背中の湿疹に有効な市販薬はある?

背中の湿疹の多くは、シャンプーやリンスなどの洗い残し、衣類や下着などの繊維による刺激、清潔でない寝具の使用などの外的刺激が原因となります。

症状が軽度であったり、原因がはっきりしている場合は、市販薬の使用が効果的です。

ブツブツした湿疹には、ステロイドなど炎症を鎮めるすぐれた作用のある成分が配合された薬がおすすめです。

湿疹が化膿している場合は、ステロイドに加えて抗生物質が配合された薬を使用しましょう。

病院を受診した方がいい場合

また、細菌・真菌・ウイルスの感染や、特定の疾患が原因になることもあります。

広範囲に湿疹が広がっている場合、発熱や倦怠感、痛みやしびれなどの症状をともなう場合は病院を受診しましょう。

また、繰り返す湿疹はアトピー性皮膚炎の可能性があるため、この場合も皮膚科医による治療を受けましょう。

背中の湿疹におすすめの市販薬

背中の湿疹をおさえるのに有効な市販薬を紹介します。

ただし、説明書に記載されている期間使用を続けても症状が改善しない場合、または悪化した場合には医療機関を受診しましょう。

背中の湿疹におすすめの塗り薬

メンソレータムAPソフトローション

よくのびてべたつかない、乳液タイプのローションです。

ワセリンが肌を覆い、高い保湿力が長時間持続します。

ステロイドを配合し、乾燥性の皮膚炎や湿疹などによる我慢できないかゆみによく効きます。

少量ずつ小まめに塗りましょう。

アピトベール

5種類の天然由来成分で作られた、漢方処方の軟膏です。

繰り返す湿疹や皮膚炎を、ひどくなる前におさえます。

かゆみをともなう炎症をおさえ、患部のうるおいを守りながら傷ついた皮膚の再生を促進します。

化膿している場合におすすめの市販薬

ドルマイコーチ軟膏

湿疹やあせも、毛包炎などの化膿をともなう症状に効果を発揮します。

抗菌作用を持つ2種類の抗生物質と、かゆみや炎症をおさえる副腎皮質ホルモンのヒドロコルチゾン酢酸エステルを配合しています。

細菌性・炎症性どちらの湿疹にも効果を発揮します。化膿しそうな湿疹にもおすすめです。

背中の湿疹におすすめの飲み薬

薬を塗りにくい背中には、飲み薬の使用もおすすめです。

レスタミンコーワ糖衣錠

アレルギー反応による湿疹やかぶれ、蕁麻疹や鼻炎に効果を発揮する内服タイプの薬です。

有効成分のジフェンヒドラミン塩酸塩が、かゆみや皮膚炎の原因に作用します。

15歳以上で1日3回、1回3錠服用してください。

背中の湿疹におすすめの漢方薬

モリハイドクミン

化膿性の皮膚疾患や急性の湿疹に効果を発揮する、内服タイプの漢方薬です。

十味敗毒湯(じゅうみはいどくとう)という漢方エキスが、化膿性皮膚炎や急性湿疹などによるかゆみや痛み、膿をおさえます。

塗り薬と合わせて使うこともできるためおすすめです。

15歳以上の人は1日3回、1回1包を水またはぬるま湯で服用してください。

背中にできる湿疹の種類

背中にできる湿疹には、体質や遺伝、環境や生活習慣など、顔にできるものとは異なるさまざまな原因があります。

かゆみの有無や湿疹以外の症状など、自分の症状をよく見て判断しましょう。

乾燥によるもの(皮脂欠乏症湿疹)

冬場の乾燥や、偏った食生活によるビタミン不足、また生まれつき乾燥肌であることなどが原因で、皮膚に潤いがなくなりかゆみや湿疹が現れる状態のことを皮脂欠乏症湿疹といいます。

さらに、入浴時のお湯の温度が熱すぎると必要な脂分が失われてしまうほか、ナイロン製のかたいタオルなどで体をごしごしこすってしまうことも肌へのダメージとなり潤いが失われてしまいます。

肌が乾燥することによって、微生物やアレルゲンなどの外的な刺激から肌の内部を守る力が弱くなり、かゆみや湿疹を引き起こすのです。

病院では、症状に応じて保湿剤やステロイド剤などの外用薬、または抗ヒスタミン剤などを処方されるのが一般的です。

入浴後に市販の保湿クリームを使用することも効果的ですが、体質によってはクリーム自体が刺激となり悪化してしまうこともあるため注意が必要です。

ジベル薔薇色粃糠疹(ばらいろひこうしん)

ジベル薔薇色粃糠疹は、背中や全身に赤い斑点がで現れる病気です。

かゆみをともなうことはほとんどなく、発熱や倦怠感などの症状もあまりみられませんが、初期症状として軽い風邪症状が現れることがあります。

10〜30代の若年層に多く、夏場よりも冬場にかかりやすい傾向があります。

ジベル薔薇色粃糠疹の詳しい原因はわかっていませんが、何らかのウイルス感染による二次反応であると考えられています。

この病気自体に感染力はなく、ほとんどの場合1〜2か月で自然治癒するため、基本的には治療はせずに経過観察となります。ただし、まれに強いかゆみが現れることもあるため、その場合は外用薬や内服薬が処方されます。

マラセチア毛包炎

マラセチア毛包炎は、マラセチア菌というカビの一種が毛穴の中で増殖し、皮膚の表面で炎症を起こす病気です。

光沢のある小さな発疹が背中や二の腕に生じ、重症化すると白い膿を持ちます。

マラセチア菌自体は健康な人の毛穴にも生息している常在菌です。しかし、マラセチア菌は高温や脂分の多い環境を好むため、夏場に汗をかいてムレたり、日常的にスポーツを行う場合などに増殖・炎症を起こしやすくなります。

また、ステロイドホルモン剤の使用によって皮膚のカビが増えることがあるため、他の疾患で処方された場合に副作用としてマラセチア毛包炎を併発してしまうことがあります。

マラセチア菌自体は全ての人の体にもともと存在しているため、感染に関してはあまり心配はいりません。

マラセチア毛包炎の治療には、カビの増殖をおさえる抗真菌剤を使用することが一般的です。

基本的には外用薬を塗布しますが、症状が重い場合は内服薬を併用することもあります。

原因となるカビが常在菌であるため、マラセチア菌が増殖しやすい環境が再び揃うと再発するおそれがあります。

毛孔性苔癬(もうこうせいたいせん)

毛孔性苔癬は、背中や二の腕、太ももなどに赤くざらざらとした発疹ができる病気です。

小児期に発症し、思春期に最も多くみられます。加齢とともに軽快し、30代頃には自然に消えていきます。

かゆみなどの自覚症状もほとんどないため、基本的に治療は必要ありませんが、見た目が気になる場合などは軟膏の使用によって症状がかなり軽快します。乾燥で悪化する傾向があるため、保湿を心がけることも大切です。

毛孔性苔癬は遺伝によって発症されるため、家族内に同じ症状を持つ人がいるケースも多いとされています。

あせも

夏場に多量の汗をかくことでできるあせもは、一般的に広く知られている症状です。

あせもは高温多湿の環境においてできやすいとされており、医学的には3つのパターンに分けられます。

【紅色汗疹(こうしょくかんしん)】

紅色汗疹はもっとも多いあせもの症例で、一般的にあせもといえばこれを指すことがほとんどです。

主に関節や首まわり・背中・腹部などにかゆみをともなう小さな発疹ができ、汗によって軽い痛みが生じることもあります。

【水晶様汗疹(すいしょうようかんしん)】

1〜3mm程度の小さな水ぶくれができるのが水晶様汗疹です。

高熱で急激に汗をかいたときなどにできやすく、水ぶくれは指でこすると簡単に潰れてしまいます。

目立った自覚症状はないため、水晶様汗疹ができていることに気づかないこともあります。

【深在性汗疹(しんざいせいかんしん)】

深在性汗疹は、皮膚の深部で汗菅がふさがって正常に汗を排出できなくなる症状です。

紅色汗疹や水晶様汗疹と比べると発症率は高くありませんが、患部に熱がたまって全身に広がり、熱中症やめまい、動悸などの全身症状に発展することもあるため注意が必要です。

おわりに

背中に湿疹ができる原因は、環境や遺伝、体質、生活習慣などさまざまです。

市販薬が有効である場合も多いため、症状に合わせて選んでみましょう。

なお、一定期間使用しても症状が改善されない場合には、他の病気が隠れていることも考えられるため早めに医療期間を受診しましょう。