさえるジフェンヒドラミンと殺菌消毒作用のあるベンゼトニウム塩化物も配合しています。

乳幼児から大人まで、顔・腕・足・体に使用できます。

イハダプリスクリードAA

非ステロイド性抗炎症成分であるウフェナマートに、皮膚の代謝を高めるビタミンA油、血行を促進して患部の修復を助けるビタミンE誘導体であるトコフェロール酢酸エステルを配合しています。

しっとりとなめらかな使用感で、特に顔への使用がおすすめです。

生薬由来の消炎成分の市販薬

ムヒ・ベビー

生薬由来の抗炎症成分であるグリチルレチン酸、かゆみをおさえるジフェンヒドラミン、殺菌作用のあるイソプロピルメチルフェノール、血流を良くするトコフェロール酢酸エステルを配合したクリームです。

赤ちゃんやデリケートな肌にも使用できます。

湿疹の市販薬の使用上の注意点

症状が改善しない場合は市販薬の使用を中止

市販薬を使用しても症状が改善しない場合は、市販薬の使用を中止して医師または薬剤師に相談してください。

ステロイドの薬は大人の場合5~6日、子どもは3日使用しても症状が改善しない場合は、病院を受診してください。

非ステロイド性抗炎症成分の薬は、1~2週間が様子見の目安です。

病院を受診した方がよい場合

広範囲に湿疹が広がっている場合、発熱や倦怠感、痛みやしびれなどの症状をともなう場合も病院を受診しましょう。

ウイルス性・細菌性・真菌性の湿疹が疑われる場合も、病院を受診してください。

また、繰り返す湿疹はアトピー性皮膚炎の可能性があるため、皮膚科医による治療を受けましょう。

おわりに

湿疹に効果を発揮する市販薬には、ステロイドと非ステロイドのものがあります。

症状の程度や使用する場所によって、薬を使い分けましょう。

薬の使用の際は添付文書をよく確認し、症状が改善しない場合は病院を受診してください。

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