湿疹に保湿は効果がある?保湿剤は使えるのか徹底解説

保湿により湿疹は改善するのか解説。ヘパリン類似物質・尿素・ワセリンなどの保湿剤は湿疹に効果があるのか紹介しています。乾燥による湿疹におすすめの市販薬も記載。

湿疹とは?

湿疹は、皮膚にかゆみやヒリヒリ感を感じることが多く、赤みや水疱、膿を持つことがある皮膚炎の症状です。

湿疹は、皮膚の乾燥によって発症することがあります。

湿疹は乾燥以外にも、物質的な刺激や化学的な刺激、アレルギー物質の接触などの外的要因から、アトピー体質などの内的要因が原因で発症することがあります。

湿疹は乾燥が原因で発症することがある

湿疹は、エアコンの環境変化や石鹸、洗剤の使用によって皮膚が乾燥することで発症することもあります。

また、乾燥により湿疹が生じる皮膚疾患には、次のようなものがあります。

手湿疹

手湿疹は、水仕事をする人や主婦がなりやすい皮膚の疾患です。

手湿疹は、水の使いすぎや洗剤、石鹸、紙やお札などの使用によって皮脂が取れてしまい、バリア機能が低下してしまうことが原因です。

皮脂が必要以上流されることで、手の皮膚が乾燥しやすくなり、湿疹ができることがあります。

皮脂欠乏性湿疹

皮脂欠乏性湿疹は、皮脂欠乏症または乾皮症の症状のひとつです。

皮脂欠乏症または乾皮症とは、皮膚の表面にある皮脂が乾燥によって減少し、皮膚のバリア機能が低下することで刺激により皮膚炎やかゆみが起こりやすくなった状態の皮膚疾患です。

皮脂欠乏症または乾皮症により皮脂のバリア機能が低下し肌の刺激が弱くなると、かゆみやひび割れ、フケのように皮膚が剥がれ落ちるなどの症状が発症します。

皮脂欠乏症・乾皮症が進行していくことで、湿疹があらわれます。皮脂欠乏性湿疹はかゆみが強く、寝ていても目が覚めてしまうこともあります。

また、皮脂欠乏性湿疹が悪化していくと、貨幣性湿疹を発症することがあります。

皮脂欠乏症・乾皮症は、皮膚が乾燥しやすい冬場に発症することが多いですが、エアコンの使用や洗いすぎ、熱いお湯の使用などによって乾燥し、季節問わず発症します。

発症する年齢は、加齢により皮脂腺が退化していく中高年者や皮脂腺が発達していない子供などが多くなりますが、乾燥する環境や動作をしていると年齢関係なく発症します。

貨幣性湿疹

貨幣性湿疹は、発症する原因は不明です。しかし、冬にもっとも多く発症しやすいため、皮膚の乾燥が原因とも考えられています。

症状は、円形の発疹やかゆみ、水疱などが生じたあとに、かさぶたができてじくじくし始めます。

また、白癬疹(はくせんしん)の症状の一つとして、貨幣性湿疹が発症することもあります。

白癬疹は真菌の感染症に対する体の反応であり、感染していない場所にかゆみを感じることがあります。

アトピー性皮膚炎

アトピー性皮膚炎は、皮膚の乾燥と皮膚のバリア機能が低下していることに加え、さまざまな刺激やアレルギーに触れることでで発症すると考えられています。

アトピー性皮膚炎を発症しやすい人は、花粉症や喘息などを発症している、もしくは家族に花粉症や喘息などの人がいる場合に発症することが多くあります。

本人、または家族が喘息、アレルギー性鼻炎・結膜炎、アトピー性皮膚炎などを持っている場合やアレルギーと深い関係がある免疫物質「IgE抗体」を作りやすい体質を持っている場合を「アトピー素因」といいます。

また、アトピー素因は、しばし家族内で遺伝することがあります。

アトピー性皮膚炎は強いかゆみをともなった湿疹のため、かゆみを我慢できず掻いてしまう、炎症部分が悪化することの繰り返しで慢性化してしまうこともあります。

また、アトピー性皮膚炎は5歳までに発症することが大半を占め、そのうち多くは1歳未満に発症します。

アトピー性皮膚炎の症状は成人になる頃には軽減されていくことが多いですが、稀に成人することに再発症することもあります。

湿疹に保湿剤は効果がある?

保湿剤の働きは?

保湿剤の種類には、ヘパリン類似物質・尿素・ワセリンなどがあります。保湿剤は皮膚の水分を保持し、皮膚のバリア機能の改善を助ける成分です。

ヘパリン類似物質は保湿作用・抗炎症作用・血行促進作用があり、尿素には保湿作用と角質を溶かす作用があります。

また、ワセリンは皮膚の表面に膜を作る作用があり、水分の蒸発を防ぎます。

皮膚のバリア機能が壊れると湿疹を繰り返すことがあるため、保湿剤を使用してバリア機能の回復をはかることも大切です。

保湿剤には湿疹をすぐに治す効果はない

保湿剤は湿疹ができにくい肌にする働きはありますが、すでにできた湿疹を治す効果はありません。

特に尿素は皮膚に刺激を与えることがあるため、湿疹が出来ているときは使用を控えましょう。

湿疹の症状をおさえたい場合は、抗炎症成分の配合された薬の使用がおすすめです。

乾燥による湿疹におすすめの市販薬

乾燥による湿疹には、保湿成分に加えて抗炎症成分の配合された薬を使用することが効果的です。

抗炎症成分のひとつであるステロイド成分には、炎症を鎮めるすぐれた作用があります。

また、生薬由来の抗炎症成分は炎症を鎮める作用はステロイドよりも弱くなっていますが、その分皮膚への刺激が少なくなっています。

メンソレータムAPソフトローション

乾燥による湿疹に使うことができる、アンテドラックと呼ばれるステロイド配合の乳液タイプの市販薬です。

アンテドラックとは、皮膚に吸収されるとステロイドの活性が弱くなる新しいステロイドのタイプです。

乳液タイプの薬のため、足や腕、背中など広範囲の湿疹にも塗りやすくなっています。

皮膚を表面を覆うワセリンが配合されており、皮膚の水分の蒸発を防ぎます。

近江兄弟社メンタームEXソフト

生薬由来の抗炎症成分であるグリチルレチン酸を配合したクリームです。

かゆみを止める抗ヒスタミン成分ジフェンヒドラミン塩酸塩、局所麻酔成分リドカイン、血行促進成分であるトコフェロール酢酸エステルやパンテノールも含まれています。

保湿成分であるグリセリンやワセリンも含まれており、肌の保湿力を高めます。

病院を受診した方が良い場合

貨幣性湿疹やアトピー性皮膚炎の場合は皮膚の炎症が重度であるため、自己判断で市販の治療薬や保湿剤を使用すると悪化するおそれがあります。

貨幣性湿疹やアトピー性皮膚炎の疑いがある場合は、病院を受診しましょう。

おわりに

湿疹は、さまざまな原因から発症します。

発症する原因の中に、皮膚の乾燥によるものもあります。

湿疹の発症を防ぐ対策として、皮膚の潤いを保ち、バリア機能を回復するために保湿剤をこまめに塗ることをおすすめします。

万が一、症状が悪化した、炎症が生じた場合は、病院を受診し医師に相談してください。

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